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アンティーク シルバー スプーン(4)

アンティーク シルバー スプーンの手持ち品はhttp://www.igirisumonya.com/spoon1.htm へ移しました。


No. 5662 デンマーク シルバーサーバー with インターレーシング ドラコンタイン
SOLD
長さ 18.9p、重さ 47g、ボール部分の直径 5.8cm、ボールの深さ 1.0cm、柄の最大幅 2.3cm、柄の最大厚み 3mm、デンマーク製、1904年 コペンハーゲン、SOLD



No.16451 スターリングシルバー ジャムスプーン SOLD
長さ 14.0cm、重さ 24g、ボール部分の長さ 5.2cm、最大横幅 3.6cm、柄の最大幅 1.25cm、1944年 シェフィールド、 SOLD
華美なエングレービングのないプレーンタイプながら、ボールサイド部分のダブルノッチなどイングリッシュ ジャムスプーンの特徴をよく備えています。 柄元の厚みは2ミリあって銀が厚めに出来ていますし、ボール部分もシルバーがしっかり使われている印象です。 ボール先端の穏やかな丸みの為か、優しい感じのするシルバーウェアに仕上がっております。 
スターリングシルバー ジャムスプーン


No. 14864 英国王室紋章レリーフ スターリングシルバー スプーン SOLD
長さ 15.3cm、重さ 46g、ボール部分の最大幅 4.35cm、ボール部分の長さ 5.1cm、深さ 1.1cm、柄の最大幅 1.5cm、柄の最大厚み 4mm、1936年 バーミンガム、Roberts & Belk作、 SOLD
銀が厚く出来ていて、かなりしっかりした銀のスプーンです。 紋章レリーフの分だけ銀が厚くなっているわけですが、そうでなくとも、そもそもボール部分の銀が厚いです。 そして、柄が最大で4ミリの厚みとなっていることも、全体の持ちはかり46グラムに寄与しているようです。 手にしてみると、ズシッときていい感じです。 ボール裏面にはライオンとユニコーンの英王室の紋章レリーフがあり、これも大きくてゴージャスです。

柄の裏面には四つのブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されているのも、この品の良い特徴です。 ホールマークは順にRoberts & Belkのメーカーズマーク、シェフィールド アセイオフィスの王冠マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1936年のデートレターになります。

1936年は「王位を賭けた恋」で有名な英国王エドワード八世即位の年にあたっており、国を挙げての祝賀ムードから記念銀器が作られたことが、このアンティークの背景になっております。 そして、在位期間があまりにも短かったエドワード八世ものは、アンティークとしてはレアものの範疇に入ります。

例えてみると、阪神タイガースの優勝を見越して記念グッズを作っていたら、土壇場で阪神は優勝を逃してしまい、困ってしまった業者さんのお話と事情がよく似ています。 エドワード八世は国王に即位したけれども、国民をあげて盛り上がっていく戴冠式を前に退位してしまったのでした。 

まあ、それから七十年以上の年月が流れますと、幻の戴冠式に向けて作られた記念銀器が、レアものとして尊ばれるようになっております。

エドワード八世は1936年に英国王になりましたが、その年の12月には退位を宣言し、この年は英国中が大揺れとなりました。 それというのも、エドワード八世は当時41歳の独身で王位につき、英国民はさて次はお妃探しと盛り上がったのですが、彼には皇太子時代からシンプソン夫人という愛人があったのです。 シンプソン夫人はアメリカ国籍で、夫のある身、さらには離婚歴もありということで、英国国教会や当時の英国政府が黙って見過ごせることではなかったわけです。 不倫を解消せよと迫る世論に対して、国王が下した決断は王位を捨ててシンプソン夫人をとるというものでした。 

英国王が王位を捨てるとのニュースによって、イギリス国民の間には外国から宣戦布告を受けたような衝撃が走ったそうです。 ロンドンのシティでは電話回線がパンクしましたし、ウエスト・エンドの商業地でもこれまた機能不全に陥って、人々は夕刻の号外を奪い合い、バッキンガム宮殿に出入りする王族を一目見ようと殺到し、ロンドンは蜂の巣を突いたような騒ぎとなったのでした。

エドワード八世は、アメリカや日本を含めた諸外国では、「王位を賭けた恋」を成就させた王様として人気があります。 彼は晩年に至るまで一度も自らの決断を後悔したことはなかったと伝えられています。

ちなみにヴィクトリア女王の時代が終わって20世紀に入ってからの英国王は、1901年のエドワード七世、1910年のジョージ五世、1936年のエドワード八世、1937年のジョージ六世、そして1952年から現在のエリザベス二世になります。

ついでながら、『エッジウェア卿の死』(アガサ・クリスティ作)をご存知でしょうか。 英国国教会の離婚に対する考え方が、重要な作品背景となっていて、クリスティーはこの小説を1933年に書いております。 エドワード八世とシンプソン夫人の交際は1931年から続いていたので、お后問題でますます英国国教会と、もめるだろうと分かっていたことでしょう。 おそらく、そんな王室事情もヒントになって、書かれたミステリーなのだろうと思うのです。

実際に起こった王室問題と、クリスティのミステリー小説、やはりどちらか一方よりも、あわせて親しむと、七十年前の人々の考え方がよりよく分かってきますし、歴史やアンティークに対する理解が深まるように思います。

上部の王冠の上には小さなライオンがいて、左側には立ち姿のライオン、右側にはユニコーン(一角獣)がひかえています。 ライオンとユニコーンの足元には「Dieu et mon droit 」とありますが、その意味は「神と我が正義」です。 イギリスのアンティークに興味のある方なら、今後も見かけることがあるデザインと思いますので、この機会にその特徴を覚えておかれてもよいでしょう。 英国王室の紋章でありますが、広義にはイギリスを象徴するデザインともいえます。 例えば麹町の英国大使館に行かれたら、門柱辺りにもこのマークが付いているのが見られるでしょう。

中央の丸い部分に描かれているのは、右上にライオンの立ち姿でライオンランパント、左下にはハープクラウンド、そして左上と右下にはスリーライオンです。

この三頭のライオンは『ライオンハート(獅子心王)』の愛称で知られる12世紀の英国王リチャード一世時代からのエンブレムです。 リチャード一世は十年間の治世中に国内にいたのがたったの六ヶ月という王様で、海外での戦いに明け暮れた英国王でした。 戦いで名を馳せ、ライオンハートの称号を得て、その勇気と生きざまは騎士の模範とされています。

それにしても、数えてみると、大小あわせて九頭のライオンがいることは興味深く、イギリス人のライオン好きは古くからの伝統なのだなあと分かります。 そして現代では、この国の人たちの重要関心事ともいえるサッカーのイングランド代表のことを、スリーライオンと呼んだりします。 さらにイギリス人のパブ好きは有名ですが、英国に数万件あるパブのうち、もっとも多い名前のパブが「Red Lion」であることも偶然ではないでしょう。

一般に銀工房はその創業がヴィクトリア期というケースが多いのですが、メーカーの「Roberts & Belk」は創業1809年と、ジョージアンの時代にまで遡れる老舗シルバースミスで、評価の高いメーカーの一つと言ってよいでしょう。
英国王室紋章レリーフ スターリングシルバー スプーン


No. 15000 アダム&イブ ピアストワーク飾り スターリングシルバー デザートスプーン SOLD
長さ 15.1 cm、ボール部分最大幅 3.25cm、ボール部分深さ 0.8cm、重さ 40g、1928年 バーミンガム、SOLD
アダム&イブ ピアストワーク飾り スターリングシルバー デザートスプーン


