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スターリングシルバー アクセサリー 9





No. 18237 ジェード(稘翠) & シルバー クロス ペンダントヘッド
クロスの縦(丸留め具含まず) 3.25cm、横 2.2cm、留め具も含んだ縦の長さ 3.9cm、最大厚み 5mm、ジェードの厚み 3.5mm、

ジェード(稘翠)クロスの四隅がシルバーキャップで保護されています。 ジェード クロスの四隅がシルバーでキャップされていることで、稘翠の保護に役立つと同時に、装飾的な効果も狙っています。 シルバー部分は縄目飾りになっていて、この部分の最大厚みが5mmとなります。

刻印はありませんが、キャップ素材は銀で間違いないでしょう。 ジェード素材のクロスはあまり見たことがなく、まずレア物と言ってよいかと思います。 

かなり厚みがあるので、ハ真一番目のように、クロスを立てることが出来ます。 光がよく通ると、稘翠の緑色e畉麗です。

クロス中央から左右の端までの長さがよく見ると、左が1.05cmで右は1.15cmと、1ミリ違っていますが、あまり気になりませんし、これは手仕魔フ味わいでしょう。 

『рヘキリスト教の信仰者ではありませんが、何故かクロスにとても惹かれます。』というお便りをいただきました。 

英吉利物屋ではアンティークのクロスを扱っておりますので、関心のある方から、そういうお話があるのは珍しいことではないかも知れません。 けれども、クロスに惹かれるという話はこれが初めてというわけでなく、多くの方からお聞きしてきましたし、р烽サう感じることがあるので、なぜだろうかと考えたくなるのです。

英国アンティーク情報欄にあります「40. 何故かクロスにとても惹かれます。 その理由を英吉利物屋風に考えてみました。」をご覧いただければ幸いです。

ジェード(稘翠) & シルバー クロス ペンダントヘッド


No. 19123 トリニティー モチーフ シルバー クロス
クロス本体の縦 2.7cm、横 1.85cm、留め具を含む縦長 3.3cm、ヴィクトリアン終り頃からエドワーディアン頃の英国製、

ハンドエングレービングが繊細で、美しいシルバークロスと思います。 縦方向には小花と葉っぱの植物文様が彫られており、横方向には大変に繊細な鍵彫りで波模様のウェーブパターンが見事です。

裏面には素材を示す「SILVER」の刻印があります。

二つの銀クロスを一緒に求めたもので、サイズや縦方向の彫りの様qが似ていることから、同じシルバースミスの作と考えられます。 ところが、横方向の彫りが違っていることに興味を惹かれました。 彫刻を施した作者のその時に気分で、彫刻の様qが異なったクロスが出来上がったものと思います。 それはすなわち、一つ一つが手仕魔ナ作られたことを示しているわけで、エドワーディアンの頃ならではの職人技が現れていると感じます。

波模様モチーフには、Continuation(続いていくこと)や Eternity(永遠)という意味合いが象徴されており、ヴィクトリアンからエドワーディアンの頃に好まれたクリスチャンモチーフのデザインです。

基本彫刻の背景に影のように見える部分は、1ミリ間隔に何本もの彫刻線を引いて影を付けていった細工です。 ハ真では解像力不足でよくご覧いただけないのが残念ですが、マグニファイイング グラスで鑑賞いただくと当桙フ限界的な手仕魔フレベルの高さに驚かれると思います。 

闥、りの彫刻テクニックの水準はかなり高いと思います。 それがほぼ全面にわたって施されているわけで、條ヤと手間のかかったアンティークであるといってよいでしょう。 

また、ハ真のシルバークロスの場合には、クロスの四方に見える三つの尖がりが特徴的です。 これらはトリニティーを表象しています。 トリニティーとは、「the Father, the Son and the Holy Spirit(父なる神、qなるイエス・キリスト、そして聖霊)」の三メが一体であるとする三位一体説のことで、クロスに見える三つの尖がりが三メをあらわしていると言うわけです。 

オックスフォードやケンブリッジなど歴史の古い大学に行きますと、キングスカレッジやクイーンズカレッジなどの名前に加えて、トリニティーカレッジもおなじみです。 トリニティーという概念は、昔から重要な役割を果たして来たことがうかがい知れます。

