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No. 5051 ヴィクトリアン スターリングシルバー ジャムスプーン
長さ 14.7cm、重さ 30g、ボール部分最大幅 3.6cm、ボールの深さ 4.5mm、柄の最大幅 1.5cm、柄の最大厚み 2.5mm、1899年 シェフィールド、二万五千円

今から百七年前のヴィクトリア時代終り頃に作られたスターリングシルバー ジャムスプーンです。 手彫りのフラワーエングレービングが可愛らしくて気に入りました。 丸みを帯びた柄は最大厚みが2.5ミリと厚めで、ボール部分の銀の厚みなど含めて、持った感じのしっかりした品と思います。

フラワーエングレービングが英国風ですが、ボールサイドに入った切れ込みのノッチ構造や、しっかりと持ちはかりのある作りなど、英国アンティーク ジャムスプーンの典型ともいえる雰囲気があります。 

花びらや葉っぱの内側に色合いが濃く見える部分は、1ミリ間隔に何本もの繊細な彫刻線を施して影を付けていった細工です。 デザイン輪郭の彫刻は深めな彫りで、彫刻刀を入れた様子をルーペで詳細に観察してみても、腕前の確かなテクニックとなっており、ヴィクトリアンの手仕事の素晴らしさを堪能できるアンティークに仕上がっています。 

クイーン ヴィクトリアが若干18歳の若さで英国王位を継承したのは1837年のことで、この年から1900年までの64年間がヴィクトリア時代にあたります。 ヴィクトリア女王は在位期間が長かったことと、その時代は英国の国力が格段に伸張した時期と重なっていた為に、イギリス史の中でも特にポピュラーな国王となりました。 アンティークの分野にあっても、この時代の物品を指すヴィクトリアーナ(Victoriana)という言葉もあって、ヴィクトリア時代を専門とするコレクタターが大勢いるわけなのです。

このジャムスプーンの場合も19世紀最後の頃に作られた古い品で、ヴィクトリアン アンティークであることは、やはり大きな魅力になりましょう。

柄の裏面にはシェフィールド アセイオフィスのクラウンマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1899年のデートレター、そしてメーカーズマークと、四つのブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されています。

アンティーク ヴィクトリアン スターリングシルバー ジャムスプーン




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