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スターリングシルバー アクセサリー 1


No.20005 ヴィクトリアンor エドワーディアン ウェーブパターン スターリングシルバー クロス
クロス本体の縦(丸い留め金含まず) 2.35cm、横 1.45cm、厚さ 1.5mm、Francis Barker & Son Ltd作、ヴィクトリアン終り頃の1894年からエドワーディアンの1908年までに作られた英国製、一万一千円

小振りな品ながら手彫りのエングレービングは素晴らしい出来栄えで、昔の時代ならではの丁寧な仕事がしてあるアンティーク クロスと思います。 写真では奥行きが分かりづらいですが、厚さが1.5ミリのホロー(中空)構造をした、純銀製クロスです。 

彫刻のモチーフはウェーブパターンです。 波模様モチーフには、Continuation(続いていくこと)や Eternity(永遠)という意味合いが象徴されており、ヴィクトリアンからエドワーディアンの頃に好まれたクリスチャンモチーフのデザインです。

波模様の基本デザインは、深めなタッチで彫られています。 その背景に色合いが濃く見える部分も微細な彫刻で影を付けた細工です。

アンティークハント用のルーペがお手元にあれば、このクロスに施された手仕事の素晴らしさも分かっていただけると思います。 ウェーブの基本デザインの背景に色合いが濃いめに見えるシェード部分は、1ミリ間隔に何本もの細かさで彫刻線を走らせた、ハンド エングレービングとしては限界的な仕事になっています。 また、そうした背景部分の繊細さはもちろんですが、基本デザインの深めな彫りも丁寧な手仕事で、じっくり観察していくと、彫りの跡から彫刻刀を振るった向きまでもが窺い知れ、銀職人さんの息遣いが伝わってくるところにも惹かれる品と思います。

裏面には「F.B&S」のメーカーズマークと、スターリングシルバーを示す「STG」の刻印があります。 デートレターがないので製作年を一年刻みで特定することは難しいのですが、ウェーブパターンは百年ほど前の時代に流行ったデザインであることに加えて、ホロー(中空)構造であること、そして手彫りのエングレービングの見事さからみて、ヴィクトリアン終り頃からエドワーディアン頃の英国製で間違いないでしょう。

あらためてメーカーズマークから製作者の情報を調べなおしたところ、以下のことが分かりました。
メーカーの「Francis Barker & Son」はヴィクトリア初期の1848年に、Richard Groves と Francis Barkerという二人の共同パートナーがロンドンで始めた「Groves & Barker」という工房が前身です。二人のパートナーシップは1865年に解消されましたが、同年にフランシス バーカーは息子と共に「Francis Barker & Son」として工房を引き継ぎました。エドワーディアン後期の1908年にはリミテッドカンパニーに改組され、以後1960年まで「Francis Barker & Son Ltd」の社名でゴールド&シルバースミスとして仕事を続けています。

このクロスに刻印された「F.B&S.」のメーカーズマークは、1894年にアセイオフィスに登録され、工房が家族経営から会社組織に変わった1908年まで使われたマークですので、このクロスが作られた年代はデートレターがなくても、ヴィクトリアン末期の1894年からエドワーディアンの1908年にかけての十数年の間に作られた品だと分かるのです。
ヴィクトリアンor エドワーディアン ウェーブパターン スターリングシルバー クロス(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No.20002 スターリングシルバー GOOD LUCK ホースシュー ペンダントヘッド
ホースシューの横の長さ 2.4cm、縦 2.3cm、最大厚み 3mm、1941年 バーミンガム、一万四千円

銀のホースシューにはいくつかタイプがありますが、こちらのホースシューは写真二番目に見えるように、『GOOD LUCK』のレリーフ文字付きという特徴があります。 

このスターリングシルバー ホースシュー(馬の蹄鉄)のペンダントヘッドが作られたのは今から八十年ほど前の1941年です。 銀地金の雰囲気がよく出たリアルな蹄鉄のデザインになっています。 ライオンパサントの横の長さは3ミリほどあって、大きめなホールマークが刻印されているのは、ホールマーク自体を見て楽しむという作り手の意図を反映しているのでしょう。

裏面には「GOOD LUCK」の文字をはじめとして、デザイン登録したレジスター番号と、「ENGLAND」の刻印が見えています。 裏面に見えるホールマークは順にHG&Sのメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1941年のデートレター「R」になります。 

ヴィクトリアンやエドワーディアンの作ではありませんが、それでも1941年作といえば、かなり古い品であることがお分かりいただけると思います。 

ホースシューはイギリスではグッドラックの意味があって人々に好まれます。 縁起のよさが好まれ、パブの看板に蹄鉄3つが描かれて、「Three Horseshoes」なんていう名前のパブもありますので、「ホースシュー=幸運」の連想はイギリス人の暮らしに深く根ざしていることが分かります。

ついでながら、シャーロック・ホームズの『白銀号事件』を読んでいましたら、ホームズの「I think that I shall put this horseshoe into my pocket for luck.(このホースシューは幸運があるように、私が貰っておきましょう。)」という台詞に出会いました。 この探偵小説は1892年12月に発表されていますので、少なくともヴィクトリアンの頃には、「ホースシュー=グッドラック(幸運)」の連想があったことが分かります。 シャーロック・ホームズ シリーズには、アンティークなヴィクトリアンの暮らし向きが読み取れる場面が豊富なので、注意して読むと面白いようです。

それから、蹄鉄の滑り止めはカルカン(Calkin)と呼ばれるのですが、ちょっと注意して見てみると、このホースシューのカルカンは上側に三つと下側に四つの合わせてラッキーセブンになっています。 ホースシューが本来持っている幸運の意味合いに、カルカンのラッキーセブンが掛け合わされて、ラッキーの二乗になっていることから、より効果のありそうなホースシューに作られているのです。 