No. 15042 「コンパス&直角定規」 フリーメイソン スターリングシルバー オールド イングリッシュ パターン デザートスプーン SOLD
長さ 17.6cm、重さ 51g、最大幅 4.1cm、ボールの深さ 1.1cm、柄の最大幅 1.8cm、柄の最大厚み 3mm強、1922年 シェフィールド、SOLD
「コンパス&直角定規」 フリーメイソン スターリングシルバー オールド イングリッシュ パターン デザートスプーン


No. 15063 スターリングシルバー デザートスプーン with ピアストワーク SOLD
長さ 15.2cm、重さ 32g、ボール部分最大幅 3.3cm、透かし柄の最大幅 1.95cm、柄の最大厚み 3mm弱、1914年 シェフィールド、SOLD (2本あります-->SOLD)
今から百年近く前、エドワーディアンの時代が終わってすぐの頃に作られた銀のスプーンになります。 この品が作られた1914年と言えば、第一次世界大戦が始まった年でもあります。 

銀が厚めで持ちはかりがあり、柄の最大厚みも3ミリ弱と、しっかり出来ています。 また、透かし部分の銀の厚みも最大で2ミリほどあり、全体として銀が厚くてがっしり系の銀スプーンに仕上げっています。

ボール部分の裏面にはメーカーズマーク、1914年のデートレター、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そしてシェフィールド アセイオフィスの王冠マークが刻印されています。 デザインに特色があって、あまり見かけないタイプのシルバーウェアになりますが、全体として銀の質感からもたらされる重厚な雰囲気に特徴があるシルバー アンティークと思います。 

弾丸と的がデザインに組み込まれております。 柄元付近の流線や、透かし部分のクルッとしたデザイン、そして鏃先のようなデザインは、ケルティック モチーフを背景にしているように感じます。 また、的は同心円を描いておりますが、ケルティック スパイラルとの関連も考えられます。 

見所の多いデザインであるわけですが、このことは裏面にデザイン登録番号「Rd. 641819」が刻印されていることからも納得がいきます。 デザイン登録番号は、デザインを考案したシルバースミスが、パテントオフィスに申請して、このデザインの特許を取得したことを示しているわけで、シルバースミスが、まず自信を持って考案したデザインであることが、うかがい知れます。 

英国で「アンティーク」という言葉を厳密な意味で使うと、「百年以上の時を経た品」を指すことになります。 そんな訳で、英語で言うと「It will become an antique in four years. (この品はあと四年でアンティークになります。)」という言い方をされることがあります。 アンティークコレクターにとっては、やはり百年という年月の経過は大きなメルクマールになりますので、上記のような会話がなされる機会も多いのです。 

このシルバーウェアが作られたのは1914年ですから、正式なアンティークに昇格するまでにあとまだ四年が必要になる計算です。 しかし、気に入った古いものを使っていくうちに、その品が自分の手元で‘アンティーク’になっていくことは、コレクターの喜びとも言えますので、この銀スプーンには、そんな楽しみ方もあるかと思うのです。

写真の銀スプーンが使われていた当時のイギリスはどんな様子であったのか、アンティークの歴史的背景を知っていく上で参考になる、とてもよい映像資料を一つご紹介しておきましょう。 デイビット・スーシェ主演のポワロシリーズ『The Mysterious Affair at Styles (スタイルズ荘の怪事件)』です。 

原作は1920年に書かれており、時代設定は第一次世界大戦(1914年-1919年)の後半、舞台はイギリスの美しい田園地帯にある村と、そこにあるマナーハウス(領主館)となっております。 一般にポワロシリーズは1930年代のイギリスに時代設定しているのですが、この話は「名探偵ポワロ登場」とも言うべき記念の第一作であって、原作通りに1917年か18年頃のイギリスを描いています。

そうなると、他の作品群と違って1910年代のイギリスが見られるのが著しい特徴です。 戦争のために祖国を離れて疎開してきている外国人たちの様子は、当時のイギリス社会の状況を映しております。 また、登場するクラシックカーを見るだけでも価値ありと言うイギリス人の友人もおります。 確かに1910年代のクラシックカーは、30年代と比べると一段とアンティークです。 クラシックカーのみならず、乗り合いバスや病院馬車なども登場して趣向が凝っています。 

また、マナーハウスの庭でのアフターヌーンティーの様子は楽しいですし、まだ電灯が普及していなかった時代ですので、ランプとロウソクというアンティークな暮らしの描かれ方にも興味を惹かれます。 ロウソク燭台やオイルランプ、夕方になって薄暗くなってもランプを付けない当時の暮らし、ディナーテーブルの様子、夜間も電灯はないのでロウソクを持ち歩いたり、ランプに灯を入れたりします。 時代考証のしっかりした映像作品を見ることは、アンティークの勉強に役立ちます。

デイビット・スーシェのポワロシリーズは短編と長編を含めて七十作ほどあって、全部見るのは大変ですが、その中でもキーになるいくつかの作品があるように思います。 私のお薦めベストテンの一つとして、『The Mysterious Affair at Styles (スタイルズ荘の怪事件)』を推したいと思います。
スターリングシルバー デザートスプーン with ピアストワーク


No. 14884 オーク モチーフ デンマーク製 シルバースプーン SOLD
長さ 18.1p、重さ 36g、ボール部分の長さ 6.0cm、最大横幅 3.85cm、ボールの深さ 0.8cm、柄先の飾り部分最大幅 2.3cm、デンマーク製、1927年 コペンハーゲン、一万三千円 SOLD
今から八十年以上前の1927年にデンマークのコペンハーゲンで作られたシルバー スプーンになります。 柄先と柄の中ほどに見えるのは、オークの葉っぱレリーフです。 ボール部分から柄にわたって全体が銀の打ち出し構造になっているのも素敵です。 

柄の裏面にはメーカーズマークと、デンマーク製シルバーのステートマークである「コペンハーゲンのスリータワー」が刻印されています。

オーク(樫の木)というのは、繁栄の象徴になります。 オークのもとはどんぐりですが、小さなどんぐりから、いずれはオークの大木に成長する様子が、好まれてきたものでしょう。

エイコーン(Acorn=どんぐり)は、古くはローマ時代にまで遡れるモチーフの一つで、ケルティックやスカンジナビアン アートにおいても、Life(生命)、Fecundity(豊かさ、生産力)、Immortality(永久になくならないこと)を表象するモチーフとして好まれてきました。 繁栄をシンボライズするクリスチャンモチーフとして、今日にも引き継がれています。

英語には、『Every oak must be an Acorn.(樫の大樹も元々はみなどんぐり)』という諺があって、一粒の小さなどんぐりで、樫の大木をシンボライズしているケースもしばしば見受けます。
オーク モチーフ デンマーク製 シルバースプーン

No. 5900 アスプレイ アール・デコ スターリングシルバー テーブルスプーン SOLD
長さ 21.8cm、重さ 76g、ボール部分の長さ 7.8cm、最大横幅 4.8cm、深さ 1.2cm、柄の最大幅 2.1cm、1936年 シェフィールド、Asprey & Co.Ltd作、(4本あります-->3本あります-->1本あります-->SOLD)


No. 15038 ヴィクトリアン スターリングシルバー サービングスプーン with クラウン & エンジェル SOLD
長さ 18.2cm、重さ 50g、ボール直径 6.5cm、ボールの深さ 0.8cm、1899年 ロンドン、William Hutton & Sons Ltd 作、一万三千五百円 SOLD
今から百年以上前のヴィクトリアン終わり頃に作られたスターリングシルバー サービングスプーンです。 初めに見たときには、ドイツかオランダあたりのアンティーク シルバーの趣を感じましたが、ボール裏面にはブリティッシュ ホールマークが刻印されており、イギリスのアンティークと分かりました。

