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No. 19123 トリニティー モチーフ シルバー クロス
クロス本体の縦 2.7cm、横 1.85cm、留め具を含む縦長 3.3cm、ヴィクトリアン終り頃からエドワーディアン頃の英国製、一万円

ハンドエングレービングが繊細で、美しいシルバークロスと思います。 縦方向には小花と葉っぱの植物文様が彫られており、横方向には大変に繊細な鍵彫りで波模様のウェーブパターンが見事です。

裏面には素材を示す「SILVER」の刻印があります。

二つの銀クロスを一緒に求めたもので、サイズや縦方向の彫りの様子が似ていることから、同じシルバースミスの作と考えられます。 ところが、横方向の彫りが違っていることに興味を惹かれました。 彫刻を施した作者のその時に気分で、彫刻の様子が異なったクロスが出来上がったものと思います。 それはすなわち、一つ一つが手仕事で作られたことを示しているわけで、エドワーディアンの頃ならではの職人技が現れていると感じます。

波模様モチーフには、Continuation(続いていくこと)や Eternity(永遠)という意味合いが象徴されており、ヴィクトリアンからエドワーディアンの頃に好まれたクリスチャンモチーフのデザインです。

基本彫刻の背景に影のように見える部分は、1ミリ間隔に何本もの彫刻線を引いて影を付けていった細工です。 写真では解像力不足でよくご覧いただけないのが残念ですが、マグニファイイング グラスで鑑賞いただくと当時の限界的な手仕事のレベルの高さに驚かれると思います。 

手彫りの彫刻テクニックの水準はかなり高いと思います。 それがほぼ全面にわたって施されているわけで、時間と手間のかかったアンティークであるといってよいでしょう。 

また、写真のシルバークロスの場合には、クロスの四方に見える三つの尖がりが特徴的です。 これらはトリニティーを表象しています。 トリニティーとは、「the Father, the Son and the Holy Spirit(父なる神、子なるイエス・キリスト、そして聖霊)」の三者が一体であるとする三位一体説のことで、クロスに見える三つの尖がりが三者をあらわしていると言うわけです。 

オックスフォードやケンブリッジなど歴史の古い大学に行きますと、キングスカレッジやクイーンズカレッジなどの名前に加えて、トリニティーカレッジもおなじみです。 トリニティーという概念は、昔から重要な役割を果たして来たことがうかがい知れます。

『私はキリスト教の信仰者ではありませんが、何故かクロスにとても惹かれます。』というお便りをいただきました。 

英吉利物屋ではアンティークのクロスを扱っておりますので、関心のある方から、そういうお話があるのは珍しいことではないかも知れません。 けれども、クロスに惹かれるという話はこれが初めてというわけでなく、多くの方からお聞きしてきましたし、私もそう感じることがあるので、なぜだろうかと考えたくなるのです。

英国アンティーク情報欄にあります「40. 何故かクロスにとても惹かれます。 その理由を英吉利物屋風に考えてみました。」もご覧いただければ幸いです。

トリニティー モチーフ シルバー クロス



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