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スターリングシルバー アクセサリー 2


No. 20240 スターリングシルバー ケルティック クロス with ブリティッシュ ホールマーク
クロスの縦(留め具含まず) 4.6cm、横 3.0cm、厚み 1mm強、1997年 バーミンガム アセイオフィス

ソリッドなスターリングシルバーのクロスで、比較的近年の銀製品になりますが、裏面にはブリティッシュ ホールマークが完備しています。 銀が厚めで手にしたところ、しっかり感があるのは好印象です。 曲線の交差模様はインターレーシング模様と呼ばれ、ケルティック アートでしばしば登場するパターンです。

裏面には四つのブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されています。 ホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1997年のデートレターです。

ケルティックとは「ケルト人の」という意味です。 英国史においてケルト系の人達とは、もともとのイギリス先住民で、民族大移動によって欧州大陸方面からノルマン系住民が流入して支配的な地位を占めるようになると、次第に辺境の地へ追いやられていった人たちです。 彼らが追われた辺境とは、スコットランド、ウェールズ、英国西部のコーンウォール、そしてアイルランド等でした。 とは言っても、支配と被支配という関係だけではなく、結局は婚姻などで入り混じって今日のイギリス人が出来あがっています。 ちなみにロンドンという地名やテムズ川の名前はケルトの名称だそうですし、今日の英国人は自分たちのことをブリトンと呼びますが、このブリトンとは元々ケルトの一部族の部族名でした。

イギリスにおけるケルト諸族の歴史については、英国アンティーク情報欄の『イギリスの村』にあります「ウェルシュ ボーダーの Weobley村」の解説記事もご参考まで。

それからついでに、円卓の騎士のアーサー王は、コーンウォールで生まれたとされる伝説的なケルトの王様です。
アーサー王伝説については、「Tintagel アーサー王伝説の村」の記事もご参考まで。

スターリングシルバー ケルティック クロス with ブリティッシュ ホールマーク


No.20075 小振り ブリティッシュ シルバー ホールマーク装飾 スターリングシルバー インゴット ペンダントヘッド
インゴット本体の縦(留め具含まず)1.8 cm、横の長さ 0.9 cm、厚み 2.5 mm、重さ 4 g、ライオンパサントの横幅 3 mm、1977年 ロンドン アセイオフィス、

かなり小振りなスターリングシルバーのインゴット型ペンダントヘッドです。銀好きな為でしょうか、私はこういうシルバーアクセサリーを見ていると楽しい気分になります。 

ホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、ロンドン レオパードヘッド、そして1977年のデートレターになります。

ブリティッシュ ホールマークは銀の純度を保証し、製作年等を記録するという実用目的で、中世の時代に始まった制度ですが、ライオンマークやロンドン レオパードマークなど装飾性が高いこともあって、いつの頃からか、ホールマークのデザインそのものを楽しむ趣向のアクセサリーも作られるようになりました。 

左から二つ目にあるライオンの刻印は、英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになりますが、このライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。 

この歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から五百年ほど前の1544年のことになります。これは当時チューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。 

歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけです。 

それから、インゴットとは一般に金塊や銀塊を指します。余談ながら、イギリスの中央銀行であるイングランド銀行へ見学に行くと、正真正銘の金の延べ棒を持たせてもらえます。 透明な硬質プラスチックケースの両サイドに手を入れる穴があって、中に鎮座している金の延べ棒様を触ったり、持ち上げたりしていいようになっているのです。 

ところがこれが半端なく重いので、びっくりします。女性では持ち上げるのは難しいでしょう。男性でも両足を踏ん張って、しっかり腰をすえて、両手でやっと持ち上がるぐらいな感じです。

ゴールドは世の中にある物質の中でも最大比重の金属です。それは頭では分かっているのですが、実際にどういうことかというと、金塊が目の前にあったとき、見た感じの重さと比べて、実際にはその何倍もの重さがあるということなのです。 

