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No. 15148 エドワーディアン スターリングシルバー  ジャムスプーン SOLD
長さ 14.4cm、重さ 21g、最大横幅 3.65cm、柄の最大幅 1.35cm、柄の最大厚み 2mm弱、1909年 シェフィールド、SOLD

手彫りのエングレービングが美しく、ボール部分の横幅が広いこともあって、豪華な雰囲気のエドワーディアン アンティーク ジャムスプーンです。 写真二番目にボール部分の拡大がありますが、なかなかに繊細な彫刻が施されているのが、お分かりいただけると思います。

ブリティッシュ ホールマークがどれもしっかり深く刻印されているのもよいでしょう。 写真三番目に見える裏面のホールマークは順に、シェフィールド アセイオフィスの王冠マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1909年のデートレター、そしてメーカーズマークになります。

英国でアンティークという言葉を厳密な意味で使うと、百年以上の時を経た品物を指します。 この美しいシルバーウェアが作られたのは1909年ですから、正式な‘アンティーク’に晴れて昇格したばかりの品ということになります。 

一言に百年といっても、やはりそれだけの時の経過は大変なことと思います。 ちなみにこの頃の歴史年表を眺めてみますと、1910年:エジソンが電球を発明とか、1912年:タイタニック号氷山に衝突して沈没とか、出てきます。

このアンティークが作られた時代というのは、電灯もなかった時代なわけで、こうしたアンティークを手にしながら、その昔の時代に思いを馳せるのはアンティーク好きの楽しみであろうと思うのです。

ちなみに、写真のアンティークが作られた1909年は明治四十二年にあたっており、この年の六月から漱石の『それから』が朝日新聞に連載されておりました。 前年には『三四郎』、そして翌年には『門』が連載になっています。 夏目漱石 三部作の時代は、このエドワーディアン アンティークが作られて使われた時代とほぼ重なっております。

英国におけるアンティークという言葉の厳密な使い方については、英国アンティーク情報欄にあります「14.Still Victorian」の解説記事もご参考ください。

エドワーディアン スターリングシルバー  ジャムスプーン




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