それでは、なぜホースシューが好まれるようになったのか。 ヴィクトリア時代に書かれた『The Horse Shoe, The True Legend of St. Dunstan and The Devil』 という書物には、ホースシューにまつわる伝説が書かれています。 その概要をご紹介してみましょう。

後にカンタベリー大司教になったセント・ダンスタンは、ハープを弾くのが上手で鍛冶屋の仕事もこなす器用な人でした。 ダンスタンが夜にハープを奏でていると、デビルがやって来て邪魔をするようになりました。 デビルの悪戯に困ったダンスタンは一計を案じて、蹄鉄を取替えに来たデビルの蹄足にホースシューの留め釘を深く打ち込んだのでした。 

痛がるデビルにダンスタンはこう言います。 「これからは礼拝の邪魔をしないこと、音楽を奏でる邪魔をしないこと、そしてホースシューを掲げた家には寄り付かないこと。 これを守るなら直して進ぜよう。」 デビルはダンスタンと契約をかわし、以降はホースシューが魔除けの役割を果たすようになり、さらには Good Luck をもたらすお守りとされるようになったのでした。


写真二番目で見て、右から三つ目にあるライオンの刻印が、英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになり、重要な刻印です。 このライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。 

横歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から500年ほど前の1544年のことになります。 これは当時のチューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。 歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。 日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。 

銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。 そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけです。 

歴史や伝統に格別なこだわりを持つイギリス人は、ライオンパサント(=横歩きライオンの刻印)にも特別な愛着があって、五百年の長きにわたって、この刻印を使い続けて今日に到っております。

スターリングシルバー GOOD LUCK ホースシュー ペンダントヘッド スターリングシルバー GOOD LUCK ホースシュー ペンダントヘッド


No. 19155 フランス製 シルバー 船舵 ペンダントヘッド
最大外直径 3.4cm、銀の最大厚み 3mm強、重さ 13g、19世紀終り頃のフランス製、一万五千八百円

かなり持ちはかりがあって、しっかりした銀の質感が心地よいフランス製シルバー 船舵 ペンダントヘッドです。 ホイール最上部の銀円環につながる取り付け部にはフランス製のシルバーであることを示すホールマークが刻印されています。

フランス製シルバーホールマークや、モチーフ、そして細工の様子から見て、フランスやイギリスで海浜リゾートブームがあった19世紀終り頃に作られた銀と思います。 

モチーフとしての舵=ホイールはTime(時の経過)、Fortune(運勢、幸運、財産)、Sun(太陽)等をシンボライズするデザインです。 また、クリスチャンモチーフとしての意味合いにおいては、St.キャサリンを表象するデザインとされます。 そうした中で特に中世の昔にあってはFortuneの意味合いが重視されていました。 パリのノートルダム寺院やアミアン大聖堂のゴシック建築に見られる中世の円形窓は、Wheel of Fortuneを表現していると言われます。

時をくだって、船舵のデザインはマリンモチーフが流行った頃の影響が出ているとも考えられます。 19世紀終り頃から20世紀の初頭にかけて、イギリスやフランスの海浜リゾートが賑わって、ロープや船の舵、波、シーガル、ヨットといったマリンモチーフが人気となったのです。 そしてマリンモチーフの中でも船舵デザインは、未知の海原に途を切り拓いていくポジティブイメージを示すデザインとして好まれたものです。

さらに、シルバーという素材は幸福に通じることから、銀の船舵でダブルGood Luckとなっています。

フランス製 シルバー 船舵 ペンダントヘッド


No. 19381 ハート飾り スターリングシルバー ブレスレット
楕円内周の長径 6.2cm、短径 5.2cm、重さ 21g、ハート横幅 2.2cm、ハート厚み 4mm、ブレスレット帯幅 5mm弱、一万二千八百円

ソリッドなスターリングシルバーで、ハート飾りは銀の厚みが4ミリと厚みがあって、しっかり感のある銀です。 ちなみにソリッド(solid)とは、このブレスレットがホロー(中空)構造ではなくて、中まですべてが銀の稠密構造であることを言います。

ハートの裏側と、ブレスレットの内側には、素材がスターリングシルバーであることを示す925刻印があります。 またメーカーズマークのTSも読み取れます。

現代でも馴染み深いハートのデザインですが、その歴史をたどりますと、英国におけるハートのモチーフはジョージアンの頃登場し、ヴィクトリア期に大流行した経緯があります。 

どちらかと言うとプレーンタイプの純銀ブレスレットとなりましょうが、ふっくら品のよいフォルムは感じがよくて美しく、磨きぬかれたソリッドシルバーの輝きを楽しむのも、またよいのではと思わせてくれる銀製品と思います。

お客様から、なるほどと思わせていただいたお話がありますので、ご紹介させていただきましょう。 
『先日北海道では珍しい大型台風が通過し、短時間ですが停電となってしまいました。夜、仕方がないので古い灯油ランプを持ち出し屋内の照明としたのですが、以前手配いただいたティースプーンをランプの光にかざしてみたところ、ほの暗い明るさの中、スプーンのボウル内や彫刻の輝きにしばし見とれました。銀のアンティークには点光源の古い照明が合うようです。また昔の貴族が銀器を重用したのもうなずける気がします。』

私はアンティーク ランプ ファンで、早速に試してみたのですが、シルバーにアンティークランプの灯がほんのりと映って揺れているのを見ていると、なんだか心が落ち着くものでした。

ハート飾り スターリングシルバー ブレスレット(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)ハート飾り スターリングシルバー ブレスレット(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No. 19370 グッドラック 六ペンス銀貨&スモールキー ペンダントヘッド
六ペンス銀貨の直径 1.95cm、鍵の長さ 2.6cm、鍵ハンドル部分の最大幅 1.2cm、全体の重さ 6g、六ペンス銀貨の鋳造年 1935年、一万一千円

