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29. 刈入れ間近な牧草畑と、昔と同じアンティークな街のあり方


日本は夏も盛りの為でしょうか、イギリスのお天気は如何ですか?と、お客様からお尋ねを受けることがございます。

こちらは一足早く、秋の気配を感じるこの頃です。 写真は近所のフィールドの様子ですが、牧草もすっかり黄金色で刈り入れも近いようです。 
梅雨の時期がないので、イギリスの季節感は春分や夏至に大きく影響を受けるように思います。 夏の盛りはデイタイムの最も長い、六月下旬の夏至の頃と言ったらよいでしょうか。 最近は日暮れもひところよりずいぶん早くなって参りました。 夏至を過ぎるとデイタイムは一日に三分半短くなっていき、この一ヶ月半で昼間の時間はすでに三時間ほど短くなっているわけです。 そう思うと、少し寂しい気もしますが、秋の気配も仕方がないかと納得します。 でも、秋はアンティークの季節でもあります。 キャンプ、ガーデニング、スポーツなど外遊びの時間が短くなれば、家で本を読んだり、調べ物をしたりする時間も増えて、アンティークへの理解もまたいっそう深まるでしょう。

月七日 午後六時(写真1)
刈入れ間近な牧草畑と、昔と同じアンティークな街のあり方(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)

夕暮れ時のフィールドの情景はとても美しく、風情があって好きなので、西の空が紅く染まる頃にはいつも散歩します。
大きな空と夕陽を見ていると、明日もよいことありますようにって気分にもなりますし。

ところで、写真が近所の風景と言うと、ずいぶんな田舎と思われるでしょうが、これは英国の街のアンティークな構造と関係があります。
イギリスの都市や町村はフィールドの中に点々と散在している風なのです。 つまり街を一歩出ると、隣の市町村まで何マイルにもわたって、広大なフィールドが拡がっているというわけです。 東京から横浜まで電車で通っても、品川や蒲田や川崎の境界がはっきりしないのと対照的で、英国の街と街の間には、家がない野っぱらが拡がっています。 ロンドンでさえ、電車で十分もしないうちに野っぱらが見えてきます、まあこれは、東京と比べてロンドンが小さいということなのですが。 と言うわけで、イギリスでは人里離れた山奥でなくても、生活空間の近所に写真のようなフィールドがあるのが普通です。 昔のことを考えてみると、品川宿と呼ばれた頃の品川は周りから独立した街であったことでしょうし、野っぱらを越えて隣町へたどり着くという街のあり方は、何百年も続いてきたアンティークな街のあり方だとも思えるのです。

夕暮れ時の八時半(写真2&3)
刈入れ間近な牧草畑と、昔と同じアンティークな街のあり方(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)

刈入れ間近な牧草畑と、昔と同じアンティークな街のあり方(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


英国アンティーク情報欄にあります フィールドの中の一軒パブ:「35. Wicked Lady」も関連情報としてご覧いただけたら幸いです。

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