『рヘキリスト教の信仰者ではありませんが、何故かクロスにとても惹かれます。』というお便りをいただきました。 

英吉利物屋ではアンティークのクロスを扱っておりますので、関心のある方から、そういうお話があるのは珍しいことではないかも知れません。 けれども、クロスに惹かれるという話はこれが初めてというわけでなく、多くの方からお聞きしてきましたし、р烽サう感じることがあるので、なぜだろうかと考えたくなるのです。

英国アンティーク情報欄にあります「40. 何故かクロスにとても惹かれます。 その理由を英吉利物屋風に考えてみました。」もご覧いただければ幸いです。

トリニティー モチーフ シルバー クロス


No. 19102 アザミ デザイン スターリングシルバー バックル
縦の長さ 5.5cm、横の長さ 8.2cm、重さ 45g、銀の厚み 1.5mm〜2mm、1990年 ロンドン、

スコットランド国花であるアザミ モチーフのスターリングシルバー バックルです。 45グラムという持ちはかりに加えて、銀の厚みは1.5ミリから2ミリほどあり、かちっと留まって重厚な雰囲気の純銀アクセサリーに仕上がっています。 

ブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されているところも気に入りました。 左下隅のホールマークは順に1990年のデートレター、ロンドン アセイオフィスのレオパードヘッド マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そしてメーカーズマークになります。

じっくり見ていくと、他にもホールマークが刻印されていることに気が付きます。 右下隅にはライオンパサントとロンドンレオパードヘッドが見えています。 さらに両サイドの葉っぱ部分にはそれぞれにライオンパサントとロンドンレオパードヘッドが刻印されています。

アザミ デザイン スターリングシルバー バックル


No. 19066 トリニティー モチーフ エドワーディアン スターリングシルバー クロス ペンダントヘッド
横の長さ 2.5cm、縦の長さ 2.8cm、円の直径 1.35cm、重さ 6g、1903年 バーミンガム、Vicary & Simpson作、

今から百年以上前のエドワーディアンの時代に作られたアンティークシルバーです。 もともとはフォブとして作られたと思いますが、かなり小振りな品であり、ペンダントヘッドとしてむしろ扱いやすい大きさと感じます。

クロスの四方に見える三つの尖がりがトリニティーを表象しています。 トリニティーとは、「the Father, the Son and the Holy Spirit(父なる神、qなるイエス・キリスト、そして聖霊)」の三メが一体であるとする三位一体説のことで、クロスに見える三つの尖がりが三メをあらわしています。 

オックスフォードやケンブリッジなど歴史の古い大学に行きますと、キングスカレッジやクイーンズカレッジなどの名前に加えて、トリニティーカレッジもおなじみです。 トリニティーという概念は、昔から重要な役割を果たして来たことがうかがい知れます。

中央の円形飾り部分は一段高くなっていて、二段構造の銀となっており、小振りな品でありながら、閧ノしたところは銀のしっかり感も楽しめます。 裏面にブリティッシュ ホールマークがどれもしっかり深く刻印されているのもこの品のよい特徴です。 ホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1903年にデートレターになります。

このアンティークを作ったシルバースミスの「Vicary & Simpson」は、ロンドン金融街のシティーに近いバービカンというところに、エドワーディアンの頃には銀工房を構えておりました。 バービカンは今ではバービカンシアターなどあって、ポッシュな界隈に様変わりしています。

ちなみに、デイビット・スーシェ蜑奄フポワロシリーズに出てくるホワイトヘブン マンションは、このバービカンにある建物を使っています。

『рヘキリスト教の信仰者ではありませんが、何故かクロスにとても惹かれます。』というお便りをいただきました。 

英吉利物屋ではアンティークのクロスを扱っておりますので、関心のある方から、そういうお話があるのは珍しいことではないかも知れません。 けれども、クロスに惹かれるという話はこれが初めてというわけでなく、多くの方からお聞きしてきましたし、р烽サう感じることがあるので、なぜだろうかと考えたくなるのです。

