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アンティーク フェア −ロンドン郊外 ウェルウィン村 (アンティークの専門誌『オクルス』 掲載)

英国のアンティークフェアについてです。



アンティークG貨、小符。特集にぴったりの場所はないかしらと考えたところ、沢山の雑貨や小物が見れるのはなんといってもアンティークフェアが一番ということで、今回は、ほのぼのと和やかな雰囲気のアンティークフェアをご紹介しましょう。

フェアがあったウェルウィン村はロンドンから高速道路A1で北に30分ほどの6番出口で降りた近くです。ロンドンからそれほど離れていませんが、辺りは緑豊かなフィールドにうさぎや鹿が遊ぶ姿を見かけるほどの田園地帯です。

会場のビレッジホールは小学校の体育館より少し小さめの広さでしょうか、30ほどの業者さんが集まるこじんまりとしたフェアです。1ポンドの入場料を払って入ります。ここでは毎訣ナ後の土曜日にはフェアが開かれてもう何十年にもなります。集まる業者さんもお客様も、どちらかと言えばお年を召した方が多く、普段着pで「あら、お元気?」などと、いつもの顔見知りが多いようです。
扱い品は陶器、アクセサリー、ポストカードからキッチンウェア等の雑貨まで、小さな品が大半で、大きな家具等はわずかです。5ポンドぐらいの安価な品からありますが、浮チてはいけません、売っているご本人さえ気付かない掘り出し物に出会えることも、たまにはあるからです。
大きなフェアと違って、全体にのんびりした会場では、商売をするでもなくじっくり新聞を読んでいる業者さんがいたり、順番待ちのお客さんそっちのけでお喋りに熱中している業者さん(?)もいます。でもいらいらしてはいけません、しっかりと意志表ヲをしつつ順番を待つのです、イギリス人は一度に数人のお客さんと応対したりはしません(出来ない?)。 でも、お喋りがあまり長引くようでしたら控えめに、でもはっきりと「Exucuse me?」と言いましょう。
入場の時にもらったチケットは捨てずに取っておけば、その日何度でも出入り自由です。お目当ての品を決めかねているのなら、外の空気を吸って一息入れてもいいし、近くのパブでお昼を食べて、また気合を入れなおしてからでも良いですしね。
こういう地域に根ざしたフェアがイギリスには沢山あります。



イギリスでは年間を通してアンティークフェアが開催されていますが、春から夏にかけて各地の催しが活発になります。フェアに出かけてアンティークを探すのは、この国での楽しみの一つですが、それは一部のアンティークファンの楽しみと言うより、もっと広く普通の人たちに愛されている休日の過ごし方のように思われます。

いったいどのくらいのアンティークフェアがあるのでしょうか。
「Antique Dealer and Collectors Guide」という雑盾ノ掲載されていたフェアの案内を数えてみました。一ヶ穴ヤに英国中で七百以上のフェアが開催されています。さらに、この雑盾ノ出ていなくても、地域のミニコミ・凾ナ案内される小さなフェアもありますので、その数を全部合わせると、総数はもっともっと多くなると思われます。

アンティークフェアには大きく分けて二つのタイプがあるようです。
高級さや規模の大きさを追求したプロのフェアと、イギリス人の普段の暮らしに欠かせないのんびりフェアです。
英国アンティーク業者協会が年に数回開催するフェアは、出店業者も英国アンティーク界を代表する顔ぶれで、扱い品も高価で溜息が出そうなもの。ロンドンの高級ホテルを会場にして、入場料も10ポンド近くと高いですが、目の保養には多いになります。
また、700以上もの業者が参加する大規模フェアには、お客様も遠路はるばるの方が多く、大変な賑わいとなって一日あっても全部見きれないほどです。お目当ての品があらかじめ決まっていれば、多くの業者が集まるこうした大規模フェアは便利です。

もう一つのタイプはウェルウィン村のフェアのようなのんびりフェアですが、英国中で催されているフェアの多くは、こうしたのんびりフェアにあたると言ってよいでしょう。

これだけたくさんのアンティークフェアが開かれ、身近ですとフェアに参加する人たち、売り手と買い手は紙一重です。
あるフェアに出店されていたご夫婦にお話を伺うと、撃ノ一度だけ、近所のフェアに出るだけとのこと、業者さんというよりはコレクターの方で、・。が嵩じてフェアにも出店していると言ったほうあたっています。何度か足を運んでいるうちに親しくなり、お宅に呼ばれてお茶をご馳走になったりしました。話題はもちろん自分達のコレクションゥ慢です。コレクターの楽しみはなんといっても人に見せびらかすことですからね!
でもこれが同じ目的を持つ者同士だと本当に楽しいし、勉強になります。ご夫婦のコレクションは誰もが手の届く範囲で家の内外を豊かに彩る、生活のスパイス的な役割を持った実用品が多く見られました。そしてお二人のご自慢は、奥様のロイヤルドルトン バニキンズシリーズと、御主人のスコットランド ビアマグコレクションです、壁や暖炉の上に上手に飾っておられました。

もちろん、プロの業者さんが中心で多くのお客さんで賑わうフェアも数多くありますが、のんびりフェアで、ゆったりとした時間や人との出会いを楽しむのもおもしろいかもしれません。

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