ハートシェイプの柄先には王冠があって、それを支えるように両サイドにはエンジェルがひかえています。 ヴィクトリアン シルバーサーバーとしては珍しい形状とデザインであることから話題性があって面白い品と思います。 

ボール部分の直径が6.5cmとずいぶんと大きいので、実際に使ってみても、使い勝手のよいサーバーです。 そもそも50グラムという持ちはかりが好印象で、シルバーの心地よい重みを感じさせてくれるに十分なヴィクトリアーナと思います。

「William Hutton & Sons Ltd」は1800年ちょうどにWilliam Huttonが始めた歴史のある銀工房です。 息子から孫へと家族経営が続き、まわりのシルバースミスを吸収合併しながら、次第に有力メーカーの一つに成長していきました。 そして、ヴィクトリアン後期には、Herbert, Robert, Edwardの三人の孫たちが共同パートナーとなって銀工房が運営されておりました。

末っ子のEdwardには、最も芸術センスがあったのか、本体である「William Hutton & Sons Ltd」のメーカーズマークの他に、独自のメーカーズマークである「EH」刻印の作品が今に残っています。

おそらく、二人の兄たちはファミリービジネスの規模を拡大するという経営面に、より長けていて、末っ子のEdwardは経営より銀そのものに関心が高い人だったのではないかと思うのです。

「William Hutton & Sons Ltd」のメーカーズマークは縦横に並んだ文字配列が特徴的なので、一度でも見れば記憶に残ることでしょう。 楕円形のメーカーズマーク中央に位置する大きなHの文字がマークを四つの領域に分割し、それぞれにW、&、Ss、LDの文字が配された凝った作りのメーカーズマークになっています。

ボール裏面にはスターリングシルバーを示すライオンパサント、ロンドン レオパードヘッド、1899年のデートレターがしっかり深く刻印されています。 メーカーズマークは横の方が少しあまくなっていますが、銀工房名の判読には問題ありません。
ヴィクトリアン スターリングシルバー サービングスプーン with クラウン & エンジェル


No.16582 ジョージ三世 スターリングシルバー オールドイングリッシュパターン テーブルスプーン SOLD
長さ 20.5cm、重さ 47g、ボール部分の長さ 6.7cm、ボール部分最大幅 4.5cm、深さ 1.1cm、1784年 ロンドン、SOLD
今から二百三十年ほど前のアンティークで、英吉利物屋の取り扱い品の中でもかなり古い方の品になります。 ジョージアンの中でも1760年から1820年までのジョージ三世時代は長かったので、アンティークにおいても、この時代の品には「ジョージ三世...」と接頭辞のように国王の名前を冠することが多いのです。

写真三番目のホールマークは順に、ロンドン レオパードヘッド、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1784年のデートレター、そしてメーカーズマークです。 ジョージアン シルバーでよく見かけるデューティーマークがありませんが、デューティーマークの導入は1784年12月のことであって、この品はそれよりも古いことが理由です。

ジョージ三世の横顔マーク、すなわち税金支払い済みを示すデューティーマークがないところは、この品がその古さを自ずから語っている部分であり、コレクターの目の付けどころとなっています。

ジョージ三世の時代は1760年から1820年までの60年間で、この時代のメインイベントはアメリカ植民地が本国である英国から独立を企てたことであり、大変な時代でありました。 英国が対米戦争の戦費を補填するために銀への課税を決めたことが、1784年からのデューティーマークの導入となるわけで、そのマークがないことは、アンティークとしての古さの目印となるわけです。

英国でアンティークという言葉を厳密な意味で使うと、百年以上の時を経た品物を指します。 気に入った古いものを使っていくうちに、その品が自分の手元で‘アンティーク’になっていくことは、コレクターの喜びとも言えますが、この銀のスプーンが作られたのは1784年ですので、余裕でアンティークのカテゴリーに入るどころか、その二倍の"ダブル"アンティークともなっているわけで、そんな辺りにもアンティークファンとしての楽しみ方がある品と言えましょう。

二世紀以上の時を経ているという古さはやはりアンティークとして大きな魅力になります。 英国の歴史は比較的安定していたことが特徴で、隣国フランスのように大きな革命や動乱を経験せずに今日に至っており、そのおかげもあってイギリスにはアンティークのシルバーが多く残っているとも言えます。 しかし、この銀のスプーンが作られた頃はイギリスにおいてもかなり世の中が荒れて、政治が混乱した時代でした。 

一つには産業革命の影響で英国社会に大きな変化が起こりつつあって、ロンドンでは打ち壊しのような民衆暴動が頻発していたことがあり、二つには国王ジョージ三世がアメリカ植民地経営に失敗してアメリカ独立戦争を招いたことなどが混乱に拍車をかけました。 18世紀後半にロンドンで起こったゴードン暴動では死者が五百人を超える惨事となって革命一歩手前だったようです。 もし英国史がそのコースを少し外していたら、このスプーンを今こうして見ることもなかったかもしれない、などと思ってみたりもするのです。

かなり古いスプーンをお求めいただいたお客様から、ジョージアンの時代に銀器を使っていた人たちはどんな人たちだったのかというご質問をいただきました。 遠い昔に銀器を使っていたのは豊かな人たちであったに違いありませんが、この問題はよく考えてみると、もっと奥の深い問題であることが分かります。

ジョージアンの時代に銀器を使っていた人たちは、百年ほど前のヴィクトリアン後期に銀器を持っていた人たちよりも、一段と社会階層が上のお金持ちだったと思われます。 ジョージアンの時代には、まだまだ銀は社会の上層階級の占有物であったからです。 ヴィクトリア期には英国の経済力も大いに伸長したので、ヴィクトリアン後期の英国では銀器が新興富裕層にまで普及し、その裾野が広がりました。 つまり銀器を使った昔のお金持ちといっても、二百年前と百年前ではその意味合いや程度が大きく異なるのです。

オールドイングリッシュ パターンについては、英国アンティーク情報欄の「4.イングリッシュ スプーン パターン」を、そしてジョージ三世とデューティーマークについては、「5.シルバーホールマークとジョージアンの国王たち」解説記事の後半もご覧ください。

ジョージ三世 スターリングシルバー オールドイングリッシュパターン テーブルスプーン


No.16581 James Dixon & Son エドワーディアン スターリングシルバー スプーン SOLD
長さ 18.2cm、重さ 55g、ボール部分の長さ 6.5cm、最大幅 3.7cm、深さ 1.2cm、柄の最大幅 1.85cm、柄の最大厚み 3mm、1910年 シェフィールド、James Dixon & Son作、SOLD

今から百年以上前のエドワーディアンの時代に作られたスターリングシルバー スプーンで、銀がたっぷり使われて、ふっくらとゴージャスな仕上がりのアンティークです。 ボール部分が深めで、やや細身タイプになっており、品のよさを感じさせます。 「James Dixon & Son」の作には良品が多いように思います。

長さが18.2センチというのは、エドワーディアンの時代にはデザートスプーンとして使われたものですが、現代的な感覚ですと、テーブルスプーンとして十分な大きさがあります。 また、写真の品の場合には、重さは55グラムと、かなり重たいのもテーブルスプーン級と言えましょう。 柄は最大で3ミリの厚みがあって、ボール部分も銀が厚い感じで、銀の重みをしっかりと感じさせてくれる重厚な作りになっています。 私は英国風な持ちはかりのあるシルバーウェアを見るとグッとくることもあるのですが、この品の場合はやはり「James Dixon & Son」の名前にも惹かれて求めました。

