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No. 19012 スターリングシルバー ピストルハンドル & ステンレススティール ブレード ペーパーナイフ
長さ 19.5cm、重さ 31g、柄の最大幅 1.8cm、柄の厚み 1.0cm、1992年 シェフィールド、8,800円

スターリングシルバーのハンドルに、ブレード部分はステンレスという作りのペーパーナイフです。 クルッとした丸っこいハンドルは、シェルパターンの派生系で、手によくなじみます。 31グラムの持ちはかりがあって、適度な重さに作られており、使いやすいペーパーナイフと思います。 

ハンドルが先端に向かって一方向に曲がっていくこのタイプは、ピストルハンドルと呼ばれ、もともとはイギリスにおいて18世紀初頭に現われたデザインになります。

シェルパターンは12世紀にスペインの聖地 St.ジェイムス オブ コンポステラへ向かう巡礼者たちが、彼の紋章であったシェルを身につけて旅したことから、クリスチャンシンボルとして、シェルが取り入れられていったのが始まりです。 15世紀以降はセラミックスやシルバーの分野で、このシェルモチーフが繰り返し取り上げられて今日に至っています。

写真二番目で見えるように、柄には四つのブリティッシュ ホールマークが刻印されているのもポイントです。 ホールマークは順にメーカーズマーク、シェフィールド アセイオフィスのバラ、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1992年のデートレターになります。 

また、写真三番目で見えるように、柄の裏面にもライオンパサントとシェフィールド ローズが刻印されているのは、丁寧な感じで好印象です。

写真のペーパーナイフの場合には、ライオンパサント刻印が一つのみならず、念入りに二つ刻印されていることになります。 このライオンパサント(=横歩きライオンの刻印)は、英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになり、重要な刻印です。 ライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。 

横歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から460年ほど前の1544年のことになります。 これは当時テューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。 歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。 日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。 

銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。 そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけです。 

歴史や伝統に格別なこだわりを持つイギリス人は、ライオンパサント(=横歩きライオンの刻印)にも特別な愛着があって、五百年の長きにわたって、この刻印を使い続けて今日に到っております。
ついでに、イギリス人が見せる古いものへのこだわりについての記事もご参考いただければ幸いです。

スターリングシルバー ピストルハンドル & ステンレススティール ブレード ペーパーナイフ

スターリングシルバー ハンドル & ステンレススティール ブレード ペーパーナイフ

スターリングシルバー ハンドル & ステンレススティール ブレード ペーパーナイフ

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