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No. 20088 アザミ モチーフ スターリングシルバー ジャムスプーン with ピアストワーク
長さ 12.3cm、重さ 14g、ボール部分の最大幅 3.0cm、透かし柄の最大幅 1.25cm、1930年 シェフィールド アセイオフィス、一万五千円

今から九十年ほど前に作られたスターリングシルバーのジャムスプーンです。 アザミはスコットランドを象徴し、その国花であることから、スコットランドを背景とする製作意図があったシルバーと考えられます。 古い品ではありますが、コンディション良好なシルバーウェアであることもよいでしょう。

写真二番目のホールマークは順にメーカーズマーク、シェフィールド アセイオフィスの王冠マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1930年のデートレターになります。

ふっくら感のあるボール部分のシェイプにも惹かれました。 この形状は、それ以前のブリティッシュ ジャムスプーンとは趣を異にしていて、1930年代という時代の雰囲気を反映しているように思います。 

一方で、ボールサイドのノッチ(notch: 刻み目)構造は、昔からのブリティッシュ ジャムスプーンの特徴であって、英国風のコアな部分は踏襲して作られています。そういうところにも注意してみていくと、大きな時の流れの中に、このシルバーを位置づけることが出来て、興味を惹かれます。 

アザミ(Thistle)の透かし細工は糸鋸を使った手仕事で、糸鋸を引いたギザギザ跡が残っています。 ルーペを使って詳細に調べてみると、糸鋸を引いた跡も繊細で、細工のよい品であることが分かります。 

手仕事で糸鋸を引いていくのですから、職人さんの優れた技術と多くの時間がかかります。 現代のシルバースミスの方からお聞きしたことがありますが、作業にかなりの時間を要するこうした透かし細工は、現代の労働コストが上昇した英国では、大変なお金がかかり、もはや出来ないとのことでした。 そして、そもそもこれだけの技術を持った職人さんが現代ではいなくなっているのです。 

アンティークの楽しみの一つは、現代の品では到底望めないような素晴らしい手仕事の品に、時に出会えることだと思います。 写真の品にはアンティークでしか手に入らない美しさが備わっており、丁寧なハンドワークの細工の良さそのものが年月の経過を語っています。

アザミ モチーフ スターリングシルバー ジャムスプーン(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)

アザミ モチーフ スターリングシルバー ジャムスプーン(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)

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