英国 アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ

No. 15887 フラワーレリーフ シルバープレート ハンドル & ステンレススティール ブレード ケーキナイフ
長さ 27.0cm、重さ 76g、ブレード最大幅 2.15cm、ブレード背の最大厚み 1.5mm、シルバープレート ハンドルの最大幅 1.65cm、最大厚み 0.9cm、五千五百円

ハンドルに施されたフラワーレリーフは深めなデザインで、両面装飾になっていることもあり、ワンポイントながらも豪華な雰囲気に仕上がっています。

76グラムと持ちはかりがあって重たく、手にしたときにバランスのよさを感じます。 ギザギザしたブレード背の最大厚みも1.5mmあり、英国風なしっかりタイプのケーキナイフになっています。 

ブレード部分をご覧いただくと、ギザギザと鋸(のこぎり)状になっています。 ケーキをサーブするのに、なぜ鋸かとも思いますが、イギリスのケーキは表面を砂糖の塊のようなアイシングで、こてこてに固めたケーキが多く、実際のところ切り分けには鋸が必要なのです。

このアイシングたっぷりのイギリス風ケーキは本当に美味しくないので、またびっくりします、日本でこんなケーキが出てきたら、誰もがきっと絶句することでしょう。 しっとりとした普通のケーキとは似ても似つかぬ、水気もなくぱさぱさしたスポンジに砂糖の塊が数ミリの厚さで塗りつけてある食べ物です。

ところがもっと驚くのは、イギリスの子供たちは日本やフランス風のしっとりと美味しいケーキよりも、ぱさぱさごわごわのこうしたケーキがお気に入りなことです。 うちの娘の友達が集まるパーティーで、私が手作りケーキを作ってもあまり喜ばれません。 近くのスーパーマーケットで買ってきたようなアイシングたっぷりのケーキがいいのです。

このケーキナイフのギザギザは、百年以上前のヴィクトリアンの頃からイギリスの伝統となっていて、ヴィクトリアンのケーキもきっと凄まじいものだったのだろうと思います。 百年以上の月日をかけて、ブリティッシュ トラディショナル ケーキの伝統がイギリスの子供たちにしっかり根付いているのです。

アンティークをきっかけに、その国の文化や伝統について考えてみるのは楽しいことだと思います。 英国アンティーク情報欄の「27.ホールマーク漏れと英国人気質」解説記事もついでにご覧ください。 

フラワーレリーフ シルバープレート ハンドル & ステンレススティール ブレード ケーキナイフ



英国 アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