英国アンティーク情報欄にあります「40. 何故かクロスにとても惹かれます。 その理由を英吉利物屋風に考えてみました。」をご覧いただければ幸いです。

元々は時計の銀鎖の先に付ける飾りであったフォブは、今では女性用のアクセサリーとして使われることが多く、英国アンティーク フォブの最大のバイヤーは米国のアンティークディーラーとなっています。 ネックレスのペンダントヘッドとしたり、ブレスレットの飾りとして付けたりして、女性に好まれるため需要が多いのです。
トリニティー モチーフ エドワーディアン スターリングシルバー クロス ペンダントヘッド


No. 19054 クレッセント モチーフ シルバー ペンダントヘッド
縦の長さ 5.5cm、重さ 5g、ハートの横幅 2.1cm、ハート飾りの厚み 1mm強、玉飾りの直径 5mm、

撃ノ星モチーフのペンダントヘッドで、ハート飾りは1ミリ強の厚みがあってしっかり出来ています。 銀の玉飾りが三つに、中ほどのハート部分、そして上部の留め具部分と三段構造で、揺らゆら感があって楽しめます。 銀の玉飾りもハンドメイドであって、味わいがあります。 ホールマークはありませんが、細工の様qや金属の風合いからみて、素材はシルバーで間違いないでしょう。

O日撃ヘ花札の絵柄に代表されるように、ジャポニスムの主要なモチーフでありますが、同時に西欧文化にあっても Crescent Moon(O日戟jはギリシャ神話のアルテミスや、ローマ神話のディアーナといった撃フ女神を象徴する古くからのモチーフでもありました。

近代に入ってからはイスラム諸国で国旗のデザインに三日撃採用することが多くなって、O日撃ニイスラムの関係が深まったといわれます。 でもまあ、考えてみると、撃ヘ地球上のどこからでも見えるわけで、歴史上どこの文化圏にあっても、撃尊ぶ傾向はあったと思います。 ところが国旗にデザインとして採用されると、その影響力は強いものになりやすいのです。

同じような事例はイングランドのセント・ジョージ旗にも見られます。 セント・ジョージは古代ローマ梠繧フ殉教者で、そのドラゴン退治伝説は元々はグルジアに起源があり、キリスト教徒にとっては共通のバックグラウンドになります。 歴史を紐解けば、遠く遡ること五世紀のフランク王国メロビング朝をはじめとして、いろいろな国々で守護聖人として大事にされてきました。

ところがヴィクトリア梠繧フイギリスはセント・ジョージを好んで、金貨や銀貨のデザインとして採用したり、白地に赤十嘯フセント・ジョージ・クロスをイングランドの国旗として採用したりしてきたので、今では他の国々より一歩抜きん出て、ゥ由の女神がアメリカを象徴するかのように、セント・ジョージ=イングランドのような感じになって現代に至っております。

サッカーのワールドカップで、セント・ジョージ・クロス旗で応援されるイングランドチームを見せつけられると、やはり他の国は一歩引かざるを得ないような雰囲気でしょうか。

O日戟i= Crescent Moon)モチーフを見て思うことを書いてきましたが、やはり我々のバックグラウンドは日本ですから、O日撃ニの関係で私の好きなお話を一つご紹介しておきましょう。

『禅と日本文化(鈴木大拙著)』P.154

宝蔵院流の人々が使う一種の「やり」がある。 その流派の創nメである宝蔵院という寺の和尚によって発明された。 その槍は穂のなかほどから三日血`の枝が出ている。 この余計な付属物をつけようという考が、和尚の頭に浮かんだのは次のような次第であるという。

夜になると寺の庭で槍を使って身を鍛えるのが、彼の習慣であった。 このさい彼の心にかかる事は槍術の熟達ということではなかった。 彼はすでにその道では専門家であった。

彼が実現したいと思ったのは、宝蔵院その人と槍、人と武器、蜻フと客体、行動者と行動、v想と行為の完全なる統一化の存する心境であった。 かかる統一化は三昧(サマジ)と称され、その実現こそ、この僧侶―槍術家が日々錬磨する目的であった。

宝蔵院は槍をしごいているうち、ある晩ふと、池中にきらめく彼の槍の穂先と新撃フ影の交わるのを認めた。 このパーセプションが機会となって、彼は自分の二元的意識を破ることができた。

伝説によれば、この体験の後、彼は槍の穂先に三日撃付加したという。
クレッセント モチーフ シルバー ペンダントヘッド




No. 18182 六つのどんぐり グッドラック 六ペンス銀貨 ペンダントヘッド SOLD
銀貨の直径 1.9cm、厚さ 1mm、六ペンス銀貨は1935年鋳造、SOLD
六つのどんぐり グッドラック 六ペンス銀貨 ペンダントヘッド


