いぎりすもんや は英国発信のアンティーク情報サイトです。
  良い品をイギリスから直接、お求め易い価格でお届けします。

英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ

アンティーク シルバー スプーン(2)


No.18243 デンマーク コペンハーゲン アセイオフィス シルバー ピアストワーク シュガーシフター
長さ 16.1cm、ボール部分の直径 4.7cm、重さ 24g、柄の最大幅 1.7cm、1918年 コペンハーゲン アセイオフィス、8,800円

透かしのデザインが美しく、眺めているだけでも綺麗だなあと感心できる、芸術品といえる銀と思います。

今から百年近く前の1918年に、デンマークのコペンハーゲンで作られたシルバー シフター スプーンです。 柄の裏面には『LYNGDAL』のメーカーズマークや、デンマーク製シルバーを示すステートマークである「コペンハーゲンのスリータワー」が刻印されています。

柄の裏面には、今から百年近く前の1919年3・9日の日付が彫ってあります。 

柄先に見えるシェル パターンもポイントです。 シェルパターンは、12世紀にスペインの聖地 St.ジェイムス オブ コンポステラへ向かう巡礼者たちが、彼の紋章であったシェルを身につけて旅したことから、クリスチャンシンボルとして、シェルが取り入れられていったのが始まりです。 15世紀以降はセラミックスやシルバーの分野で、このシェルモチーフが繰り返し取り上げられて今日に至っています。

製作者はデンマークのデザイナーで、Else. M. Lyngdalの作になります。 デザインから察するに、同時代に活躍したジョージ・ジャンセンと交流があったデザイナーさんなのだろうと思って見ております。
デンマーク コペンハーゲン アセイオフィス シルバー ピアストワーク シュガーシフター


No. 18199 ヴィクトリアン スターリングシルバー サービングスプーン with エンジェル
長さ 18.1cm、重さ 50g、ボール部分の長さ 6.9cm、最大横幅 4.7cm、ボール深さ 1.1cm、ねじれ柄の最大直径 5mm、エンジェル飾り最大厚み 3.5mm、エンジェル最大幅 2.2cm、1896年 シェフィールド、15,800円

今から百二十年ほど前のヴィクトリア梠繽Iわり頃に作られたスターリングシルバーのサービングスプーンです。 柄先には翼の付いたエンジェル飾りe畉麗で、エンジェルのネック辺りには小花が一輪見えています。 また、ボール部分に近い辺りにも、こんどは小花が二輪の飾りがあります。 

柄の中ほどに見えるねじり構造は、柄の強度をアップするのと同時に、光の反射e畉麗で装飾的な美しさを追求するのに役立っています。 ボール部分が大きくて、gい勝閧ェよさそうです。 50グラムと持ちはかりがあって、銀がしっかり使われているのもよいでしょう。 

ボール裏面には四つのブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されています。 ホールマークは順位にシェフィールド アセイオフィスの王冠マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1898年のデートレター、そしてメーカーズマークになります。

ヴィクトリアン スターリングシルバー サービングスプーン with エンジェル


No. 18198 スターリングシルバー サービング スプーン with ピアストワーク
長さ 20.5cm、重さ 74g、ボール部分最大幅 6.0cm、柄の最大幅 2.05cm、柄の最大厚み 3mm縺Aオランダ製、19,800円




No.18193 アール・ヌーボー エドワーディアン スターリングシルバー キングスパターン ジャムスプーン
長さ 15.4m、重さ 34g、ボール部分の最大幅 3.5cm、柄の最大幅 1.85cm、柄の最大厚み 2.5mm、1907年 チェスター、Walker & Hall 作、16,800円

WALKER & HALL製のスターリングシルバー ジャムスプーンです。 百年以上前のエドワーディアン アンティーク シルバーですが、コンディション良好なところもよいでしょう。 アール・ヌーボーの植物デザインエングレービングも素晴らしいですが、素材は厚めで質感があり、すべてしっかり出来たところが好ましく、お薦めできるエドワーディアン シルバーウェアと思います。 

ハ真O番目で見えるように、裏面のホールマークは順に「Walker & Hall」のメーカーズマーク、1907年のデートレター、チェスター アセイオフィスのシティーマーク、そしてスターリングシルバーを示すライオンパサントです。