映画 『ダイ・ハード3』は、テロリスト達が連邦準備銀行の地下金庫から金の延べ棒を強奪する話で、彼らがやすやすと金塊を手にして運んでいる様子が描かれていました。如何に鍛え上げられた屈強なテロリストと云えども、そう簡単には金の延べ棒を持ち運べないとはずと言うのが、私の印象でした。

小振り ブリティッシュ シルバー ホールマーク装飾 スターリングシルバー インゴット ペンダントヘッド(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)小振り ブリティッシュ シルバー ホールマーク装飾 スターリングシルバー インゴット ペンダントヘッド(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No. 19180 スターリングシルバー シール フォブ
高さ 2.1cm、底面楕円の長径 1.3cm、短径 1.1cm、重さ 5g

小振りながら、細工がこまかく、ゴロンとした感じの銀塊で、スターリングシルバーのシールになります。 懐中時計の銀鎖につけるフォブ飾りという用途で使われてきたものと思います。 ホールマークはありませんが、素材は銀で間違いありません。

シールとは、郵便に封をするときに、蝋を溶かしておいて、グッと押して使う印鑑のような品になります。 差出人の証明になるとともに、無理に封書を開けようとすれば、封蝋が壊れてしまうので、この封蝋がある限りは手紙の内容について秘密が守られている証ともなるわけです。 

今日ではほとんど無くなった慣習になりますが、昔のヨーロッパを舞台とした映画などで時に見かけることがあり、ご存知の方も多いでしょう。 現代では一般には使われない珍しいアンティークではあるものの、十分に実用可能な品です。 封蝋付きのレターというのも、試してみればかっこよさそうに思うのです。

スターリングシルバー シール フォブ


No. 19177 スターリングシルバー & ムーンストーン ネックレス SOLD
ネックレスの長さ 43.5cm、中央ムーンストーンの長径*短径 1.2cm*0.85cm、サイドのムーンストーンの長径*短径 1.0cm*0.65cm、SOLD
ムーンストーンがたくさんのスターリングシルバー ネックレスです。 ムーンストーンの色合いが好きなこともありますが、全体としてゴージャスな雰囲気に惹かれました。 それぞれのムーンストーン裏面はシルバーフレームが抜けた作りになっていて、光が通り抜けやすい構造になっています。 

シルバーチェーンの留め具部分には、スターリングシルバーを示す「925」の刻印があります。

ムーンストーンは石の奥から輝くように見える青白い光が印象的で、航海の安全をもたらす「旅のお守り」とされてきたと言われるのもカける気がします。 この石は薄明の頃、つまり夕暮れ時や日の出前の天空がうす明るい状況で、その輝きが最も美しいように思います。 この程度の明るさだと、青みがかった白いほのかな光彩が一番引き立って見えるようなのです。 

ムーンストーンの「blue or white sheen(青白い光彩)」に魅せられて調べてみたのですが、この独特な輝きはムーンストーン内部の層状構造がもたらすのだそうです。 この石の内部は「albite(曹長石)」と「orthoclase(正長石)」が交互に層をなしていて、albite(曹長石)の層は青い光を反射し、orthoclase(正長石)の層は白い光を反射します。 外から見ると、この二つの輝きがミックスされて、石の奥からこぼれてくるように見える印象的な青白い光彩が生み出されると言うわけなのです。

あるお客様は次のように言っておられたので、ご紹介させていただきましょう。
『先日いただいたムーンストーンリングは、夜道で喧セかりを含むと、うす紫色に輝いています。』
スターリングシルバー & ムーンストーン ネックレス


No. 19357 ハート &キス スターリングシルバー ブローチ SOLD
ハートの横幅 3.4cm、男の子の身長 3.2cm、最大厚み(ピン留め金含まず) 3.5mm、SOLD

ハートモチーフのスターリングシルバー ブローチです。 男の子は花束を持って立っています。 可愛いので気に入りました。

ハートは現代でも馴染み深いデザインですが、その歴史をたどりますと、英国におけるハートのモチーフはジョージアンの頃登場し、ヴィクトリア期に大流行した経緯があって現代に至っております。