No. 18200 銅板+シルバープレート ペンダントヘッド
全体の長さ 6.3cm、銅板の縦横 3.8cm*2.5cm、飾り棒の長さ 2.0cm、1930年代の英国製
素材の銅にシルバープレートが施してあります。 闥、りのエングレービングもルY麗です。 上部の円環はスターリングシルバーです。 1930年代の英国製と思います。

銅板+シルバープレート ペンダントヘッド


No. 17089 グッドラック 六ペンス銀貨 ペンダントヘッド
銀貨の直径 1.95cm、厚さ 1mm強、重さ 3g、六ペンス銀貨はオーストラリア1911年鋳造、

英国王ジョージ五世の六ペンス銀貨ペンダントヘッドです。 この銀貨はオーストラリアの銀貨で1911年に鋳造されています。 百年以上前の銀貨になりますが、かなゃ|Y麗でコンディション良好です。 アンティークにとって、一世紀という年撃フ流れは大きな節目になりますので、その意味でもこちらの品の古さは魅力になります。

オーストラリアとイギリスは歴史や文化的背景を同じくしておりますので、この六ペンス銀貨のアクセサリーが持つ意味合いは、イギリスにおけるそれと一緒ということになりましょう。 

ハ真二番目に見えるのは英国王ジョージ五世のポートレートです。 ジョージ五世は1910年から1936年までの英国王で、その王妃がドールハウスでも有名なQueen Maryになります。 メアリー王妃はアンティークや刺繍が趣味の奥方でした。

イギリスでは六ペンスにはラッキーアイテムの意味合いがあって好まれます。 マザーグースのナーサリーライムに、花嫁が身につけると幸せになれるといわれるサムシング・フォーに続いて、以下のように六ペンスが言及されていることが人気の背景にあります。

Something old, something new,
something borrowed, something blue,
and a sixpence in her shoe.

デイビット・スーシェ蜑奄フ名探偵ポワロシリーズの一つ、『The Theft of the Royal Ruby (=原作名:The Adventure of the Christmas Pudding)』に、六ペンスにまつわるクリスマスディナーの場面がありました。 

クリスマス プディングに指輪など小物をいくつか入れておいて、謔阨ェけたときに何が入っているか、おみくじのようにして楽しむ趣向があるのです。 ディナーテーブルを囲む人たちから、六ペンスを引き当てた人に、ひときわ大きな歓声があがります。 六ペンスというのは、日本のおみくじで言ったら大吉に相当することが見て取れて、興味深く思いました。

このデイビット・スーシェのポワロシリーズは、1910年代から1930年代に時代設定されており、今から七十年から百年ほど前の様qが描かれております。 当桙フイギリスの暮らしや社会の様qが分かるという意味で、アンティーク好きの方にはお薦めしたいと思います。 ディテールにこだわって見ていくと、ますますアンティークに親しみが湧きますし、いろいろと発見があって楽しめます。

六ペンスによい意味合いが付与されてきた背景には、イギリスにおける長い歴史的な事情があるわけですが、そうした歴史の中に「イングランド銀行を救った六ペンス」の話もありますので、ついでにご紹介しておきましょう。

『Manias, Panics and Crashes (Kindleberger著)』という本によれば、南海泡沫膜盾フさなかの1720年9撃ノイングランド銀行で取り付け騒ぎが起こり、大勢の預金者がお金を引き出そうと、イングランド銀行に殺到しました。 窓焜Vョート寸前であったイングランド銀行が危うく倒Yを逃れたのは、六ペンスのおかげであったというのです。

預金を下ろしに大勢の人たちが押しかけて長蛇の行列となった事態に対して、イングランド銀行が採った作戦は、さくらを行列の前の方に並ばせるということでありました。 そしてさくらの人たちに対して、預金を小銭の六ペンスでもって払い戻すということをしたのです。 

大金を六ペンスで払うものですから、一人の払い戻しにも長い時間がかかりました。 さらには、x払った大量の六ペンスは、裏口からイングランド銀行に還流させて、また使うということを繰り返したのです。