写真二番目で見えるように、柄の裏面にはブリティッシュ ホールマークが、しっかり深く刻印されているのもこの品のよい特徴です。 ホールマークは順に、シェフィールド アセイオフィスのクラウンマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1910年のデートレター、そして「James Dixon & Son」のメーカーズマークになります。

メーカーの「James Dixon & Son」は、1806年創業、家族的な経営で、職人さんの中には、親、子、孫…と5世代にもわたり、ここで銀製品を作り続けた方もいらしたようです。 シェフィールドで創業後、順調に発展し、1873年にはロンドン進出を果たしました。 1900年頃にはロンドンのお店は5つに増えていました、また1912年にはオーストラリアのシドニーにも支店を開いています。 1851年のロンドン万国博覧会には多くの作品を出品したとの記録が残っており、その後20世紀初頭にかけて、海外での展覧会にも出展し、パリ、メルボルン、ミラノ等で名声を博しました。 

James Dixon & Son エドワーディアン スターリングシルバー スプーン


No. 16381 エドワーディアン スターリングシルバー フィドルパターン テーブルスプーン SOLD
長さ 21.2cm、重さ 77g、ボール部分の長さ 7.6cm、最大幅 4.8cm、ボールの深さ 1.2cm、柄の最大幅 2.45cm、柄の最大厚み 3mm、1907年 シェフィールド アセイオフィス、SOLD

重さが77グラムですから、2オンス以上ということになり、かなり重たいシルバーウェアです。 

裏面にはメーカーズマーク、シェフィールド アセイオフィスの王冠マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1907年のデートレターが刻印されています。

エドワーディアン スターリングシルバー フィドルパターン テーブルスプーン


No. 16564 「飛翔する鳥」&「蝶」 ジャポニスム モチーフ シルバー サービング スプーン SOLD
長さ 15.6p、重さ 23g、ボール部分の長さ 5.5cm、最大横幅 4.25cm、ボールの深さ 1.0cm、デンマーク製、1903年 コペンハーゲン アセイオフィス、SOLD
今から百年以上前の1900年代初めに、デンマークのコペンハーゲンで作られたシルバー サービング スプーンです。 柄の裏面にはメーカーズマークや、デンマーク製シルバーを示すステートマークである「コペンハーゲンのスリータワー」が刻印されています。
「飛翔する鳥」&「蝶」 ジャポニスム モチーフ シルバー サービング スプーン


No. 15529 花一輪 シルバー サービングスプーン SOLD
長さ 16.8cm、重さ 31g、ボール部分の最大幅 4.7cm、ボールの深さ 4mm、柄の最大幅 1.75cm、柄の最大厚み 2mm強、デンマーク製 コペンハーゲン、SOLD

15499 ティースプーンと似たタイプで、花一輪の装飾です。 あちらは英国製、こちらはデンマーク製になりますが、ちょっと和風なテイストも気に入りました。

ボール部分はかなり大きめな平板構造で、使いやすいサーバーと思います。




No. 14749 エドワーディアン スターリングシルバー ハノーベリアンパターン with ラットテール テーブルスプーン SOLD
長さ 21.2cm、重さ 78g、ボール部分の長さ 7.6cm、最大幅 4.55cm、深さ 1.4cm、柄の最大厚み 5mm、1904年 ロンドン、Josiah Williams & Co.作、SOLD
今から百年以上前のエドワーディアンの時代に作られたスターリングシルバー テーブルスプーンです。 柄先が少し手前に曲がったタイプで、ハノーベリアンパターンと呼ばれます。 ボール裏面を見ていただくと、先が細くなったネズミの尻尾のようなデザインになっており、これがラットテールと呼ばれる構造です。 ラットテールはハノーベリアン パターンに付随して現れることが多いデザインです。

78グラムの持ちはかりがあって、かなりしっかり出来たアンティークであることは好印象です。 銀をたっぷり使ったスプーンであることは、Very Britishなシルバーウェアとして特筆すべきポイントになっています。 

ボール部分は銀が厚めな感じで、ラットテールの厚みも持ちはかりに寄与していましょう。 柄も最大で5ミリほどの厚さがありますし、手にしてみると柄先に向かっても、柄には全体としてふっくら感があって、重厚さが伝わってくるところに、このアンティークの持ち味を感じます。 英国風な重厚な銀器をお探しの方にお薦めしたと思います。 

裏面のホールマークは順に「Josiah Williams & Co.」のメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、ロンドン レオパードヘッド、そして1904年のデートレターです。

一般にヴィクトリア時代創業のシルバースミスが多い中にあって、この品を作ったJosiah Williams & Co.はジョージアンの時代に始まった老舗の一つになります。 1800年創業のJosiah Williams & Co.はブリストルのメーカーで、地方では最大のシルバースミスでした。 メーカーズマークは当時の共同パートナーであった二人、George Jackson & David Fullertonの頭文字GJDFが刻まれています。 

今日でも中世の街並みや大聖堂が美しいブリストルは、16世紀にはエイボン川河口の貿易港として栄え、その後はイングランド南西部の主要都市として発展しました。 しかし大きな都市であったがゆえに、第二次大戦中の1940年11月24日にはドイツ軍による空襲を受け、Josiah Williams & Co.も工房を失い、残念ながら140年の歴史に幕を閉じました。

フランスなど大陸ヨーロッパ諸国のシルバーウェアと比較して、しっかりとした重たい銀器が多いのは英国シルバーの特徴で、このスプーンはイギリス人の好みをかなり意識して作られた品であると感じます。 エングレービングなしのシンプルデザインに加えて、銀を厚めに使ってこしらえてある様子を手にしてみたとき、私はそこにイギリス城砦の質実剛健な雰囲気を感じます。

余談ですが、ディズニーランドのシンデレラ城のようなファンタジー風なお城は、フランスやドイツにはあっても、イギリスにはまず見当たりません。 イギリスのお城は敵から攻められにくそうな実用重視の四角っぽい要塞風が多いのです。 シルバーとお城は違いますが、英国人の質実剛健好みには、けっこう長い歴史がありそうに思えるのです。

余談ですが、ディズニーランドのシンデレラ城のようなファンタジー風なお城は、フランスやドイツにはあっても、イギリスにはまず見当たりません。 イギリスのお城は敵から攻められにくそうな実用重視の四角っぽい要塞風が多いのです。 シルバーとお城は違いますが、英国人の質実剛健好みには、けっこう長い歴史がありそうに思えるのです。

雪景色のOrford城を思い出したので、写真を探してみました。(写真三番目) 12世紀に英国王ヘンリー二世によって築かれたOrford城の内部は円筒形で、外部は18面体構造になっていて、Polygonal Shape(多角構造)と呼ばれます。 普通の四角い構造のお城より、敵に攻められた時には守りやすいのが特徴で、海辺の丘の上に建つOrford城は英国で一番最初に築かれたポリゴナルなお城だそうです。

Orfordはロンドンから北東へ約100kmのサフォーク州にある海辺の街ですが、英国アンティーク情報欄の「24. アンティークな英国パブ」にもこの地域の情報がありますので、ご参考まで。
エドワーディアン スターリングシルバー ハノーベリアンパターン with ラットテール テーブルスプーン雪景色のオルフォード城