チェスターシルバーというのも希少価値があってポイントとなりましょう。 英国各地のアセイオフィスで検定を受けたスターリングシルバーのおそらく9割以上は、ロンドン、シェフィールド、バーミンガムのいずれかの品で、チェスターは数が少ないのです。 

チェスター アセイオフィスのシティーマークがくっきりと読み取れます。 チェスターのマークは「Three Wheat Sheaves(Oつの麦束)」と呼ばれ、1686年から使われてきたものですが、1962年にチェスターアセイオフィスが閉鎖となったので、今はもうありません。

ウィート シーフ(麦束)とは、豊穣、生産力(Fecundity)、肥沃さ(Fertility)のシンボルで、英国ではラッキーモチーフとして好まれる縁起物です。 そもそも小麦はギリシャ神話に出てくる「農業、豊穣、結婚の女神デーメーテール」を象徴しています。 以前にミントン美術館で見た「ウィート シーフを抱えた少女の絵M」にとても惹かれ、この少女の顔立ちはデーメーテールを意識したのかしらと、妙に気になったのを覚えていて、それ以来どうも私はこのウィート シーフというモチーフに惹かれるのです。

ミントンの絵Mとウィート シーフについて、「英国アンティーク情報」欄の「13. 英国陶器の街、ストーク オン トレント」の解説記魔ノ写真がありますのでご参考まで。

この銀のスプーンを作ったシルバースミス「Walker & Hall」のメーカーズマークは、O角フラッグの中に「W&H」と書かれたマークで、とても特徴があるので、一度見ると忘れられないマークです。 印象的なのはメーカーズマークばかりではなく、この銀工房の歴史をたどってみると、歴史も長く、評価の高いシルバースミスであったことが分かります。

Walker & Hallは1845年にジョージ ウォーカーによって創業され、ヴィクトリアン、エドワーディアンの時代を通じて有望なメーカーに成長しました。第一次世界大戦を境に大英帝国の最盛期が過ぎると、多くのシルバースミスも衰退する運命をたどりましたが、ウォーカー&ホールは第二次大戦後までもずっと仕魔続け、その技術は高い評価を受けていたことから、1970年代に至ってマッピン&ウェッブに買されました。

シルバースミスの歴史を調べてみると、アンティークへの親しみも湧きますし、古いものを通じて当桙フ社会のありようが分かってくることに興味を覚えます。

ハンドル部分のパターンはキングスパターンと呼ばれ、柄先のシェルデザインが重要なメルクマールとなります。 このモチーフは、もともとは12世紀にスペインの聖地 St.ジェイムス オブ コンポステラへ向かう巡礼者たちが、彼の紋章であったシェルを身につけて旅したことから、クリスチャンシンボルとして、シェルが取り入れられていったのが始まりです。 15世紀以降はセラミックスやシルバーの分野で、このシェルモチーフが繰り返し取り上げられて今日に至っています。

キングスパターンは今日でも作られ続けているデザインですが、その歴史を遡ってみると、このパターンがイギリスで最初に登場したのは19世紀初めのことになります。 英国アンティーク情報欄の 「4.イングリッシュ スプーン パターン」で解説しているハノーベリアン、オールドイングリッシュ、そしてフィドルパターンに続く主要なパターンとして登場したのがキングスパターンでした。

キングスパターンから派生したデザインにクイーンズパターンと呼ばれるものがあります。 派生パターンなので、あまり見かけるものではありませんが、お客様から照会がございましたので、キングスパターンとクイーンズパターンの違いについてご説明しておきましょう。 

ハ真一番目と二番目をご覧いただくと、柄先のシェルが表側は凹状で、裏側は凸状をしているのが分かります、これがキングスパターンのメルクマールになります。 そしてクイーンズパターンは表と裏ともに凸状シェルになります。 つまりキングスパターンは表裏が凹凸、クイーンズパターンの表裏は凸凸ということです。
エドワーディアン スターリングシルバー キングスパターン ジャムスプーン with フラワーエングレービング


No.18194 スターリングシルバー ジャムスプーン ボールの柄元 カットタイプ
長さ 14.1cm、重さ 30g、ボール部分最大幅 3.55cm、ボールの深さ 5mm、1955年 シェフィールド、Ethel Mary Ventress作、12,800円
今から六十年以上前の1955年に作られたスターリングシルバー ジャムスプーンです。 30グラムと持ちはかりがあって、銀をたっぷり使ったつくりに惹かれました。 柄の最大厚みも3ミリほどあって、揩チた感じもしっかりしており、銀の質感が心地よいテーブルウェアになっています。 