こうして、どうにかこうにか資金ショートを免れて、やりくりしているうちに、セント・ミカエルの祭日がやってきて、人々のパニック心理もようやく翌ソ着きを取り戻すようになりました。 祭日明けには取り付け騒ぎも収まって、イングランド銀行は正常な業務に戻ることが出来たそうです。

イギリスという国の大本をなすイングランド銀行でさえも、その昔には六ペンスによって救われたという歴史的な事タも、六ペンスのポジティブイメージに一役買っているということは、少なくとも言えそうです。

英国では銀貨に穴を開けただけのペンダントヘッドを時々見かけます。 アクセサリーにしては、あまりに作りが簡単なので、どうしてだろうかと不v議に思っていたのですが、最近この品の背景が分かってきましたので、ご紹介してみましょう。

トーマス・ケイズという人の研究によると、船舶や鉄道の発達によって国外への旅が増えた19世紀には、銀貨に穴をあけて、ジャケットの裏に縫い付けておくなどして、旅先での非常用通貨にするということが行われていたそうです。 当桙ヘ多くの国で金銀を本位通貨とする貨幣制度が採用されていたので、世界の大国であったイギリスの銀貨は、いわばトラベラーズチェックのように、英国外でもある程度は通用したというわけなのです。

遠い昔の時代には穴あき銀貨が、рスちが今思う以上に多くあったのではないでしょうか。 そして後の世の中になって、巡りめぐってそれを手に入れた人たちは、ラッキーアイテムの側面を重汲オて、ペンダントヘッドにされていくものも少なからずあったろうと思うのです。

わざわざアクセサリーにするには作りが簡単過ぎますが、さりとて銀貨に穴をあける仕魔ヘ誰もが出来るほど容易くはありません。 初めはトラベラーズチェックとして使われ、後にはラッキーものとして大切にされてきたと考えれば、今日こうした品を時々見かけることに納得がいくのです。

最後にイギリスの昔のお金についてですが、1ポンド=20シリング=240ペンスなので、「6ペンス」=「半シリング」になります。 ポンド、シリング、ペンスと三つの単位を持っていた英国の旧通貨単位はなんだかとても複雑で、十二進法が混じっているので計Zするのも億劫です。
昔、サマセット・モームの『撃ニ六ペンス』の題名を初めて見た時に、なぜ六ペンスなのかと思ったものですが、十二進法の通貨単位では、ちょうどきりがよい数嘯ナもあるのです。
1971年になってようやく旧通貨制度が廃~され、1ポンド=100ペンスのすっきりした十進法の制度に代わって現代に至っています。 

この十二進法梠繧フ名残が、今日の英国人の暮らしにまだ残っていることに、先日気が付きました。 娘が通ったイギリスの小学校では、掛け算の九九のことを「Times Table」と呼んで、低学年の子供たちは日本と同じように暗唱するまで練習します。 ところが日本と違うのは「一の段」から始まる九九が「九の段」で終わらないのです。 イギリスの九九は12*12まで覚えます。 日本の九九は81通りですが、英国の九九は12*12=144通りです。 今日の十進法の暮らしなら「十一の段」や「十二の段」は不要なはずですが、ずいぶん昔の名残が未だに残っていて、先生たちも「十二の段」まで教えないと翌ソ着かないのでしょう。 

このややこしい12進法の呪縛をイギリス人にかけたのは、一千年近く前にイングランドを征服してノルマン王朝を開いた、元々はフランス貴族のノルマンディー公ウィリアム(=ウィリアム一世)だったことが知られています。 彼がやってくる前のサクソン梠繧フイングランドでは、「1シリング」=「5ペンス」だったものを、この新しい征服メが「1シリング」=「12ペンス」にせよと定めたのでした。 そしてその後、お金の単位については1971年までウィリアム一世の定めが守られてきたわけで、そしてまた、今でも21世紀の子供たちが「十二の段の九九」を習っているわけなのです。
ジョージ五世 六ペンス銀貨 ペンダントヘッドジョージ六世 六ペンス銀貨 ペンダントヘッド


No. 18811 HONNEUR PATRIE  1886年 フランス製 銀メダル 
直径 5.75cm、重さ 84g、厚み 2.5mm〜4.5mm
HONNEUR PATRIE, フランス製 銀メダル


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