No. 15131 Forget-me-not (勿忘草、わすれな草) フラワーレリーフ シルバー サービング スプーン SOLD
長さ 15.5cm、重さ 23g、最大横幅 4.2cm、ボール部分の長さ 6.1cm、柄の最大幅 1.75cm、ドイツ製 800銀、SOLD
Forget-me-not (勿忘草) フラワーレリーフ シルバー サービング スプーン


No. 15154 ライオン ランパント クレスト スターリングシルバー デザートスプーン (立ち姿ライオンの紋章) SOLD
長さ 17.5cm、重さ 40g、ボール部分の長さ 6.0cm、ボール部分最大幅 3.55cm、深さ 0.9cm、1863年 ロンドン、Henry Holland作、一万二千三百円 SOLD
15153 デザートスプーン と一緒に求めた二本目になります。 このシリーズはこれで終りです。

今から百五十年近く前のヴィクトリアン中期に作られたビーズパターンのスターリングシルバー デザートスプーンです。 柄先に彫刻された立ち姿ライオンの紋章が印象的です。 イギリスでアンティークという言葉を厳密に使うと、百年以上の時を経た品ということになりますが、この品の場合は百年どころか、百五十年に近い古さとなっており、アンティークとしての大きな魅力と思います。 

手にしてみると、40グラムと持ちはかりがあり、銀がしっかり使われているのもよいでしょう。 また、柄の最大厚みは3.5ミリほどあって、横から見てみると写真四番目のように分厚い柄といった感じで、重厚な雰囲気のアンティーク デザートスプーンに仕上がっています。

写真二番目にあるように、柄先には立ち上がって咆哮するライオンの紋章が入っているのも、この品の魅力と言えるでしょう。 ライオンの歩行姿マークが「ライオンパサント(Lion Passant)」であるのに対して、ライオンが後ろ足で立ち上がった姿は、「ライオンランパント(Lion Rampant)」と呼ばれます。 横棒のリースの上に王冠があり、その上にはライオンランパントという紋章は精巧な仕上がりなので、手元にルーペがあれば、アンティークを手にする楽しみが増えると思います。

イギリス人はライオン好きなので、紋章にもライオンデザインが採用されることが多いのです。 ちなみに英国に数多くあるパブの中で、最も多い名前のパブは「Red Lion」です。 (「34. アンティークなパブの楽しみ」にレッドライオンの例がいくつか出ています、ご参考まで。)

写真三番目に見えるように、柄の裏面には五つのブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されてるのも、この品のよい特徴です。 ホールマークは順に「Henry Holland」のメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、ロンドン レオパードヘッド、1863年のデートレター、そしてヴィクトリア女王の横顔マークになります。

この品を作った「Henry Holland」は有名シルバースミスの「Holland, Aldwinckle & Slater」と実質同体で、英国シルバーウェアの歴史の中でも大きな役割を果たしてきた有力メーカーの一つです。 イギリスのアンティーク シルバーウェアに関する参考書を紐解きますと、ヴィクトリア期の重要シルバースミスとして、ジョージ・アダムスとフランシス・ヒギンスが挙げられることが多いようです。 この二大メーカーを繋ぐ役割を担ったのが「Holland, Aldwinckle & Slater」でありました。 

「Holland, Aldwinckle & Slater」はヴィクトリア時代が始まった翌年の1838年に、ヘンリー・ホランドがロンドンで創業した銀工房です。 1866年にはElizabeth Eaton & Sonを買い取って、事業規模を拡大していきます。 1883年には新たに二人のパートナーが加わり、工房名は「Holland, Aldwinckle & Slater」と変わりました。 その後もいくつかのシルバースミスを買収し、ヴィクトリア期を通じて有力なシルバースミスに成長していきましたが、1883年にこの時代の最有力シルバースミスであったジョージ・アダムスのChawner & Coを買収したことは大きな出来事となりました。 Chawner & Coから移ってきた腕の確かな銀職人たちは「Holland, Aldwinckle & Slater」の名声を高めることとなったのです。

その後の工房史も見ておきますと、エドワーディアンの時代以降まで優秀な銀職人が集まる一流メーカーとして活躍しましたが、1922年にはフランシス・ヒギンスに買収されることになって、その歴史を終えました。 ヴィクトリアンとエドワーディアンの時代を通して、英国シルバーウェア史の中心に常に位置してきた「Holland, Aldwinckle & Slater」は、当時の一流メーカーの一つと言ってよいでしょう。

紋章の基礎知識について、少しお話しましょう。 一般に紋章はコート オブ アームズと言うのが正式です。 クレストという言葉もありますが、クレストとは紋章の天辺にある飾りを言います。 紋章の各部分の名称として、例えば英国王室の紋章の両サイドにいるライオンとユニコーンの部分をサポーターと言い、中央の盾状部分をシールドまたはエスカッシャンと言います。 さらに細かく言うと、写真のデザートスプーンに刻まれた紋章では王冠の下に棒状の飾りが見えますが、これはクレストの台座であって、リースと呼ばれます。

英国王室の紋章については、以下もご参考まで。
http://www.igirisumonya.com/14864.htm

ただし、紋章のすべてを描いて使うのは、大掛かり過ぎるので、その一部をもって紋章とされることも多く、中紋章とか大紋章という言い方もあります。 しかし、その区別は厳密でないので、紋章の一部をもってコートオブアームズという言い方をしても差し支えありません。

コート オブ アームズ(=紋章)を使っていた人々とは、どういう階層の人たちであったのか、考えてみました。

コート オブ アームズの体系化や研究は、イギリスにおいて九百年ほどの歴史を持っており、紋章学(Heraldry)は大学以上の高等教育で学ぶ歴史学の一分野となっています。 中世ヨーロッパにおいては、多くの国々に紋章を管理する国家機関がありました。 今ではなくなっているのが普通ですが、面白いことにイギリスでは紋章院がまだ活動を続けています。

今日のイギリスは品のよい国のように見られることが多いですが、歴史を紐解きますと、節操のないことで名高い時代も長くありました。 キャプテン・ドレークは世界を航海して略奪をきわめて、当時の国家予算に匹敵するほどの金銀財宝を奪って帰ってきたので、エリザベス一世から叙勲を受けました。 お金がすべてという傾向は、紋章院においてもあったようです。

紋章学や紋章院の働きについて書かれた本が、『HERALDRY IN ENGLAND』(Anthony Wagner著、Penguin Books、1946年刊)です。

この本によりますと、紋章院が認めてきたコートオブアームズは四万あるとのこと。
一方で英国の王侯貴族にあたる家柄は千足らずとなっています。

この数字のバランスから分かることは、第一にコートオブアームズは王侯貴族だけのものではないこと。 第二に、そうは言っても、代々伝わるコートオブアームズがある家系は、英国の中でも数パーセントに過ぎず、その意味で日本における家紋とはだいぶ違っていること。

産業革命が進行して、新興富裕層が厚くなってきたのがヴィクトリア時代の初め頃になります。 当時の富裕層はコート オブ アームズを求めましたし、また求めれば手に入る性質のものであったようです。

なお、このアンティークが作られた当時の様子については、「英国アンティーク情報」欄の「31. 『Punch:1873年2月22日号』 ヴィクトリアンの英国を伝える週刊新聞」と「14.Still Victorian」の解説記事もご参考ください。

それから、この品が作られた頃の日本史年表も眺めてみましょう。 三年前の1860年には安政の大獄で引き締めを図った幕府の大老・井伊直弼が江戸城桜田門外の変で暗殺され、以降は幕府の権威も地に落ちて、ついに四年後の1867年には大政奉還となって江戸幕府が終る激動の時代でありました。 