六ペンス銀貨とスモールキーのペンダントヘッドです。 鍵のサイズが小さく、可愛らしくて気に入りました。 小箱の鍵と考えられますが、鍵だけですと紛失しやすいのでキーホルダーとして使われたか、あるいはフォブのような役割の実用&装飾だったと思います。 銀貨とキーが触れ合ってコロコロと音がするのも楽しいものです。

これがサマセット・モーム『月と六ペンス』に言われる六ペンス銀貨なわけですが、六つのどんぐりモチーフも興味深いと思います。

エイコーン(Acorn=どんぐり)は古くはローマ時代にまで遡れるモチーフの一つで、ケルティックやスカンジナビアン アートにおいても、Life(生命)、Fecundity(豊かさ、生産力)、Immortality(永久になくならないこと)を表象するモチーフとして好まれてきました。 そして繁栄をシンボライズするクリスチャンモチーフとして、今日にも引き継がれています。

英語には、『Every oak must be an Acorn.(樫の大樹も元々はみなどんぐり)』という諺があって、一粒の小さなどんぐりで、樫の大木をシンボライズしているケースもしばしば見受けます。

あるいはまた、マザーグースのナーサリーライムに、花嫁が身につけると幸せになれるといわれるサムシング・フォーに続いて、以下のように一節があり、六ペンスが好まれる背景になっています。

Something old, something new, 
something borrowed, something blue, 
and a sixpence in her shoe. 


それから、写真二番目に見えるのは英国王ジョージ五世のポートレートです。 ジョージ五世は1910年から1936年までの英国王で、その王妃がドールハウスでも有名なQueen Maryになります。 メアリー王妃はアンティークや刺繍が趣味の奥方でした。

余談ながら、『月と六ペンス』という対比的な題名になんとも惹かれるのですが、皆さん如何でしょうか。 この小説を読むと六ペンス銀貨を持ってみたい気がしてくるように思うのです。 ちなみにモームは「幻想と現実」を表象する二つのものとして月と六ペンスを選んだようです。
六ペンス銀貨とスモールキーのペンダントヘッド(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No. 19325 ヴィクトリアン スターリングシルバー ヴェスタ
縦 3.9cm、横(留め具含まず) 3.2cm、厚み 1.1cm、重さ 18g、1899年 バーミンガム アセイオフィス、三万二千円-->26800円
写真の品はヴェスタと言って、スターリングシルバーのマッチケースです、スワンマッチという特別なマッチを入れて使います。 小花や葉っぱの植物文様やウェーブパターンのエングレービングが素晴らしく、背景部分の彫刻も繊細そのものと言えましょう。 スワンマッチの長さを切り揃えて収納する手間がかかりますが、そうした少しの世話というのがまたアンティークを扱う楽しみとも思うのです。

写真一番目で見て、中央に盾状部分がありますが、ここは本来ですとイニシャルなど刻むスペースです。 何も刻まれていない状態ですので、新しいオーナーの方がネームを入れることも出来るでしょう。

縦の長さが 3.9センチあって、持ちはかりは18グラムの銀ですので、いつも持ち歩く銀としては、しっかりぎゅっとした銀塊の風情を醸しております。 しかし、ヴェスタとしては、小振りな銀であり、スモールサイズの銀製ヴェスタはあまり見かけないことから、レアものアンティーク シルバーと言ってよいでしょう。

両面に施された手彫りの彫刻レベルは素晴らしく、百年以上前の銀職人さんの匠の技が堪能できる、そんなヴィクトリアーナの銀であります。 

クイーン・ヴィクトリアが若干18歳の若さで英国王位を継承したのは1837年のことで、この年から1900年までの64年間がヴィクトリア時代にあたります。ヴィクトリア女王は在位期間が長かったことと、その時代は英国の国力が格段に伸張した時期と重なっていた為に、イギリスの中でも特にポピュラーな国王となりました。アンティークの分野にあっても、この時代の物品を指すヴィクトリアーナ(Victoriana)という用語もあって、ヴィクトリア時代の品物を専門に集めるコレクタターが大勢いるわけなのです。

スワンマッチはそのまま入れると、ちょっと長いので、3ミリほど切り揃えが必要で、収納できるマッチは十数本です。こういう世話は、身の周り品として面倒ではないかと思われるかも知れませんし、マッチの切り揃えは、無駄な時間の使い方のようにも思えますが、またそれが楽しくもあります。ほっと一息できるときに、アンティークと一緒にゆっくり時間を過ごしてみる、そういう昔道具ではないかなと思っております。 

マッチを入れて、ヴェスタを振るとシャカシャカと音がして気分がいいし、彫刻が綺麗な一級品、かわいらしい銀製ボックスです。エングレービングが美しい品なので、見ているだけで楽しく、そして百年以上前のアンティークになりますが、今でも実用に問題なしです。ヴェスタのエングレービングにもいろいろありますが、この品の彫刻の繊細さはかなりレベルが高いと思います。 

蓋を開けると、ブリティッシュ ホールマークが刻印されているのが分かります。ホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1899年のデートレター、そしてバーミンガム アセイオフィスのアンカーマークになります。 

深めなタッチで彫られた植物文様やウェーブの背景に影のように見える部分は、1ミリ間隔に何本もの細かさで彫刻線を引いた仕事です。それがほぼ全面にわたって施されている訳で、時間と手間のかかったアンティークであることが分かります。ルーペを使って鑑賞いただくと当時の限界的な手仕事のレベルの高さに驚かれると思います。

