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No. 14795 「コンパス&直角定規」 フリーメイソン ヴィクトリアン スターリングシルバー オールド イングリッシュ パターン デザートスプーン
長さ 18.0cm、重さ 49g、最大幅 4.1cm、ボールの深さ 1.15cm、柄の最大幅 1.8cm、柄の最大厚み 3mm強、1899年 バーミンガム、SOLD

全般に銀が厚めで、ふっくらした感じのスターリングシルバー デザートスプーンです。 柄も銀が厚いためでしょうか、手にしてみても、柄がまるっこい感じです。 このヴィクトリアン アンティークの特徴は、柄先に彫られたメイソニックな『コンパス&直角定規』の彫刻にあります。

写真三番目に見えるブリティッシュ ホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1899年のデートレターになります。

デザートスプーンとはいっても、昔のサイズであって、実際のところ18センチに50グラムに近い持ちはかりと言うのは、かなり大きいです。 現代の使い方としては、テーブルスプーン、デザートスプーン、サーバーと多目的に使える普段使いの一本になりえるでしょう。

一般に“コンパス”と“直角定規”はフリーメイソンのシンボルで、コンパスは「道徳」を、そして直角定規は「真理」を表象しています。 このシンボルはニコラス・ケイジの映画 『ナショナル・トレジャー』の中で、宝探しの手掛かりとしてたびたび登場していたので、これまでなじみがなかったとしても、映画を見た方はとても印象に残ったことと思います。

フリーメイソンとはイギリスで発生し世界に広まった秘密結社です。 日本語では秘密結社との言われ方が多いようですが、アメリカではフリーメイソンのメンバーはごく普通にどこにでもいるので、“秘密”というニュアンスはなくて、いわば親睦団体のようなものと言ってよいでしょう。 『大辞林』によれば、「博愛・自由・平等の実現を目指す世界的規模の団体。中世以来の熟練石工組合を母体として一八世紀初めイギリスで結成。 啓蒙主義精神を基調とし、多くの名士を会員に含むとされるが全容は明らかでない。」とあります。

映画 『ナショナル・トレジャー』では、フリーメイソンがストーリーの根幹を成しており、アメリカにおけるフリーメイソンの位置付けを知るよい手掛かりになります。 アメリカの独立戦争を指導したリーダーの多くはメイソンだったり、その後も歴代大統領の多くがメイソンだったということです。 映画のシーンにもありましたが、1ドル紙幣に描かれた「ピラミッドと一つ目の絵柄」も『万物を見通す目』というメーソンのマークの一つで、アメリカ的価値とフリーメイソンには分かち難い関係があるようです。

さらに言えば、日本の戦後10年を主導した歴代首相の多くはフリーメイソンだったこともあり、日本とも大いに関係があります。

「コンパス&直角定規」 フリーメイソン ヴィクトリアン スターリングシルバー オールド イングリッシュ パターン デザートスプーン




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