特に写真のアンティークが作られた1863年という年には、生麦事件の報復としてイギリス艦隊が鹿児島湾を砲撃した薩英戦争が起こっているのは興味深いところです。 薩摩藩とイギリスは、この戦争を契機にして、薩摩の人たちは異人排斥が無理だと分かり、逆にイギリスは江戸幕府よりも薩摩藩に肩入れしていくきっかけになったわけですから、日英関係の大きな転換点であったのです。
ライオン ランパント クレスト スターリングシルバー デザートスプーン (立ち姿ライオンの紋章)


No. 15153 ヴィクトリアン スターリングシルバー デザートスプーン with クレスト (ライオンの紋章) SOLD
長さ 17.5cm、重さ 40g、ボール部分の長さ 6.0cm、ボール部分最大幅 3.5cm、深さ 0.9cm、1863年 ロンドン、Henry Holland作、一本 一万二千三百円 SOLD
ヴィクトリアン スターリングシルバー デザートスプーン with クレスト (ライオンの紋章)


No. 15076 Peter & William Bateman ジョージ三世 スターリングシルバー オールドイングリッシュ パターン ブライトカット テーブルスプーン SOLD
長さ 21.8cm、重さ 60g、ボール部分の長さ 7.8cm、最大幅 4.6cm、ボールの深さ 1.0cm、柄の最大幅 2.0cm、柄の最大厚み 2.5mm、1807年 ロンドン、Peter & William Bateman作
Peter & William Bateman ジョージアン スターリングシルバー オールドイングリッシュ パターン ブライトカット テーブルスプーン





No. 15104 Peter & Ann Bateman ジョージアン スターリングシルバー オールドイングリッシュ パターン テーブルスプーン SOLD
長さ 21.8cm、重さ 65g、ボール部分の長さ 7.7cm、最大幅 4.65m、ボールの深さ 1.2cm、柄の最大幅 2.05cm、柄の最大厚み 4mm、1798年 ロンドン、Peter & Ann Bateman作
Peter & Ann Bateman ジョージアン スターリングシルバー オールドイングリッシュ パターン テーブルスプーン


No. 15033 ジョージアン スターリングシルバー フィドルパターン デザートスプーン with シェル & エレファント クレスト SOLD
長さ 17.3cm、重さ 32g、ボール部分の長さ 6.1cm、最大幅 3.6cm、ボールの深さ 1.0cm、1827年 エジンバラ アセイオフィス
ジョージアン スターリングシルバー フィドルパターン デザートスプーン with シェル & エレファント クレスト


No. 15025 ジョージアン スターリングシルバー フィドルパターン デザートスプーン with シェル & エレファント クレスト SOLD
長さ 17.4cm、重さ 31g、ボール部分の長さ 6.3cm、最大幅 3.6cm、ボールの深さ 1.0cm、1832年 エジンバラ アセイオフィス
ジョージアン スターリングシルバー フィドルパターン デザートスプーン with シェル & エレファント クレスト


No. 14991 Peter & Ann Bateman スターリングシルバー オールドイングリッシュ パターン デザートスプーン SOLD
長さ 16.4cm、重さ 27g、ボール部分の長さ 5.3cm、最大幅 3.1cm、ボールの深さ 0.8cm、1797年 ロンドン、Peter & Ann Bateman作
Peter & Ann Bateman スターリングシルバー オールドイングリッシュ パターン デザートスプーン


No. 14893 ジョージアン スターリングシルバー オールドイングリッシュパターン テーブルスプーン with ダブル クレスト SOLD
長さ 22.1cm、重さ 63g、ボール部分の長さ 7.8cm、最大幅 4.6cm、ボールの深さ 1.1cm、1830年 ロンドン
ジョージアン スターリングシルバー オールドイングリッシュパターン テーブルスプーン with ダブル クレスト


No. 14889 「コンパス&直角定規」 フリーメイソン スターリングシルバー オールド イングリッシュ パターン デザートスプーン SOLD
長さ 17.8cm、重さ 44g、最大幅 3.9cm、ボールの深さ 1.0cm、柄の最大幅 1.9cm、柄の最大厚み 3mm、1925年 シェフィールド、John Round & Son Ltd.作
「コンパス&直角定規」 フリーメイソン スターリングシルバー オールド イングリッシュ パターン デザートスプーン


No. 14795 「コンパス&直角定規」 フリーメイソン ヴィクトリアン スターリングシルバー オールド イングリッシュ パターン デザートスプーン SOLD
長さ 18.0cm、重さ 49g、最大幅 4.1cm、ボールの深さ 1.15cm、柄の最大幅 1.8cm、柄の最大厚み 3mm強、1899年 バーミンガム
「コンパス&直角定規」 フリーメイソン ヴィクトリアン スターリングシルバー オールド イングリッシュ パターン デザートスプーン

No. 16458 エドワーディアン ブライトカット フェザーエッジ スターリングシルバー ジャムスプーン SOLD
長さ 13.4cm、重さ 17g、ボール部分の最大幅 3.5cm、1903年 シェフィールド、Henry Williamson Ltd作、SOLD

このデザインはブライトカットのヴァリエーションで、フェザーエッジと呼ばれ、光の反射を美しく誘います。 また、ボール部分の柄に近いところには、植物文様の彫刻がアクセントになっています。 百年以上も前に作られたエドワーディアンの銀製品ですが、コンディション良好な美しい品です。 柄元あたりで銀の厚みは2ミリほどあり、しっかり出来ています。 

エドワーディアン ブライトカット フェザーエッジ スターリングシルバー ジャムスプーン


No.16178 ピアストワーク シルバープレート スプーン with ゴールドギルト SOLD
長さ 13.3cm、重さ 15g、ボール部分の最大幅 5.05cm、柄の最大幅 1.65cm、柄の最大厚み 3mm、SOLD

品のよさを感じさせるアンティーク シフタースプーンです。 綺麗な小品でシュガーシフター、ティーキャディースプーン、さらにはティーストレーナーとして使ってもよいでしょう。

シルバープレートの品ではありますが、ボール部分のゴールドギルトの保存状態がよろしくて、あまり使われることなく現在に至っているアンティークと感じます。 柄のデザインは小花のレリーフで、両面ともにデコレーションが効いているのも良いでしょう。 全体のデザインとボール部分に溝の様子から、19世紀終わり頃のフランス製と思います。 

持った感じは金属が少し軽い印象がありますが、古い品であって、十分に美しいアンティークであることから、よい品と言ってよいでしょう。 

ボール部分のシェルパターンは、12世紀にスペインの聖地 St.ジェイムス オブ コンポステラへ向かう巡礼者たちが、彼の紋章であったシェルを身につけて旅したことから、クリスチャンシンボルとして、シェルが取り入れられていったのが始まりです。 15世紀以降はセラミックスやシルバーの分野で、このシェルモチーフが繰り返し取り上げられて今日に至っています。

シルバープレートウェアについては、アンティーク情報欄にあります「10.エルキントン社のシルバープレート技術と明治新政府の岩倉使節団」の解説記事もご参考ください。

柄の中ほどにクルッと巻いたリボン飾りがあるのも特徴的です。 

以下の品々にもありますように、どうもリボン飾りの装飾は、ヴィクトリアン終わり頃からエドワーディアン頃のデザインに多いように思います。 

No. 16147 エドワーディアン スターリングシルバー フォブ ペンダントヘッド with ピアストワーク
No. 15631 リボン飾り ヴィクトリアン スターリングシルバー オールドイングリッシュ パターン スプーン

