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No. 14903 ピアストワーク Good Luck ハーフペニー ペンダントヘッド、&
ミントコンディション ハーフペニー セット
直径 2.6cm、重さ 5g、厚み 1.5mm、1965年鋳造、ミントコンディション ハーフペニーは1967年、セットで一万二千円
Good Luckハーフペニーの帆船がピアストワークで抜かれています。 銅製の円環が付いていますが、二本マストがあるので、円環の動く範囲は二本マストの間に限定されます。 手仕事で糸鋸を引いた作品でたいへんな時間をかけて作られたものです。 比較的近年の品ですがその労力を多としたいと思います。
透かしのハーフペニー ペンダントヘッドに、良好なコンディションのハーフペニー一枚をつけてお送りします。 素材となったGood
Luck ハーフペニーと、仕上がり後の透かしハーフペニーを見比べてお楽しみください。
イギリスには現在の最小通貨単位である1ペニー硬貨について、『Find
a penny, Pick it up, and then all day, You'll
have good luck.』 (ペニーを見つけて、持っとけば、そしたらその日は一日グッドラックあり。)という言いまわしがあります。 写真の品はハーフペニーなのですが、少なくとも半分くらいのグッドラック効果はありそうに思うのです。
製作意図としては、お守りのような縁起物として作られたものと思いますが、1960年代の後半にこの品が作られたことには、大きな歴史的背景があります。
イギリスは1971年の通貨制度変更で、それまでの12進法から10進法に改めましたので、旧制度のハーフペニーコインは1969年を最後にイギリスにおける約七百年の歴史を閉じました。 七百年もの歴史が閉じられることへのノスタルジックな想いが、製作者をしてこのピアストワークを仕上げさせる原動力になっていたものと、私は想像します。
この帆船はキャプテンドレークの世界周航で有名な帆船ゴールデン・ハインド号のデザインです。
フランシス・ドレークの帆船については以下のミュージアム情報もご参考まで。
http://www.goldenhinde.org/
Good Luck ハーフペニーの表と裏の様子