同程度の長さのジャムスプーンと比べて、銀の使用量は三割ほど多くなっており、より一段と重厚な雰囲気に仕上がっていると思います。 銀をたっぷり使ったジャムスプーンであることは、Very Britishなシルバーウェアとして特筆すべきポイントです。 

また、ボールの柄元がカットされたタイプのジャムスプーンは、大陸ヨーロッパ諸国ではあまり見かけないので、この点からも英国風なジャムスプーンと言ってよいでしょう。

フランスなど大陸ヨーロッパ諸国のシルバーウェアと比較して、しっかりとした重たい銀器が多いのは英国シルバーの特徴で、このジャムスプーンはイギリス人の好みをかなり意識して作られた品であると感じます。 エングレービングなしのシンプルデザインに加えて、銀を厚めに使ってこしらえてある様qを手にしてみたとき、рヘそこにイギリスのドーバー城の質実剛健な雰囲気を感じました。

余談ですが、ディズニーランドのシンデレラ城のようなファンタジー風なお城は、フランスやドイツにはあっても、イギリスにはまず見当たりません。 イギリスのお城は敵から攻められにくそうな実用重汲フ四角っぽい要塞風が多いのです。 シルバーとお城は違いますが、英国人の質実剛健好みには、けっこう長い歴史がありそうに思えるのです。

柄の裏面にはブリテッィシュホールマークがしっかり深く刻印されています。 ホールマークは順に「Ethel Mary Ventress」のメーカーズマーク、シェフィールド アセイオフィスの王冠マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1955年のデートレターです。 メーカーの「Ethel Mary Ventress」は、ティーストレーナーの分野ではイギリスの定番モデルを多く作っているシルバースミスなので、聞き覚えのある方も多いでしょう。

彫刻のないプレーンタイプになりますが、品のよいフォルムは十分に美しく、磨きぬかれたソリッドシルバーの輝きを楽しむのも、またよいのではと思わせてくれるアンティーク ジャムスプーンと感じます。

お客様から、なるほどと思わせていただいたお話がありますので、ご紹介させていただきましょう。 
『先日北海道では珍しい大型台風が通過し、短條ヤですが停電となってしまいました。夜、d方がないので古い灯油ランプを持ち出し屋内の照明としたのですが、以前阡zいただいたティースプーンをランプの光にかざしてみたところ、ほの暗い明るさの中、スプーンのボウル内や彫刻の輝きにしばし見とれました。銀のアンティークには点光源の古い照明が合うようです。また昔の貴族が銀器を重用したのもうなずける気がします。』

рヘアンティーク ランプ ファンで、早速に獅オてみたのですが、シルバーにアンティークランプの灯がほんのりと映って揺れているのを見ていると、なんだか心が翌ソ着くものでした。

英吉利物屋ではヴィクトリアンの品を扱うことが多いので、五十年前というと新しい感じもするのですが、当桙振り返ってみると、やはりずいぶんと古い歴史の中の時代であることが分かります。 

このジャムスプーンが作られた当桙フ英国相は、第二次大戦を勝ち抜いたあのチャーチル相です。 そしてこの頃にロンドンで起こったのが有名な「Great Smog」でした。 1952年12・日、ロンドンでは折りからの寒さの中、風が止み濃い霧がたち込み始めました。 この霧はそれから3日間ロンドンを覆うことになります。 寒さで人々が石炭ストーブをどんどん焚くものですから、霧の原因となる微粒子核が撒き散らされて、霧がどんどん深くなっていったのです。 ものすごい霧で、2〜3メートル先はおろか、伸ばした自分の指先さえはっきり見えなかったと伝えられています。 映画館や劇場でもドアの隙間から霧が入り込んで、スクリーンや舞台が見えず、キャンセルが相氓ャました。 そして濃霧による交通事故や不清浄スモッグによる呼吸器障害のために、ロンドンで四千人もの死メが出る大惨魔ニなったのです。 

