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No. 18152 バラの花 モチーフ ピアストワーク シルバープレート ケーキサーバー SOLD
長さ 19.5cm、重さ 47g、最大幅 4.7cm、柄の最大幅 2.7cm、柄の最大厚み 4mm、SOLD

柄先に向って、バラの花と葉っぱデザインが可愛らしく、雰囲気のよいケーキサーバーです。 柄元に近いブレード部分にもバラの花が見えています。 透かしの細工も美しく、コンディションの良さと相俟って、おすすめできるシルバープレート サーバーと思います。

バラの花がメインモチーフとなっているのがお分かりいただけます。 英国の統合を象徴するチューダーローズの伝統を持つイギリスでは、昔からバラの花が好まれてきました。 

大小二つのバラの花を組み合わせたデザインはチューダーローズと呼ばれ、バラ戦争後の英国の統合を象徴するチューダー朝の紋章となりました。 バラ戦争は赤バラを旗印とするランカスター家と、白バラのヨーク家が、新旧諸侯を巻き込んで互いに覇を競った中世末期の30年にわたる内乱で、結局は両家が共に戦いで消耗しきってしまったことから、漁夫の利を得たランカスター派のヘンリー・チューダーが次のチューダー朝(1485年〜1603年)を興しました。

このチューダーの時代は、イギリス歴史教育の中で、とても大きな比重を占めていることを知りました。 娘の学校で開かれた大学入試教育課程の説明会に出かけた時のことです。 二年にわたる受験対策の歴史授業は、『チューダー時代』と『大恐慌から第二次大戦までの米国を中心とした世界史』とのこと。 この二つの時代しか勉強しないのです。 つまり大学入試の出題範囲はこの二つだけということになります。

イギリスでは小学校からチューダーについて学び、中学校でも学んでいます。 それでまた大学入試もチューダー一辺倒とは、いささか驚きました。 範囲が狭いので、かなり掘り下げた授業になり、日本で言えば大学教養課程から専門課程に近い内容となるようです。 狭い範囲を掘り下げて、歴史を如何に学ぶかという手法を身につけたなら、あとは興味さえあれば、他の時代はおのずから学べるようになる、というのがイギリス流の歴史教育らしいです。 しかし、それで本当にいいのか、私は少なからず疑問を感じながら、聞いてきました。

イギリス人のバラ好みの背景には、しつこいほどのチューダー教育の成果もありそう、と思うのです。

バラの花 モチーフ ピアストワーク シルバープレート ケーキサーバー

バラの花 モチーフ ピアストワーク シルバープレート ケーキサーバー

裏面の様子

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