スワンマッチはマッチ箱で擦るのではなく、映画などで見たことがあると思いますが、靴の裏などザラザラしたところに擦りつけて発火させるマッチで、日本ではロウマッチとも呼ばれます。ヴェスタの底はギザギザになっているので、スワンマッチならこのギザギザ底での摩擦で火がつくのです。

私はタバコは吸いませんが、アンティーク ランプやキャンドルの灯火を見ていると落ち着いた気分になれるので、これが日課のようになっていて、灯を入れるにはやはりヴェスタがよろしくて、そのため必需品になっています。また、ロウマッチをシュッと擦ると映画の主人公みたいな気分にもなれるので、何は無くとも火をつけてみたりもします(少し変ですが。)。 

以前にヴェスタをお買い上げいただいたお客様からは、「アクセサリーとして使用しますが、スワンマッチを収納させておいてサプライズを楽しもうと考えています。」ということで、タバコ以外の使い途という点で私と同じだったのは嬉しく思いました。

スワンマッチは英国では簡単に手に入ります。 ニュース エージェントやスーパーマーケットでも売っていることからして、愛好家が多いのだろうと思います。スワンマッチの箱には「since 1883」とありますので、ヴィクトリアン以来の伝統というわけです。

日本でスワンマッチを入手する方法について、お客様から以下の情報をいただきましたので、ご参考ください。
『畑様
仕事におわれてメールチェックが遅れましてすいませんでした。スワンマッチですが、兼松日産農林というマッチ会社が日本に輸入しております。そこはマッチ愛好家のホームページを持っていて、マッチ取扱店の案内や通信販売も行っています。アドレスはhttp://www.nostalgia.co.jpです。
東京都内に販売店があるので都内の方は直接買いに行くのもいいと思います。私も行ってみましたが、いろんなマッチがあって楽しかったですよ。店の主人と話をしてみると意外とマッチ愛好家と言うのは多いようです。愛好家が増えれば入手しやすくなると思うので宣伝どうぞよろしくお願いします。(笑)
新潟は夏から冬へまっしぐらと言う感じで、日に日に寒くなっております。晩酌の酒が、焼酎の水割りからお湯割に変わるのももうすぐでしょう。それではまた』

いつも英吉利物屋をご贔屓いただくお客様からの最新情報によりますと、兼松日産農林のマッチ部に問い合わせたところ、スワンマッチが販売終了になっているそうです。イギリスではどこでも手に入るようなマッチでありますことから、日本の販売店が入手することも難しいことではないように思います。日本でもどこかで取り扱いがあるよう願っています。国際郵便ではマッチをお送りすることは出来ませんが、スワンマッチの画像もご参考まで。
ヴィクトリアン スターリングシルバー ヴェスタ(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)ヴィクトリアン スターリングシルバー ヴェスタ(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)



No. 19372 スターリングシルバー ケース
縦の長さ 9.0cm、横の長さ 6.4cm、厚み 1.4cm、重さ 51g、1918年 バーミンガム アセイオフィス、二万七千円(送料込)
百年前の美しい銀です。 蓋の開け閉めについても良好なコンディションで、パッチリしっかり開閉できます。

英国でアンティークという言葉を厳密な意味で使うと、百年以上の時を経た品物を指します。 この美しいシルバーが作られたのは1918年ですから、正式な‘アンティーク’に晴れて昇格しようという品ということになります。 

一言に百年といっても、やはりそれだけの時の経過は大変なことと思います。 ちなみにこの頃の歴史年表を眺めてみますと、1912年:タイタニック号氷山に衝突して沈没1917年:ロシア革命、1918年:日本では米騒動とか、出てきます。

このアンティークが作られた時代というのは、そうとうな昔であったことがお分かりいただけるでしょう。 こうしたアンティークを手にしながら、その昔の時代に思いを馳せるのはアンティーク好きの楽しみであろうと思うのです。


英国におけるアンティークという言葉の厳密な使い方については、英国アンティーク情報欄にあります「14.Still Victorian」の解説記事もご参考ください。

彫刻のモチーフは渦巻きとウェーブパターンの融合デザインです。 波模様モチーフには、Continuation(続いていくこと)や Eternity(永遠)という意味合いが象徴されており、ヴィクトリアンからエドワーディアンの頃に好まれたクリスチャンモチーフのデザインです。

「Spiral=渦巻き、螺旋」というのは、とても重要なケルティックモチーフで、渦巻きは太陽を象徴し、そこからGrowth(成長)、Expansion(拡大)、Energy(活力)の意味合いが導かれます。 イギリスにおけるケルティック リバイバルの潮流の中で渦巻き様のウェーブパターンが流行っていった経緯があります。

基本デザインの渦巻き様のウェーブパターンは、深めなタッチで彫られています。 その背景に色合いが濃く見える部分も微細な彫刻で影を付けた細工で、両面に施された手彫りのエングレービングが、この銀のアンティークをかなりの工芸品にしています。 

波模様の背景に影のように見える部分は、1ミリ間隔に何本もの彫刻線を引いて影を付けていった細工です。 マグニファイイング グラスで鑑賞いただくと当時の限界的な手仕事のレベルの高さに驚かれると思います。 

開くと内側には写真三番目のように、ゴールドギルトが施されています。 標準サイズの綺麗な銀ケースと思います。 内側には四つのブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されています。 ホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1918年のデートレターです。 内側反対サイドにもスターリングシルバーを示すライオンパサントと、1918年のデートレターがあります。 

いつも英吉利物屋をご贔屓いただいているお客様から、アンティーク シルバーケースの使い方について情報をいただきました。 普段私が言っている薬入れや裁縫セット入れといった使い方とはまた違ったアンティーク活用法で興味深いので、皆様にもご紹介させていただきましょう。