昔からロンドンと言えば、霧の街として有名でしたが、「Great Smog」は長いロンドンの歴史の中でも最悪の出来魔ニなりました。 そしてこれを契機に数年後の1956年には清浄空気法が定められることとなったのです。 石炭ストーブ梠繧フ「Great Smog」のエピソードは今日では考えられない出来魔ナすが、この品が作られた時代に思いをいたす面白い手掛かりにはなるでしょう。
スターリングシルバー ジャムスプーン ボールの柄元 カットタイプ


No. 19167 ヴィクトリアン スターリングシルバー スプーン with ピアストワーク
長さ 15.7cm、重さ 32g、ボール部分の最大幅 3.85cm、柄の最大幅 1.7cm、バーミンガム アセイオフィス1897年、二万二千円

32グラムの持ちはかりは、銀の質感が感じられて、閧ノしたときのしっかり感が好印象です。

とてもデコラティブsズ麗な銀と思います。 19世紀のヴィクトリアン アンティークという古さもよいでしょう。
ヴィクトリアン スターリングシルバー スプーン with ピアストワーク


No.19058 スターリングシルバー ジャムスプーン or アイスクリーム スプーン
長さ 12.2cm、重さ 16g、最大横幅 3.35cm、柄の最大幅 1.15cm、1934年 バーミンガム アセイオフィス、一万一千円
柄のデザインを見ていくと、リボンの結び目様の飾りが付いています。 

もともとジャムスプーンですから、もちろん、今でもジャムスプーンとしてお使いいただけます。

1934年の作ということで、ヴィクトリアンやエドワーディアンのジャムスプーンよりやや小振りでありますことから、アイスクリーム スプーンとしても、ちょうどいいサイズです。

ティーキャディースプーンとしてもよさそうです。
スターリングシルバー ジャムスプーン or アイスクリーム スプーン


No.19059 スターリングシルバー ジャムスプーン or アイスクリーム スプーン
長さ 13.6cm、重さ 20g、最大横幅 3.3cm、柄の最大幅 1.3cm、1916年 シェフィールド アセイオフィス、一万l千円
ボール部分のパラボラ状曲面に深みがあってなめらかなことは、英国風な品のよさにつながっているように思います。 また、ボールの柄元がカットされたタイプのジャムスプーンは、大陸ヨーロッパ諸国ではあまり見かけないので、この点からも英国風なジャムスプーンと言ってよいでしょう。

もともとジャムスプーンですから、もちろん、今でもジャムスプーンとしてお使いいただけます。

ただ、アイスクリーム スプーンとしても、お薦めしたい、ちょうどいいサイズです。

ボール先の形状も、アイスクリームにスッと入っていく感じがあって、よろしいです。
スターリングシルバー ジャムスプーン or アイスクリーム スプーン


No. 19060 ヴィクトリアン シルバープレート ピアストワーク サービング スプーン with ヴィクトリアン パテントオフィスマーク
長さ 14.7cm、重さ 23g、最大横幅 3.7cm、透かし柄の最大幅 1.6cm、透かし部分の最大厚み 2mm強、ヴィクトリアン中期の英国製、一万六千円
ショベル型デザインのヴィクトリアン サービング スプーンになります。 透かし細工の辺りはかなりの厚みとなっており、全般にしっかり出来ており、英国風を感じます。 柄先を持ってショベル先を指で弾くと、ピーンと風鈴のような音がして、ィでも楽しめる味わい深いヴィクトリアン アンティークとなっています。

ジャムなどを扱うプリザーブスプーンとしても使えますし、ティーキャディー スプーンとしてもよさそうです。 オードブルなどのサーバーとして、パーティーgいをすれば、存在感と話題性のあるアンティークとなりましょう。

ハ真二番目をご覧ください。 柄元に見える菱形のマークは、イギリスのパテントオフィスにデザイン登録したことを示すマークです。 ヴィクトリア梠繧フ1842年から1883年まで、この「菱形登録マーク」制度がありました。 菱形の四つ角に番号やアルファベット入れて登録情報を盛り込みます。 このアンティークの菱形マークからヴィクトリアン中期の作と分かるのは、ハ真のアンティークの優れた特徴になっています。。

このアンティークの作者は、わざわざデザインをパテント登録して特許を取っていることから考えても、ゥ信を持って世に送り出した、ヴィクトリアン デザインの一つだったろうと理解できます。