今から百十年ほど前になりますが、当時流行ったデザインと云うことでしょう。 夏目漱石のロンドン留学の頃と重なっております。 漱石もロンドンで影響を受けて、『三四郎』に出てくるリボンの話に繋がっていったのではないかと考えています。

このリボンについて少し考えてみたいことがあります。 二十一世紀に暮らす日本人の私たちは、この装飾を見て、リボンがクルッとかかって、かわいいなと思われるでしょう。 しかしながら、この品が使われていた一世紀ほど前に、当時の日本人が見たとしたら、そう簡単にはピンと来なかった可能性が高いのです。

その手掛かりは朝日新聞に1908年に連載された夏目漱石の『三四郎』にあります。 第二章の最後に以下の一節がありますので、まずは読んでみましょう。

『四角へ出ると、左手のこちら側に西洋小間物屋(こまものや)があって、向こう側に日本小間物屋がある。そのあいだを電車がぐるっと曲がって、非常な勢いで通る。ベルがちんちんちんちんいう。渡りにくいほど雑踏する。野々宮君は、向こうの小間物屋をさして、
「あすこでちょいと買物をしますからね」と言って、ちりんちりんと鳴るあいだを駆け抜けた。三四郎もくっついて、向こうへ渡った。野々宮君はさっそく店へはいった。表に待っていた三四郎が、気がついて見ると、店先のガラス張りの棚に櫛だの花簪(はなかんざし)だのが並べてある。三四郎は妙に思った。野々宮君が何を買っているのかしらと、不審を起こして、店の中へはいってみると、蝉(せみ)の羽根のようなリボンをぶら下げて、
「どうですか」と聞かれた。』 (以上、引用終り)

四つ角というのは本郷三丁目の交差点で、向こう側の日本小間物屋というのは、「本郷も兼安までは江戸のうち」の川柳で有名な兼安を指しています。 「蝉(せみ)の羽根のようなリボン」という表現は、すさまじい感じで、リボンを見たことがない人にも、リボンがなんたるか説明したい漱石の親切でしょう。

『三四郎』を今読むと、なんともノスタルジックで、アンティークな読み物と感じますが、朝日新聞に連載された頃はトレンディー小説だったわけで、当時の先端事情が物語の背景にあります。

小説の中で、野々宮さんがリボンを買いに、交差点を渡って、向こう側の日本小間物屋に行っていることがポイントです。 明治終わり頃まで日本には国産リボンはありませんでした。 リボンは西洋からの輸入品で、殖産興業の観点から高率な関税がかけられ、簡単に手に入る品物ではなかったのです。 

ところが、ようやく国産リボンの生産が始まったのが、ちょうど『三四郎』の時代でした。 ですから、野々宮さんは西洋小間物屋ではなく、日本小間物屋でリボンが買えたわけです。 国産リボンが出始めて間もない時代であったので、トレンディーでない普通の読者向けには「蝉(せみ)の羽根のような」という説明も必要だったと思われます。

写真のアンティークは『三四郎』と同じ時代に作られていると思われますが、当時の普通の日本人にとっては、まだまだ馴染みのうすいリボンだったと考えられるのです。 
ピアストワーク シルバープレート スプーン with ゴールドギルト


No. 16177 ヴィクトリアン シルバープレート ベリースプーン SOLD
長さ 22.1cm、重さ 56g、最大幅 5.0cm、ボール部分の長さ 8.0cm、ボールの深さ 1.1cm、柄の最大幅 2.3cm、ヴィクトリアン後期の英国製、SOLD

ヴィクトリアン後期に作られたベリースプーンでモチーフも興味深くて、綺麗なアンティークです。 もともとはシルバープレーとされていたものですが、プレートはおちて地の色合いとなっています。 

長い年月を経てこれだけ綺麗に地の色合いとなっていると、風合いもあり、それはそれで美しいものだと感じます。 シルバープレートの落ち方や年を経た味わいという観点からは、No.15806 ヴィクトリアン シルバープレート サルヴァと同様な風格が出ていると感じます。

一般に、ベリースプーンのモチーフにはパイナップルとかフルーツ関連が多いものですが、この品の場合には写真二番目をご覧いただくと、ボール部分の先端から、アザミ、バラ、三つ葉のクローバー、どんぐりと並んでおり、珍しいように思います。

ヴィクトリアン シルバープレート ベリースプーン


No. 16116 アトキン ブラザース シルバープレート ジャムスプーン with ピアストワーク SOLD
長さ 15.7cm、重さ 29g、ボール部分の横幅 4.05cm、深さ 5mm、柄の最大厚み 2.5mm、透かし柄の最大幅 1.6cm、透かし部分の最大厚み 2mm強、Atkin Brothers Ltd作、SOLD
シルバープレートの品ですが、時間をかけて作られた素晴らしい出来栄えで、美しいなかにも重厚な雰囲気を持った、いかにも英国風なアンティークと感じます。 ボール裏面の接地部分などプレートが薄くなったところもありますが、これは時を経たアンティークの味わいのうちでしょう。
アトキン ブラザース シルバープレート ジャムスプーン with ピアストワーク


No. 15940 Mappin & Webb アール・デコ スターリングシルバー ジャムスプーン SOLD
長さ 13,6cm、重さ 28g、ボール部分の最大幅 3.6cm、ボール部分の長さ 4.5cm、ボールの深さ 8mm、1934年 シェフィールド、Mappin & Webb作、SOLD



No. 15576 ヴィクトリアン スターリングシルバー ジャムスプーン SOLD
長さ 12.8cm、重さ 17g、最大幅 3.0cm、ボールの深さ 0.4cm、柄の最大幅 1.2cm、1896年 シェフィールド、Thomas Levesley作、SOLD
ボール部分に見えるハンドエングレービングが繊細で、全体としてフォルムもよくて、かなり美しいと思います。 今から百十年以上前に作られたヴィクトリアン シルバーであることもよいでしょう。 銀が厚めでしっかり出来ているのも好きです。 古い品ではありますが、コンディション良好なアンティークです。

ボール裏面には、シェフィールド アセイオフィスのクラウンマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1896年のデートレター、そして Thomas Levesley のメーカーズマークと、四つのブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されています。

Thomas Levesleyは以下のようなシルバースミスです。

ヴィクトリア時代に Levesley三兄弟 (Charles, William, Thomas)が、Levesley Brothersとしてシェフィールドで仕事を始めました。
1865年 William引退
1883年 Charles引退

ウィリアム&チャールズの二兄弟が引退した後に、トーマスは新たに William Lloyd氏とパートナーシップを組んで、社名を Levesly Brothers & Lloyd に変更しています。 1893年にはパートナーのLloyd氏も引退することとなって、その後はトーマスが銀工房を切り盛りしました。 ヴィクトリアン後期の1890年代にはロンドン進出に成功し、シェフィールドの本店に加えて、ロンドンのホルボーンに支店を構えました。

Thomas Levesleyの得意分野はナイフ、フォーク、スプーン等で、特にパールハンドルの作品を好んだようです。 1913年にはJeweller's Exhibitionにも出展し、その芸術性の高さを評価されています。

トーマス引退後は息子が銀工房を引き継ぎましたが、1929年世界恐慌の荒波の中で残念ながら閉店することになりました。
ヴィクトリアン スターリングシルバー ジャムスプーン


No. 14830 London Watsonian Club スターリングシルバー スプーン with ピアストワーク SOLD
長さ 13.5cm、重さ 12g、ボール部分の最大幅 2.3cm、透かし部分の最大幅 2.45cm、柄の厚み 2mm強、1926年 ロンドン、SOLD
今から80年以上前に作られたスターリングシルバーのスプーンで、柄先に見える透かし細工は糸鋸を使った手仕事です。 柄の中ほどは棒状のソリッドな純銀でしっかり出来ています。 かなり柄が長いことから、シュガーポットに添えたりして使うスプーンと思いますが、ジャムのようなプリザーブ用に使われてもよいでしょう。