『最近、アンティークのシガーケースの自分なりの使い方として、タバコの変わりに板ガムを入れてみました。丈夫に出来ていて、ズボンのポケットにもスッポリ入ります。友達にも自慢(?)してみようと思います。 T.K. 』

T.K.様、情報提供ありがとうございました。 お客様との情報交換を通じて、英国アンティークへの理解をお互いに深めていけたら嬉しく思います。

スターリングシルバー ケース(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No. 19371 透かしハート シルバーフレーム ジョージ五世 3ペンス銀貨 ペンダントヘッド with チェーン
ハート横幅 2.5cm、ペンダントヘッド最大厚み 3.5mm、全体の重さ(銀チェーン含む)8g、銀チェーンの長さ45cm、銀貨は1922年鋳造、一万六千円-->12800円 セール
ウェーブパターンの透かしハートが美しく、銀のやわらかな輝きに惹かれる 『数字の3に王冠 &英国王ジョージ5世 3ペンス銀貨 ペンダントヘッド 』と思います。 付属のチェーンも純銀で、留め具部分には素材がスターリングシルバーであることを示す「STERLING」刻印があります。 透かしフレームにホールマークはありませんが、フレーム素材も銀で間違いないでしょう。

中央に見えるのは1922年の3ペンス銀貨です。 コインの表には英国王ジョージ5世の横顔、裏面は数字の3に王冠デザインです。 

波模様のウェーブパターンは、Continuation(続いていくこと)や Eternity(永遠)を象徴するクリスチャンモチーフで、ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代に好まれ、現在に至っています。

また、ハートは現代でも馴染み深いデザインですが、その歴史をたどりますと、英国におけるハートのモチーフはジョージアンの頃登場し、ヴィクトリア期に大流行した経緯があります。

イギリスでは銀貨のペンダントヘッドを時に見かけます。 3ペンスは直径1.6センチと小さいですが、やはり銀貨であるところは嬉しいものです。 

ジョージ五世は1910年から1936年までの英国王で、その王妃がドールハウスでも有名なQueen Maryです。 メアリー王妃はアンティークや刺繍が趣味の奥方でした。 

ヴィクトリアンからエドワーディアン以降しばらくは、大はクラウン銀貨に始まって、いろいろな銀貨が使われましたが、3ペンス銀貨は銀貨としては最小額になります。 最少額とは言えども銀貨であるわけで、そのあたりに面白さを感じます。 

「3」という数、日本でもそうだと思いますが、英語ではラッキーナンバーに通じるものがあって、縁起物ではよく出会う数字です。 ホースシューでご紹介したことがある「Three Horseshoes」もそうですし、チェスター アセイオフィスの「Three Wheat Sheaves(3つの麦束)」も同様でしょう。 

キリストが生まれた時に訪ねてきたという「東方の3賢人」の例もあります。 マクベスの「Three Witches」はどうでしょうか、これはなにかと「3」だと、おちつきがよいということかも知れません。 日本でも「3度目の正直」、「仏の顔も三度」、「二度あることは三度ある」など馴染み深いもので、「3」にこだわる意味合いには納得感がありそうに思うのです。


透かしハート シルバーフレーム ジョージ五世 3ペンス銀貨 ペンダントヘッド(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)透かしハート シルバーフレーム ジョージ五世 3ペンス銀貨 ペンダントヘッド(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No.19361 Forget-me-not (勿忘草) &バスケット ローズゴールド デコレーション スターリングシルバー ブローチ with ブリティッシュ シルバー ホールマーク
横の長さ 4.6cm、最大縦長 2.0cm、留め具ピンを含む最大厚み 8mm、1917年 バーミンガム アセイオフィス、二万一千円

今から百年ほど前に作られたスターリングシルバーのブローチです。 ほとんど使われることなく現在に至っているようで、コンディションのよいアンティークです。

写真二番目のように裏面には、下部の左に三つ、右に一つのブリティッシュ シルバー ホールマークが、どれもしっかり深く刻印されています。 ホールマークは右から順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1917年のデートレターになります。

バスケットの左右には、繊細な小花の彫刻が施してあります、花の様子からみてForget-me-not (勿忘草) でありましょう。 

ローズゴールドとシルバーのコントラストが楽しめるのもポイントになっています。 バスケットの飾り部分はローズゴールドの薄板が載ったつくりです。 

9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外には銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドと呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドにおいてもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも、温かみがあってVery Britishな装飾素材と思います。

ローズゴールド部分のエングレービングは彫刻線の強弱がよく効いて美しい仕上がりになっています。 ブライトカット様の深めな彫りは光を美しく反射し、また微細な直線カットを重ねた彫りやジグザグカットの配列など、様々な技巧が施されていて、アンティークハント用のルーペが一本あれば楽しみも増すと思います。 

フラワーバスケットに勿忘草というデザインは、当時の定番モチーフの一つと言ってよいでしょう。

わすれな草はヨーロッパを原産とする、薄青色の小花が可憐な一年草で、信実とか友愛のシンボルとされます。 花言葉は「Forget-me-not」そのもので、「忘れないで」です。

「Forget-me-not」はイギリスのフィールドでよく見られる花で、昔から咳止めなどの薬草としても使われてきましたので、人気があって役に立つ花です。 イギリスの勿忘草は、細かく言うと四つほど種類があります。 野原で一般的なのは「フィールド勿忘草」、森の中で見られる「ウッド勿忘草」はやや大型です。 イエローからブルーに色が変わっていくのが「チェインジング勿忘草」で、ふさが特徴の「タフティド勿忘草」もあります。

日本語で「忘れな草」を「勿忘草」と書くと、漢文調な雰囲気で古っぽく見えて、万葉集や古今和歌集にも出てきそうな日本古来の野草のようにも感じます。 実際には「Forget-me-not」が日本にやってきたのは、百年とちょっと前のことで、「勿忘草」or「わすれな草」と訳語の日本名が付けられたのは、日露戦争があった1905年のことでした。