裏面には素材のスターリングシルバーを示す「STERLING」の刻印があります。
 

留め具部分にはストッパーがあって、ピンが外れにくい構造になっているのもよいでしょう。

ハート&キス スターリングシルバー ブローチ(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No. 18998 一粒 ホワイトサファイア スターリングシルバー クロス
縦の長さ(留め具含む) 4.1cm、横の長さ 2.1cm、厚さ 1mm、ホワイトサファイア直径 2mm

手にした感じは銀が厚めな印象で、エッジ部分には丸っこいふっくら感があって、優しい感じの銀クロスに仕上がっています。

クロスの中央部には、ブリリアントカットされた直径2ミリほどのホワイトサファイアがはめ込まれています。 

写真二番目に見えるように、フレームの向こう側まで抜けた構造になっており、光が通り抜け出来ることから、ホワイトサファイアの反射光が綺麗です。 

ルーペで見てみると、ブリリアントカットされたホワイトサファイアの角錐状パビリオンが伸びている様子も分かります。

留め具にはスターリングシルバーを示す『925』刻印があります。
一粒 ホワイトサファイア スターリングシルバー クロス


No. 20001 スターリングシルバー MADE IN ENGLAND シャープペンシルSOLD もともと4本ありましたが完売しました。
長さ 9.15cm、重さ 7.5g、本体ボディー部分の直径 5mm、替え芯の直径 1mm強、(4本あります-->2本あります-->1本あります-->SOLD)

もともとは四本セットでしたが、現在の手持ちは一本となりました。

1930年代に作られたスターリングシルバーの回転式シャープペンシルです。 とてもコンディションのよろしい品で、八十年ほど前に作られた古い銀製品ではありますが、外装面でも、メカニック面でも新品同様と言ってよいでしょう。

写真二番目と三番目は、デイビット・スーシェ 主演のポワロシリーズの 『Cards on the Table(邦題:ひらいたトランプ)』の一場面ですが、ここで使われている筆記具と同じ品になります。 ポワロシリーズは時代考証のしっかりした作品なので、写真の銀鉛筆が1930年代の作である傍証にもなろうかと見ています。

ボディーの部分は滑り止めを兼ねた網目模様の装飾が効いており、光の反射が綺麗です。 この網目模様ボディーの上方で、直方体つまみの下方には、素材がスターリングシルバーであることを示す「STERLING SILVER」の刻印と、「MADE IN ENGLAND」の刻印があります。

長さは10センチほど、携帯に優れたサイズです。 スターリングシルバー製で、重さは7.5グラムありますので、手にしてみると、サイズに比してけっこうな重さを感じます。 銀の質感が心地よく、一度お使いいただくと、お気に入りの銀製筆記具になるだろうと思います。

もともとは木製収納ケース入り四本セットで求めたもので、なぜ四本なのか、このシルバーアンティークの背景を調べておりましたが、いろいろと分かってきました。 写真のシルバーは1930年代にトランプのブリッジをするとき、四人のプレーヤーが手元で点数を記録する用途で使われた銀製鉛筆です。 

ブリッジ用の専用銀製筆記具ということで、カードゲームが終われば、この銀製鉛筆も収納ケースに仕舞い込まれて、日常使いされてきたわけでもなく、総じて使用頻度が少なかった為に、良好なコンディションを保って現在に至っているものでありました。

『Cards on the Table(邦題:ひらいたトランプ)』の一場面では、テーブルを囲んで四人のプレーヤーがブリッジをしています。 背中を向けた手前の男性の左に紙と鉛筆が置いてあるのが見えます。 左の女性の手元の向こう側にも紙と鉛筆が見えています。 同様に、都合四人のプレーヤーの手元には、記録用の紙と鉛筆が備えてあります。

ブリッジにおいては、四人のプレーヤーがそれぞれ手元で点数を記録しながら、ゲームを進めていくのが正式なようです。 なるほど、1930年代にはこんな風に使われていたのかと、納得がいきました。

