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No. 14889 「コンパス&直角定規」 フリーメイソン スターリングシルバー オールド イングリッシュ パターン デザートスプーン
長さ 17.8cm、重さ 44g、最大幅 3.9cm、ボールの深さ 1.0cm、柄の最大幅 1.9cm、柄の最大厚み 3mm、1925年 シェフィールド、John Round & Son Ltd.作、SOLD

フリーメイソンの「コンパス&定規」が彫られたスターリングシルバー デザートスプーンです。 銀が厚めで持ちはかりがあり、柄の最大厚みも3ミリと、しっかり出来ています。 柄先の「コンパス&定規」は、ワンポイントながら手彫りの味わいがよろしく、全体として銀の質感からもたらされる重厚な雰囲気に特徴があるシルバーウェアと感じます。 しばらく使っているうちに、百年が経過しようという古さも、アンティークとしての魅力になりましょう。

一緒に1922年作と1899年作の三本を求めましたが、三本とも製作年のみならずシルバースミスも違っていました。 足掛け三十年近くにわたって、ゆっくりとセットが構成されてきた経緯が分かりますが、シルバーウェアとの気の長い付き合い方には興味を惹かれるところです。

銀のアンティークテーブルウェアは、他のアンティークと比べると壊れにくいですし、お手入れ次第で綺麗に使っていけます。 以前に以下のようなコメントをいただいたことがあり、私もそう思います。

『さて、実際に手に取ってみると、なかなか素敵な物です。銀だから価値があるというより、これだけの年月を経て、なおちょっとしたお手入れをするだけで、作られた当時とほとんど同じ状態で使い続けられるという点の価値はすごいと思います。まとめ買いした安いスプーンがいつの間にかどこかにいってしまったり、曲がったりすり減って黒くなり、何回も買い直していることを考えると、世代を超えて使われる銀器は節約の象徴のような気もしてきます。』

メーカーのJohn Round & Son Ltd.はシェフィールドの大きなシルバースミスで、アンティークとして今日でもよく見かける有名メーカーの一つです。 ジョン・ラウンドによって1847年シェフィールドで創業され、当初はスプーンとフォークのメーカーでした。 職人技の素晴らしさとデザインの優雅さで、次第にその評価を確立して、息子のエドウィンをパートナーとして迎える頃には、銀器なら何でもこなすシェフィールドの大メーカーに成長していました。 第一次大戦を境にしてイギリスの国力が衰えていくと、多くのシルバースミスも衰退していった中で、John Round & Sonは1962年までシルバースミスとして仕事を続けていたというのも珍しい例と思います。

一般に“コンパス”と“直角定規”はフリーメイソンのシンボルで、コンパスは「道徳」を、そして直角定規は「真理」を表象しています。 このシンボルはニコラス・ケイジの映画『ナショナル・トレジャー』の中で、宝探しの手掛かりとしてたびたび登場していたので、これまでなじみがなかったとしても、映画を見た方はとても印象に残ったことと思います。

フリーメイソンとはイギリスで発生し世界に広まった秘密結社です。 日本語では秘密結社との言われ方が多いようですが、アメリカではフリーメイソンのメンバーはごく普通にどこにでもいるので、“秘密”というニュアンスはなくて、いわば親睦団体のようなものと言ってよいでしょう。 『大辞林』によれば、「博愛・自由・平等の実現を目指す世界的規模の団体。中世以来の熟練石工組合を母体として一八世紀初めイギリスで結成。 啓蒙主義精神を基調とし、多くの名士を会員に含むとされるが全容は明らかでない。」とあります。

映画 『ナショナル・トレジャー』では、フリーメイソンがストーリーの根幹を成しており、アメリカにおけるフリーメイソンの位置付けを知るよい手掛かりになります。 アメリカの独立戦争を指導したリーダーの多くはメイソンだったり、その後も歴代大統領の多くがメイソンだったということです。 映画のシーンにもありましたが、1ドル紙幣に描かれた「ピラミッドと一つ目の絵柄」も『万物を見通す目』というメーソンのマークの一つで、アメリカ的価値とフリーメイソンには分かち難い関係があるようです。

さらに言えば、日本の戦後10年を主導した歴代首相の多くはフリーメイソンだったこともあり、日本とも大いに関係があります。

「コンパス&直角定規」 フリーメイソン スターリングシルバー オールド イングリッシュ パターン デザートスプーン




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