それでは、イギリスではどうかと言うと、これまた日本と同じ事情で、実は「Forget-me-not」という名前は舶来品の訳語でありました。 「Forget-me-not」という花の名は、元々は中世ドイツの伝説が起源で、ドイツ語の「忘れないで!」というのが、根っこになって世界中に広がっていったのです。 この伝説をもとにしたポエムをイギリス人のサミュエル・コルリッジが書いたのが1802年でありました。 そしてこれが英語の中に「Forget-me-not」が受容されるきっかけになったのです。

ドイツ起源の「勿忘草」がデンマークやスウェーデンに伝わり、そしてフランスに伝わり、イギリスに入ってきたのが1802年、それから百年ほどして日本へ、言葉の伝播の歴史も興味深く思います。
Forget-me-not (勿忘草) &バスケット ローズゴールド デコレーション スターリングシルバー ブローチ with ブリティッシュ シルバー ホールマーク(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No. 19152 スターリングシルバー ペンダントヘッド with ブリティッシュ ホールマーク
インゴットの縦(留め具含まず) 3.6cm、横 1.6cm、厚さ 2mm弱、重さ 11g、1978年 バーミンガム、一万四千円

このペンダントヘッドは大きなブリティッシュ ホールマークが刻印されているわけではないので、インゴット型の本流と呼べるかどうか分かりませんが、本体部分の形状や作られた年代から考えると、インゴット型の派生系シルバー アクセサリーと言ってよいでしょう。

植物模様とウェーブパターンの融合デザインはオーソドックスな英国風と感じます。 手彫り彫刻の背景部分には微細な彫刻線も見られ、手間のかかった仕事になっております。 上部のクルッとした飾りや、留め具に施された三箇所の透かし細工も凝っていて、ハンドエングレービングと合わせて綺麗なペンダントヘッドと思います。

波模様のウェーブパターンは、Continuation(続いていくこと)や Eternity(永遠)を象徴するクリスチャンモチーフであって、ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代から好まれて現在に至っております。 

裏面の下のほうにはメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1978年のデートレターが刻印されています。 ホールマークは通常版の小さなタイプで、ライオンパサントの横幅は2ミリほどになります。

ひとつ不思議に思うのは、このタイプのインゴット型ペンダントヘッドは、1970年代に作られたものがほとんど大半で、それ以前の1960年代では見かけませんし、それ以後の1980年代にも見かけないことです。 

そういえば、ブリティッシュ ホールマークの刻印された銀のアクセサリーには、ある特定年代にかたまって見られる傾向のある品が他にもあります。 例えばグッドラック ホースシューのペンダントヘッドを見かければ、それはまず1930年代から40年代の作で間違いなしですし、銀ボタンなどは1900年を中心とした前後10年にかたまっています。

ホールマークを判読することなしに、その品物のおおよその製作年代が即座に言い当てられるわけですから、おもしろいことだと思います。 英国で作られた銀製品の特徴として、頭の片隅に記憶を留めておかれてもよさそうです。
スターリングシルバー ペンダントヘッド with ブリティッシュ ホールマーク

No. 19357 ハート &キス スターリングシルバー ブローチ SOLD
ハートの横幅 3.4cm、男の子の身長 3.2cm、最大厚み(ピン留め金含まず) 3.5mm、SOLD

ハートモチーフのスターリングシルバー ブローチです。 男の子は花束を持って立っています。 可愛いので気に入りました。

ハートは現代でも馴染み深いデザインですが、その歴史をたどりますと、英国におけるハートのモチーフはジョージアンの頃登場し、ヴィクトリア期に大流行した経緯があって現代に至っております。

裏面には素材のスターリングシルバーを示す「STERLING」の刻印があります。
 

留め具部分にはストッパーがあって、ピンが外れにくい構造になっているのもよいでしょう。

ハート&キス スターリングシルバー ブローチ(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No. 18998 一粒 ホワイトサファイア スターリングシルバー クロス
縦の長さ(留め具含む) 4.1cm、横の長さ 2.1cm、厚さ 1mm、ホワイトサファイア直径 2mm、一万二千八百円
手にした感じは銀が厚めな印象で、エッジ部分には丸っこいふっくら感があって、優しい感じの銀クロスに仕上がっています。

クロスの中央部には、ブリリアントカットされた直径2ミリほどのホワイトサファイアがはめ込まれています。 

写真二番目に見えるように、フレームの向こう側まで抜けた構造になっており、光が通り抜け出来ることから、ホワイトサファイアの反射光が綺麗です。 

ルーペで見てみると、ブリリアントカットされたホワイトサファイアの角錐状パビリオンが伸びている様子も分かります。

留め具にはスターリングシルバーを示す『925』刻印があります。
一粒 ホワイトサファイア スターリングシルバー クロス


No. 20001 スターリングシルバー MADE IN ENGLAND シャープペンシル
長さ 9.15cm、重さ 7.5g、本体ボディー部分の直径 5mm、替え芯の直径 1mm強、一万三千八百円

1930年代に作られたスターリングシルバーの回転式シャープペンシルです。 とてもコンディションのよろしい品で、八十年ほど前に作られた古い銀製品ではありますが、外装面でも、メカニック面でも新品同様と言ってよいでしょう。

写真二番目と三番目は、デイビット・スーシェ 主演のポワロシリーズの 『Cards on the Table(邦題:ひらいたトランプ)』の一場面ですが、ここで使われている筆記具と同じ品になります。 ポワロシリーズは時代考証のしっかりした作品なので、写真の銀鉛筆が1930年代の作である傍証にもなろうかと見ています。