アガサ・クリスティーのポワロシリーズには、たびたびトランプの場面が出てきますが、トランプといえば、いつもブリッジで、ババ抜きや七並べをしてるシーンはありません。 ちょっと思いつくだけでも、『Cards on the Table』以外に、『The King of Clubs』や、『Problem at Sea』でも、ブリッジの場面があったと思います、実際にはもっと多いかもしれません。 

こんなあたりにも、イギリス人とブリッジの深いつながりが見てとれます。 ポワロの扱う犯罪は、上流階級の知的な犯罪が多いわけですが、そこで描かれている世界を見ていくと、イギリスでは社交のたしなみとして、ブリッジが果たしてきた役割が少なからずあったのだろうと理解できます。

デイビット・スーシェ のポワロシリーズは1930年代のイギリスが舞台になっており、時代考証のしっかりした作品としても有名です。 アンティーク ファンとしては、そうした時代考証の観点から、この映像作品を見る楽しみも大きいわけです。 

みなさんにも 『Cards on the Table(邦題:ひらいたトランプ)』を見ていただくことをお薦めしたいと思いますが、こういう状況の下で使われた品だったと分かってくると、高価な純銀製であることにも納得がいくなと思って眺めております。

作中でポワロの台詞に「All that is known is that he is one of the richest man in London. 」とありました。 ブリッジが行われ、事件が起こった邸宅は、ロンドンでもそうとうに裕福な人のお屋敷という設定。 そういうマナーハウスで1930年代にブリッジが行われた際に使われた銀製鉛筆は、こういう品だったとお考えいただいて間違いないでしょう。

英国ならではのスターリングシルバー素材で、今でも昔と同様に作られ続けている構造、そして、写真の品は八十年ほど前の作ですので、正式なアンティークとなる区切りの一世紀も見えてきました。
Very Britishな銀と思います。
スターリングシルバー MADE IN ENGLAND 回転ョシャープペンシル


No. 19302 ヴィクトリアン スターリングシルバー & こはく パイプ
長さ 5.3cm、重さ 8g、最大外口径 1.7cm、内口径 1.25cm、1899年 ロンドン アセイオフィス、

英国スターリングシルバー アンティークにもいろいろありますが、この品は数量的にみてレアなアンティークになろうかと思います。

ヴィクトリアンのアンバーパイプで、スターリングシルバーの金具で覆われています。 

銀の金具部分にはブリティッシュ シルバー ホールマークが刻印されています。 ホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、ロンドン レオパードヘッド、そして1899年のデートレターです。

ケースについては、元々はこのパイプの付属品ではないようで、一部にこわれもありますが、このパイプにお付けしてお送りします。
ヴィクトリアン スターリングシルバー & 犇牆 パイプ


No. 19305 グッドラック 六ペンス&スターリングシルバー フレーム コンパス ペンダントヘッド SOLD
直径 1.9cm、留め具の銀円環を含む縦長 2.2cm、厚さ 8mm、フレームと留め具円環は銀製(ともにスターリングシルバー)、コンパス本体は現行品、SOLD

Something old, something new,
something borrowed, something blue,
and a sixpence in her shoe.

六ペンスによい意味合いが付与されてきた背景には、イギリスにおける長い歴史的な事情があるわけですが、そうした歴史の中に「イングランド銀行を救った六ペンス」の話もありますので、ついでにご紹介しておきましょう。

グッドラック 六ペンス&スターリングシルバー フレーム コンパス ペンダントヘッド


No. 18113 グッドラック みつ葉のクローバー スターリングシルバー ペンダントヘッド with ブリティッシュ ホールマーク
直径 2.5cm、厚み 1mm、重さ 6g、1922年 バーミンガム、

最初に見た感じは比較的近年に作られたアクセサリーかな?と思ったのですが、裏面のホールマークを判読してみると、1922年にバーミンガムアセイオフィスで検定を受けたスターリングシルバー アクセサリーで、今から九十年以上前に作られたかなり古い品と分かりました。