ハ真のアンティークの場合には、デザインを見てもイギリスのアンティークと推定できますが、さらに「菱形登録マーク」が決定的な証拠となって、ヴィクトリアン アンティークと分かることは、整理や分類好きなイギリス人気ソに由来しており、その点でも Very Britishなアンティークと考えられます。

アンティークシルバーを扱っておりますと、英国のホールマーク制度は、その歴史の長さ、制度の継続性、シルバースミスへの徹底の度合い等すべての面で欧州諸国の中でもピカイチと感じます。 舶ィ学を発展させてきたイギリス人は、物事を整理分類するのが大好きで、500年以上にわたりホールマーク制度を維持し発展させてきました。

この品の場合はシルバープレートとなりますが、こんどはイギリスのパテントオフィスの制度が、アンティーク年代特定のメルクマールとして大きな役割を果たしていることが分かるのです。 

闃|かりが多いという点で、イギリス アンティークのコレクターは恵まれた環境にありますが、これらはやはりイギリス人の国民性によるところが大きいように思います。 旅してみると感じるのですが、欧州人にも気ソの違いがあって、偏見かも知れませんが、同じことをイタリア人やスペイン人に要求しても、無理な感じがしないでもありません。

シルバープレートの品ながら見所や手掛かりが多く、このアンティークの背景を考えていくと、英国人の国民性まで見えてくる、興味深いヴィクトリアーナと思います。
ヴィクトリアン シルバープレート ピアストワーク サービング スプーン with ヴィクトリアン パテントオフィスマーク


No. 19056 ヴィクトリアン スターリングシルバー スプーン with ピアストワーク & ゴールドギルト
長さ 20.1cm、重さ 57g、ボール部分の最大幅 4.3cm、透かし柄の最大幅 2.7cm、透かし部分の銀の厚み 2mm、柄の最大厚み 4mm、1898年 ロンドン、Robert Pringle & Son作、O万八千円

ねじれ柄の最大厚みが4ミリに、透かし部分も2ミリと銀が厚く出来ていて、ボール部分の銀にも厚みがあることで、トータルで57グラムの持ちはかりとなっており、重厚なヴィクトリアン アンティークに仕上がっています。

スプーンにおけるピアストワークはエドワーディアン以降の品が多く、透かし部分の銀の厚みをもう少し薄めにして、作業負担の軽減を図る傾向が次第に出てくるものです。 しかし、このアンティークの場合には透かし物の走りであることが、透かし部分の厚めな構造の理由になっているように思います。

鐡魔ナ糸鋸を引いてこしらえたピアストワークは、ルーペで観察すると断面に残ったギザギザ跡が繊細でレベルが高く、銀の厚みからみてもかなりの時間を要して作り上げられたものと分かります。

柄に施されたエングレービングも三槊彫刻技法が駆使されており、素晴らしい出来栄えです。 ボール部分のゴールドギルトの状態もよく、ほとんど未使用に近いコンディションで現代に至っているものと思います。

ハ真五番目で見える柄の裏面のブリティッシュ ホールマークは順に「Robert Pringle & Son」のメーカーズマーク、ロンドン レオパードヘッド、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1898年のデートレターです。 

シルバースミスの「Robert Pringle & Son」は、ジョージアンの時代の1835年の創業です。 イギリスの銀工房はヴィクトリア梠繧ノ始まったものが多い中にあって、「Robert Pringle & Son」は老舗の一つと言えるでしょう。 

ヴィクトリアン スターリングシルバー スプーン with ピアストワーク & ゴールドギルト


No. 19055 ヴィクトリアン スターリングシルバー サービングスプーン with ゴールドギルト
長さ 19.4cm、重さ 42g、ボール部分最大幅 4.25cm、ボールの深さ 1.1cm、柄の最大幅 1.7cm、1900年 ロンドン アセイオフィス、Robert Stewart作、二万八千円

だるま型のボール部分は珍しいシェイプで、イギリスではあまり見かけないタイプと思います。 42グラムと持ちはかりがあって、柄幅が広くて安定感があり、さらに柄先レリーフのふっくら感もいい感じです。 だるまのフォルムとあいまって、見ていてなごめるシルバーサーバーに仕上がっています。 

閧ノした感じでは、大きめサイズでボール部分の長さが7センチあり、ボールも深めに作られていることから、gい勝閧フよいサービングスプーンと思います。 

ボール部分に金色がかかっているのは、ゴールドギルトといってシルバーの上にゴールドを施す手法です。 サービングスプーンではフルーツを取り分けることがありますが、果物の酸味がシルバーには良くないので、_に強い金加工が施されており、当桙フ高級品では珍しくない手法になります。