ボディーの部分は滑り止めを兼ねた網目模様の装飾が効いており、光の反射が綺麗です。 この網目模様ボディーの上方で、直方体つまみの下方には、素材がスターリングシルバーであることを示す「STERLING SILVER」の刻印と、「MADE IN ENGLAND」の刻印があります。

長さは10センチほど、携帯に優れたサイズです。 スターリングシルバー製で、重さは7.5グラムありますので、手にしてみると、サイズに比してけっこうな重さを感じます。 銀の質感が心地よく、一度お使いいただくと、お気に入りの銀製筆記具になるだろうと思います。

もともとは木製収納ケース入り四本セットで求めたもので、なぜ四本なのか、このシルバーアンティークの背景を調べておりましたが、いろいろと分かってきました。 写真のシルバーは1930年代にトランプのブリッジをするとき、四人のプレーヤーが手元で点数を記録する用途で使われた銀製鉛筆です。 

ブリッジ用の専用銀製筆記具ということで、カードゲームが終われば、この銀製鉛筆も収納ケースに仕舞い込まれて、日常使いされてきたわけでもなく、総じて使用頻度が少なかった為に、良好なコンディションを保って現在に至っているものでありました。

『Cards on the Table(邦題:ひらいたトランプ)』の一場面では、テーブルを囲んで四人のプレーヤーがブリッジをしています。 背中を向けた手前の男性の左に紙と鉛筆が置いてあるのが見えます。 左の女性の手元の向こう側にも紙と鉛筆が見えています。 同様に、都合四人のプレーヤーの手元には、記録用の紙と鉛筆が備えてあります。

ブリッジにおいては、四人のプレーヤーがそれぞれ手元で点数を記録しながら、ゲームを進めていくのが正式なようです。 なるほど、1930年代にはこんな風に使われていたのかと、納得がいきました。

アガサ・クリスティーのポワロシリーズには、たびたびトランプの場面が出てきますが、トランプといえば、いつもブリッジで、ババ抜きや七並べをしてるシーンはありません。 ちょっと思いつくだけでも、『Cards on the Table』以外に、『The King of Clubs』や、『Problem at Sea』でも、ブリッジの場面があったと思います、実際にはもっと多いかもしれません。 

こんなあたりにも、イギリス人とブリッジの深いつながりが見てとれます。 ポワロの扱う犯罪は、上流階級の知的な犯罪が多いわけですが、そこで描かれている世界を見ていくと、イギリスでは社交のたしなみとして、ブリッジが果たしてきた役割が少なからずあったのだろうと理解できます。

デイビット・スーシェ のポワロシリーズは1930年代のイギリスが舞台になっており、時代考証のしっかりした作品としても有名です。 アンティーク ファンとしては、そうした時代考証の観点から、この映像作品を見る楽しみも大きいわけです。 

みなさんにも 『Cards on the Table(邦題:ひらいたトランプ)』を見ていただくことをお薦めしたいと思いますが、こういう状況の下で使われた品だったと分かってくると、高価な純銀製であることにも納得がいくなと思って眺めております。

作中でポワロの台詞に「All that is known is that he is one of the richest man in London. 」とありました。 ブリッジが行われ、事件が起こった邸宅は、ロンドンでもそうとうに裕福な人のお屋敷という設定。 そういうマナーハウスで1930年代にブリッジが行われた際に使われた銀製鉛筆は、こういう品だったとお考えいただいて間違いないでしょう。

英国ならではのスターリングシルバー素材で、今でも昔と同様に作られ続けている構造、そして、写真の品は八十年ほど前の作ですので、正式なアンティークとなる区切りの一世紀も見えてきました。
Very Britishな銀と思います。
スターリングシルバー MADE IN ENGLAND 回転ョシャープペンシル


No. 19337 フランス製 シルバー Hope, Charity & Faith O夋Nリスチャン モチーフ ペンダントヘッド
長さ 2.7cm、留め具を含む縦長 3.0cm、最大横幅 1.65cm、最大厚み 6mm、19世紀終り頃のフランス製、一万五千八百円

ハート、アンカー、クロスの三夋Zットは、クリスチャンモチーフの組み合わせになり、ハートにはCharity(vいやり)、アンカーにはHope(希望)、そしてクロスにはFaith(誠実)の意味合いがあります。

ホロー(中空)構造をしていて、ハ真二番目に見えるように、かなり立体感があり、閧ノしてみると厚みを感じるHope, Charity & Faith O夋Nリスチャン モチーフ ペンダントヘッドに仕上がっています。 

ハ真O番目は裏面の様qになりますが、上部の円環部分には、フランス製シルバーのスタンダードマークである「いのししの頭」マークが刻印されています。

小さなホールマークを手掛かりにフランス製と分かることは、この銀アクセサリーの興味深いところと思います。 一般にフランス製シルバーにはデートレターの定めはありませんが、刻印や全体の作りや雰囲気からみて、この銀製品が作られたのは、19世紀の終り頃からイギリスで言えばエドワーディアンの頃だろうと思います。

フレンチシルバーのホールマークはその小ささが特徴で、ちょっと見ただけでは分かり難いのですが、アンティークハント用のルーペがあれば、とても小さな手掛かりを読み取ることで、フランス製であることが解読できます。 この機会にフランスのホールマークについて少し解説しておきましょう。

1838年に導入されたフランス製シルバーのスタンダードマークにはいくつかの種類があります。 大きめな銀には知恵と武勇の女神、ミネルバの横顔マークを、そして比較的小さな銀には「いのししの頭」あるいは「蟹」のマークが刻印されます。 