ボール部分の表と裏に若干のキズがありますが、それぞれは反対サイドまで貫けたキズではないので、普通にお使いいただいて壊れが進むものではないと判断いたしました。 かなり珍しいシルバーウェアですので、コレクター アイテムになろうかと思います。

シャーロック・ホームズの友人であり、またよき相棒であったお医者さんのワトソン氏はご存知の方も多いと思います。 ホームズの愛好家や研究者をあらわすシャーロッキアンという言葉がありますが、主人公のホームズよりも脇役のワトソンに愛着を持って、いろいろと調べたりする人たちをワトソニアンというのだそうです。 写真のスプーンはロンドンのワトソン研究家のクラブにちなむアンティークというわけです。

柄先に見えるのは帆船で、お城のデザインは名探偵シャーロック・ホームズの生みの親であるアーサー・コナン・ドイルの生地エジンバラを表象したものと思います。

柄の裏面には四つのブリティッシュ ホールマークが刻印されています。 ホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、ロンドン アセイオフィスのレオパードヘッド、そして1926年のデートレターになります。
London Watsonian Club スターリングシルバー スプーン with ピアストワーク


No. 4334 スターリングシルバー オールド イングリッシュ パターン デザートスプーン ペア SOLD
長さ 18.0cm、重さ 50gと54g、最大幅 4.0cm、ボールの深さ 1.0cm、柄の最大幅 1.9cm、柄の最大厚み 3mm弱と3mm、1922年 シェフィールド、James Deakin & Sons Ltd作、SOLDスターリングシルバー オールド イングリッシュ パターン デザートスプーン ペア


No. 4497 Peter & William Bateman スターリングシルバー オールドイングリッシュ パターン テーブルスプーン SOLD
長さ 21.7cm、重さ 56g、ボール部分の長さ 7.9cm、最大幅 4.35cm、ボールの深さ 1.1cm、1807年 ロンドン、Peter & William Bateman作、SOLD
Peter & William Bateman スターリングシルバー オールドイングリッシュ パターン テーブルスプーン


No. 4546 ヴィクトリアン スターリングシルバー オールドイングリッシュパターン テーブルスプーン with クレスト(紋章) SOLD
長さ 22.3cm、重さ 74g、ボール部分の長さ 7.9cm、ボール部分最大幅 4.7cm、深さ 1.3cm、1871年 ロンドン、George W Adams(=Chawner & Co)作、(2本あります-->SOLD)
ヴィクトリアン スターリングシルバー オールドイングリッシュパターン テーブルスプーン with クレスト(紋章)


No. 4437 ジョージ三世 スターリングシルバー オールドイングリッシュ パターン テーブルスプーン SOLD
長さ 22.4cm、重さ 51g、ボール部分の長さ 7.7cm、最大幅 4.5cm、ボールの深さ 1.2cm、柄の最大幅 2.05cm、1797年 ロンドン、SOLD
ジョージ三世 スターリングシルバー オールドイングリッシュ パターン テーブルスプーン



No. 4331 ジョージ三世 スターリングシルバー ハノーベリアンパターン テーブルスプーン with ボトム マーキング SOLD
長さ 21.4cm、重さ 57g、ボール部分の長さ 7.6cm、最大幅 4.5cm、ボールの深さ 1.3cm、柄の最大幅 2.0cm、1778年 ロンドン、William Sumner & Richard Crossley作、SOLD
ジョージ三世 スターリングシルバー ハノーベリアンパターン テーブルスプーン with ボトム マーキング



No. 4258 ジョージアン スターリングシルバー オールドイングリッシュ パターン テーブルスプーン SOLD
長さ 21.0cm、重さ 63g、ボール部分の長さ 7.4cm、最大幅 4.3cm、ボールの深さ 1.0cm、柄の最大幅 1.8cm、1766年 ロンドン、SOLD
ジョージアン スターリングシルバー オールドイングリッシュ パターン テーブルスプーン


No. 4127 エドワーディアン スターリングシルバー オールドイングリッシュ パターン テーブルスプーン SOLD
長さ 21.5cm、重さ 77g、ボール部分の長さ 7.7cm、ボール部分最大幅 4.65cm、深さ 1.4cm、1902年 ロンドン、Charles Boyton & Son作、SOLD



No. 5474 ジョージ三世 スターリングシルバー クイーンズパターン テーブルスプーン with 「王冠に三本の矢」のクレスト(紋章) SOLD
長さ 22.4cm、重さ 97g、ボール部分の長さ 8.0cm、ボール部分の最大横幅 4.85cm、柄の最大幅、柄の最大厚み、1820年 ロンドン、William Chawner作、SOLD、(4本あります-->3本あります-->1本あります-->SOLD)



No. 5414 Peter & William Bateman スターリングシルバー オールドイングリッシュ パターン テーブルスプーン SOLD
長さ 21.9cm、重さ 67g、ボール部分の長さ 7.6cm、最大幅 4.45cm、ボールの深さ 1.1cm、1813年 ロンドン、Peter & William Bateman作、SOLD



No. 4103 William Bateman スターリングシルバー フィドルパターン テーブルスプーン SOLD
長さ 22.3cm、重さ 72g、ボール部分の長さ 8.0cm、最大幅 4.8cm、ボールの深さ 1.1cm、柄の最大幅 2.45cm、1818年ロンドン、William Bateman作、SOLD



No. 4277 ジョージアン スターリングシルバー オールドイングリッシュ パターン デザートスプーン with ボトム マーキング SOLD
長さ 18.3cm、重さ 32g、ボール部分の長さ 5.8cm、最大幅 3.5cm、ボールの深さ 0.9cm、柄の最大幅 1.5cm、1760年代から1770年代の英国製、SOLD



No. 6853 ライオンの紋章 Elkington ヴィクトリアン スターリングシルバー ハノーベリアン パターン デザートスプーン SOLD
長さ 17.5cm、重さ 52g、ボール部分の長さ 6.2cm、最大横幅 3.5cm、ボール部分深さ 1.0cm、柄の最大幅 1.5cm、1899年 バーミンガム、Elkington & Co作、SOLD



No. 4421 ヴィクトリアン スターリングシルバー オールドイングリッシュパターン テーブルスプーン SOLD
長さ 22.2cm、重さ 67g、ボール部分の長さ 8.0cm、ボール部分最大幅 4.7cm、深さ 1.2cm、1852年 ロンドン、George W Adams(=Chawner & Co)作、SOLD
ヴィクトリアン スターリングシルバー オールドイングリッシュパターン テーブルスプーン



No. 4102 スターリングシルバー サービングスプーン with ピアストワーク SOLD
長さ 21.4cm、重さ 55g、ボール部分の長さ 7.7cm、最大幅 4.7cm、深さ 1.2cm、柄の最大幅 2.7cm、柄の最大厚み 2.5mm、1943年 バーミンガム、SOLD



No.4342 エドワーディアン スターリングシルバー フィドルパターン テーブルスプーン SOLD
長さ 20.5cm、重さ 62g、ボール部分の長さ 7.4cm、ボール部分最大幅 4.5cm、深さ 1.2cm、1904年 シェフィールド、John Round & Son Ltd.作、SOLD
エドワーディアン スターリングシルバー フィドルパターン テーブルスプーン

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