作られたのは今から百十以上前の1900年、19世紀最後の年にあたり、またヴィクトリア梠纃ナ後の年でもあります。 ちょうど夏目漱石がロンドンに留学していた頃でもあります。 かなり古いアンティークであることがお分かりいただけると思いますが、コンディション良好なヴィクトリアーナであるところもポイントです。 おそらく、あまり使われることなく、現在に至っている銀と思います。

ハ真O番目にあるように、柄の裏面にはブリティッシュ ホールマークが刻印されています。 ホールマークは順に「Robert Stewart」のメーカーズマーク、ロンドン レオパードヘッド、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1900年のデートレターです。

シルバースミスの「Robert Stewart」はスコットランドの銀工房で、ヴィクトリア梠繧フ終り頃にはグラスゴーの中心街にあたるブキャナン通りにお店を構えておりました。 シルバーウェア以外にもゴールドジュエリーやシルバージュエリー、さらにはウォッチや置梃vも扱う大きな工房で、1920年代にはエジンバラにも支店を出しています。

十九世紀の「Robert Stewart」はヴィクトリア女王御用達のシルバースミスでありました。 英国王室はスコットランドの北東部にあるアバディーン方面に離宮があり、ヴィクトリア女王のお気に入りで、よく滞在されていたので、特に滞在中には女王の御用がしばしばあったのでした。

現在の「Robert Stewart」は、1980年代に他の宝飾店に買されたものの、スコットランドのプレミアム ブランドであることから、そのブランドは維持されてグラスゴーに店舗があります。

ハ真のアンティークシルバーは一世紀以上前の「Robert Stewart」でありますが、こうした品を持たれる方は、そのうちに、グラスゴーの現 「Robert Stewart」に行ってみるのも興味深いだろうと思います。

以下は現在の「Robert Stewart」についてです。
http://www.argyll-arcade.com/robert-stewart.htm

ハ真の銀サーバーはヴィクトリアン アンティークであるという古さがポイントの一つになっておりますが、ちなみにヴィクトリアンの物品を示すアンティーク専門用語に「Victoriana」という言葉があります。 ヴィクトリア梠繧ヘ1837年から1900年までの六十余年の長きにわたり、英国の国富が大いに伸びた時代なので、アンティークコレクターにもヴィクトリアーナ専門という方が英国には結構いらっしゃるようなのです。

この品が作られた当桙フ時代背景については、英国アンティーク情報欄にあります「14. Still Victorian」や「31. 『Punch:1873年2・2日号』 ヴィクトリアンの英国を伝える週刊新聞」もご参考まで。 
ヴィクトリアン スターリングシルバー サービングスプーン with ゴールドギルト


No.18104 アール・デコ スターリングシルバー スプーン with ロンドン レオパード ヘッド
長さ 12.6cm、重さ 23g、ボール部分最大幅 3.85cm、ボール部分の長さ 4.8cm、柄幅 4mm、ロンドン レオパード ヘッドの縦長 5.5mm、1935年 ロンドン アセイオフィス、一万l千円

直線的なアール・デコ デザインのスターリングシルバー ジャムスプーンです。 ボール部分の内側には大きなロンドン レオパードヘッドが刻印されています。 通常のシルバーホールマークよりも、かなり大きめなレオパードヘッド刻印であって、ホールマークのデザインゥ体を見て楽しむ趣向の銀製品ともいえましょう。

ハ真O番目に見えるように、柄の裏面にはスターリングシルバーを示すライオンパサント、1935年のデートレター、メーカーズマークが刻印されており、ボール内側のレオパードヘッドとあわせて、都合lつのブリティッシュ シルバー ホールマークが完備しております。

ボール部分の最大幅4センチ繧って、かなり大きな印象です。 もちろんティースプーンとしては大き過ぎますし、ジャムスプーンとして使われるのが主要な用途と思われますが、アイスクリーム スプーンとして使うのもよろしいでしょう。
アール・デコの直線系デザインということもあって、モダンな印象もありますが、ブリティッシュ ホールマークを判読すると、今から八十年ほど前の1935年に作られたシルバーウェアであることが分かります。 まさにアール・デコ梠繧フ真っ只中の作となっています。