英語には「live in the clover (安楽に暮らす)」という言い回しがあり、こうしたクローバーの良い意味合いが、このアンティーク アクセサリーには込められています。 クローバーと安楽の繋がりについて、先日、牧草を刈り入れしていたファーマーの方から教えていただいたので、ご紹介しておきましょう。 牧草など植物の成長には土中の窒素分が必要ですが、クローバーは進化した植物で、大気中の窒素を直接に取り込んで養分に出来るのだそうです、そのため、クローバーのある畑は肥沃になります。 また家畜の飼料としてもクローバーの繊維質とプロテインが動物たちの成長に欠かせないのだそうです。 と言うわけで、クローバーに恵まれた農場は栄え、安楽に暮らしてゆけるということでした。

あらためて詳細に見てみると、なかなか細工のよいアクセサリーであることが分かります。 透かし部分は断面に糸鋸を引いたギザギザ跡が残る手仕事ですし、みつ葉の緑や中央の赤いアクセントは、奥ゆきの感じられるエナメルワークで、光にあたった反射光が美しいです。 エナメルワークとは日本語で言うと「七宝焼き」のことで、金銀などの貴金属にガラス釉薬を焼き付ける装飾技法です。 元々は古代エジプトに起源を持ちますが、奈良時代には日本にも伝来しました。 その後七宝焼きは日本で技術的な発展を遂げ、ヴィクトリア時代の英国では、逆に日本の技術が大いに研究もされました。 このあたりの経緯は、「英国アンティーク情報」欄の「10.エルキントン社のシルバープレート技術と明治政府の岩倉使節団」後半に解説がありますので、ご参考まで。

裏面に四つのブリティッシュ ホールマークが刻印されているのも好感が持てます。 細部にわたって気の入ったシルバーアクセサリーと思います。 そもそもエナメルワークは銀の装飾技法としては高度なテクニックですから、この品が手間のかかった昔のアンティークであることが頷けるわけなのです。

二番目に見える裏面のホールマークは順に、メーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1922年のデートレターです。 
グッドラック Oつ葉のクローバー スターリングシルバー ペンダントヘッド with ブリティッシュ ホールマーク


No. 19225 飛ぶ鳥&ホースシュー スターリングシルバー ブローチ with ブリティッシュ ホールマーク & エナメルワーク SOLD
縦の長さ 2.1cm、最大横幅 1.8cm、最大厚み(留め具含まず) 3mm、1916年 バーミンガム アセイオフィス、SOLD

ツバメ返しのような飛ぶ鳥のデザインはジャポニスムの影響でしょう。 鳥のボディーにはエナメルワークが施されています。 ホースシューの上の方には四つのブリティッシュホールマークが並んで見えるのもポイントです。 小振りなブローチですが、かえってこのぐらいのサイズが好ましいときもありましょう。

ホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガムアセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1916年のデートレターになります。 裏面にもスターリングシルバーを示すライオンパサントの刻印があります。

ホースシューはイギリスではグッドラックの意味があって人々に好まれます。 縁起のよさが好まれ、パブの看板に蹄鉄3つが描かれて、「Three Horseshoes」なんていう名前のパブもありますので、「ホースシュー=幸運」の連想はイギリス人の暮らしに深く根ざしていることが分かります。

ついでながら、シャーロック・ホームズの『Silver Blaze』を読んでいましたら、ホームズの「I think that I shall put this horseshoe into my pocket for luck.(このホースシューは幸運があるように貰っておきましょう。)」という台詞に出会いました。 この探偵小説は1892年に発表されていますので、そのころに「ホースシュー=幸運」の連想があったよい例となっています。 シャーロック・ホームズ シリーズには、アンティークなヴィクトリアンの暮らし向きが読み取れる場面が豊富なので、注意して読むと面白いです。
飛ぶ鳥&ホースシュー スターリングシルバー ブローチ with ブリティッシュ ホールマーク & エナメルワーク



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