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No. 6867 フランス製 シルバー ペンダントヘッド
直径 2.45cm、厚み 1mm〜2mm、重さ 6g、1900年前後のフランス製、一万一千円

デザインは異なるものの、これくらいの大きさで、レリーフ状に盛り上がった作りのフランス製ペンダントヘッドを見たことがあります。 

この品も第一印象はフレンチかなと思って、注意深く調べてみると、やはり、上部の円環部にフレンチシルバーのスタンダードマーク「いのししの頭」と菱形のメーカーズマークが刻印されているのが分かりました。

フレンチシルバーのホールマークはその小ささが特徴で、ちょっと見ただけでは分かり難いのですが、アンティークハント用のルーペがあれば、とても小さな手掛かりを読み取ることで、フランス製であることが解読できます。 この機会にフランスのホールマークについて少し解説しておきましょう。

1838年に導入されたフランス製シルバーのスタンダードマークにはいくつかの種類があります。 大きめな銀には知恵と武勇の女神、ミネルバの横顔マークを、そして比較的小さな銀には「いのししの頭」あるいは「蟹」のマークが刻印されます。 また、大小ともに菱形のメーカーズマークを刻印するようにも定められています。

ただ、問題は「いのししの頭」と「蟹」のマークの大きさが、1.25mm*1.75mmと小さいので判読が難しいことです。 まず、マークサイズが小さいので見落としがちになり、ホールマークからこの品はフレンチらしいと気付くのに時間がかかります。 そしてさらに、小さな刻印の中に描かれた図柄まで識別するには、刻印の表面をクリーニングする必要も出てきますし、やはりルーペの助けが必要にもなるのです。




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