ホールマークの中のデートレターを判読することによって、製作年を特定できることは、英国アンティークシルバーのすぐれた特徴です。

1920年代、30年代はアール・デコの時代ですが、ヴィクトリアンあるいはエドワーディアンの伝統的で凝ったシルバーデザインとは大きく異なる変更が、この時代にあったことは、とても興味深いと思います。 ある解説によれば、このデザイン上の大きな断絶を生み出した最大の要因は第一次大戦だったと言われています。 当桙フ人たちはヴィクトリアンとエドワーディアンの輝かしい伝統の延長上に世界大戦が起こったことに大きなショックを覚え、ポストワーの時代には、昔の時代から距離を置きたいと望む風潮が強く、そこにアール・デコがぴたりとはまったというわけです。 

アール・デコについてはいろいろな説明がありますが、この解説はかなり言いえているように思います。 イギリスを隅々まで旅してみて、どんな小さな田ノの村にも、第一次大戦の戦没メを悼む記念碑が建っているのを知りました。 英国人の暮らしを根底から揺るがした出来魔ナあったことが想像されるのです。

1920年代から30年代のアンティークを手にして、その時代背景を感じてみたい方には、アガサ・クリスティの『名探偵ポワロ』シリーズをお薦めしたいと思います。 推理小説をじっくり読むのもいいですし、デヴィッド・スーシェ蜑奄フテレビ版 『名探偵ポワロ』シリーズが完結しましたので、DVDで映像から入るのも楽しいでしょう。 

ハ真のアンティークは今から八十年ほど前の1935年に作られておりますが、テレビ版の『The Murder of Roger Ackroyd』ではアール・デコ様ョのお屋敷が舞台に使われていて、ハ真の銀スプーンと時代背景がよく符合しておりますので、まずはお薦めしてみたいと思います。

ポワロの長編は三十作ほどありますが、ポワロ登場の『スタイルズ荘の怪事件』が第一次大戦中のことで、代表作の時代背景は1910年代後半から1930年代となっていることがポイントです。 クリスティの描いた当桙フイギリスを知っていくと、この時代のアンティークがいっそう身近に感じられてきます。

数多いポワロもので、お薦めはといえば、いろいろ意見の分かれるところでしょう。 1910年代後半から30年代のイギリスを知っていく手掛かりになる、クリスティの代表作という観点から選んでみました。

『スタイルズ荘の怪事件(1920年)』
『アクロイドEし(1926年)』=『The Murder of Roger Ackroyd』
『エッジウェア卿の死(1933年)』
『オリエント急行E人膜潤i1934年)』
『ABCE人膜潤i1936年)』

ギネスブックによれば、クリスティは史上最高のベストセラー作家とのこと。 そんな彼女の作品を通して昔のイギリスを知り、アンティークを探求していくことは、英国アンティークの楽しみ方の一つと思うのです。
アール・デコ スターリングシルバー ジャムスプーン or アイスクリーム スプーン with ロンドン レオパード ヘッド


No. 18293 シェル & エンジェル シルバー スプーン SOLD
長さ 9.4cm、シェルの最大横幅 2.9cm、重さ 10g、エンジェルの身長 2.1cm、純度80%の銀、SOLD

ボール部分にはシェル装飾が効いていて、光の反射e畉麗です。 柄の中ほどには小花の装飾も見えています。 

柄先のエンジェルも、このアンティーク シルバーのポイントになっています。 ハ真二番目ではエンジェルを立てて、Bってみました。 可愛らしい銀のエンジェルに惹かれます。 

純度80%の銀であることを示す「800」刻印がボールの内側に二つあります。 おそらくドイツ製のシルバー スプーンでありましょう。 ティーキャディー スプーンとして作られたものと思いますが、シュガーシフターや薬味の匙としてお使いいただくのもよさそうです。

このシェルパターンの歴史を振り返ってみますと、12世紀にスペインの聖地 St.ジェイムス オブ コンポステラへ向かう巡礼者たちが、彼の紋章であったシェルを身につけて旅したことから、クリスチャンシンボルとして、シェルが取り入れられていったのが始まりです。 15世紀以降はセラミックスやシルバーの分野で、このシェルモチーフが繰り返し取り上げられて今日に至っています。

シェル & エンジェル シルバー スプーン


英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ

>