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No. 15127 エドワーディアン スターリングシルバー ブレッドフォーク
長さ 10.1cm、重さ 20g、最大横幅 3.8cm、最大厚み 2mm弱、1905年 バーミンガム、SOLD

今から百年以上前のエドワーディアンの時代に作られたスターリングシルバー ブレッドフォークです。 両面に施されたハンドエングレービングの見事さには息を呑みます。 シルバーウェアと言うよりも、シルバージュエリーの範疇に入りそうです。 ハンドルの丸い部分、柄の中ほど、そして三つの歯先に向かう部分と、三種の彫刻はレベルの高い職人技と思います。 

彫刻のないプレーンなシルバー部分には、細かなキズもありますが、それほど気になるものではありませんし、これだけの美しさと百年以上というアンティークとしての古さからすれば、許容の範囲でありましょう。

写真一番目で、ハンドルの丸い部分に見えるブリティッシュ ホールマークは順に、メーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1905年のデートレターになります。

横幅があって、彫刻面が広くとれるので、優美なエングレービングがたっぷり楽しめる作りになっています。 手彫りのエングレービングの背景部分には、写真で見て、色合いが濃くなっているところがありますが、これは微細な彫刻線で影をつけた細工で、1ミリ間隔に何本もの彫刻線が刻まれている様子が、ルーペでご覧いただくと分かります。 かなり細かなエドワーディアンの限界的な職人技と言えるでしょう。

彫刻デザインの波模様はオーソドックスなヴィクトリアンおよびエドワーディアン アンティークの特徴です。 波模様のウェーブパターンは、Continuation(続いていくこと)や Eternity(永遠)を象徴するクリスチャンモチーフで、ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代に好まれました。

エドワーディアンの頃までの英国では、パンをサーブするのに、このような優雅なブレッドフォークが使われていました。 今日ではあまり使われなくなった用途のアンティークというのは、話題性があって楽しいものです。 手元に置いて眺めているだけでも楽しく、美しいアンティークですが、パーティーの時などにオードブルサーバーとして使ってみたら楽しそうです。

エドワーディアン スターリングシルバー ブレッドフォーク

裏面の様子

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