ただ、問題は「いのししの頭」と「蟹」のマークの大きさが、1.25mm*1.75mmと小さいので判読が難しいことです。 まず、マークサイズが小さいので見翌ニしがちになり、ホールマークからこの品はフレンチらしいと気付くのに時間がかかります。 そしてさらに、小さな刻印の中に描かれた図柄まで識別するには、刻印の表面をクリーニングする必要も出てきますし、やはりルーペの助けが必要にもなるのです。
フランス製 シルバー Hope, Charity & Faith O夋Nリスチャン モチーフ ペンダントヘッド


No.19309 スターリングシルバー チャーム ブレスレット *
ブレスレット一周の長さ 17.5cm、重さ 35g、くじらの長さ 2.5cm、エリザベス二世 六ペンスの直径 1.9cm、二万二千五百円

それぞれのチャームは銀の質感が心地よく、大きめでしっかりしたチャームが多いのがポイントです。 シルバーチェーンも太めなしっかり系で、全体として35グラムの持ちはかりになっています。

ハートの留め具から時計回りにチャームを順に見てみましょう。

1.ハートの留め具
2.くじら:開閉ができる仕掛けチャームです。 可愛らしい目をしています。

3.タコ
4.サーフボードで波乗りする人

5.エリザベス二世 六ペンス、1961年鋳造
6.スキューバダイビングをする人

7.かめ:ニしっぽが動く仕掛けチャームです。
8.イルカ

以上です。
スターリングシルバー チャーム ブレスレットスターリングシルバー チャーム ブレスレット


No.19307 小振り ブリティッシュ シルバー ホールマーク装飾 スターリングシルバー インゴット ペンダントヘッド *
インゴット本体の縦(留め具含まず)1.8cm、横の長さ 0.9cm、厚み 2.5mm、重さ 4g、ライオンパサントの横幅 3mm、1977年 ロンドン、七千五百円

かなり小振りなスターリングシルバーのインゴット型ペンダントヘッドです。 銀好きな為でしょうか、рヘこういうシルバー アクセサリーを見ていると楽しい気分になります。 

ホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、ロンドン レオパードヘッド、そして1977年のデートレターになります。

ブリティッシュ ホールマークは銀の純度を保証し、製作年等を記録するという実用目的で、中世の時代に始まった制度ですが、ライオンマークやロンドン レオパードマークなど装飾性が高いこともあって、いつの頃からか、ホールマークのデザインそのものを楽しむ趣向のアクセサリーも作られるようになりました。 

左から二つ目にあるライオンの刻印は、英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになりますが、このライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。 この歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から460年ほど前の1544年のことになります。 これは当档eューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。 
歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。 日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。 銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。 そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけです。 

イギリスのホールマーク制度については、英国アンティーク情報欄にあります「5.シルバーホールマークとジョージアンの国王たち」の解説記魔烽イ参考ください。

それから、インゴットとは一般に金塊や銀塊を指します。 余談ながら、イギリスの中央銀行であるイングランド銀行へ見学に行くと、正真正銘の金の延べ棒を持たせてもらえます。 透明な硬ソプラスチックケースの両サイドに手を入れる穴があって、中に鎮座している金の延べ棒様を触ったり、揩ソ上げたりしていいようになっているのです。 

ところがこれが半端じゃないほど重たくて、びっくりします。 女性では持ち上げるのは難しいでしょう。 男性でも両足を踏ん張って、しっかり腰をすえて、両手でやっと持ち上がるぐらいな感じです。

ゴールドは世の中にある物質の中でも最大比重の金属です。 それは頭では分かっているのですが、タ際にどういうことかというと、金塊が目の前にあったとき、見た感じの重さと比べて、タ際にはその何倍もの重さがあるということなのです。 

映画 『ダイ・ハード3』は、テロリスト達が連邦準備銀行の地下金庫から金の延べ棒を強奪する話で、彼らがやすやすと金塊を手にして運んでいる様qが描かれていました。 如何に鍛え上げられた屈強なテロリストと云えども、そう簡単には金の延べ棒を持ち運べないと言うのが、рフ印象でした。

小振り ブリティッシュ シルバー ホールマーク装飾 スターリングシルバー インゴット ペンダントヘッド


No. 19303 スターリングシルバー HOLY BIBLE  ロケット *
本体の縦長 1.5cm、本体の横長 1.25cm、留め具の銀円環を含む最大縦長 2.1cm、厚み 6.5mm、重さ 5g、五千五百円

小振りなロケットながら、素材の銀には厚みがあって、揩ソはかりが伝わってきます。 このちょっとした銀塊感は銀好きにはグッときます。

ハ真二番目に見えるように、側面部分にはページの筋が再現されていて細部まで作りがよく、全体としてリアルな「HOLY BIBLE」に仕上がっているのはよいでしょう。

蓋の開閉はゆるくなく、きつくなく、カチッといい感じ。 ヒンジのつくりも頑丈で、しっかり出来ていて安心と思います。

ホールマークはありませんが、素材はスターリングシルバーで間違いありません。
スターリングシルバー HOLY BIBLE  ロケット


No. 19302 ヴィクトリアン スターリングシルバー & こはく パイプ
長さ 5.3cm、重さ 8g、最大外口径 1.7cm、内口径 1.25cm、1899年 ロンドン アセイオフィス、一万六千円

英国スターリングシルバー アンティークにもいろいろありますが、ハ真の品は数量的にみてレアなアンティークになろうかと思います。

ヴィクトリアンv溂渤パイプで、スターリングシルバーの金具で覆われています。 

銀の金具部分にはブリティッシュ シルバー ホールマークが刻印されています。 ホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、ロンドン レオパードヘッド、そして1899年のデートレターです。

ケースについては、元々はこのパイプの付属品ではないようで、一部にこわれもありますが、このパイプにお付けしてお送りします。
ヴィクトリアン スターリングシルバー & 犇牆 パイプ


No. 19305 グッドラック 六ペンス&スターリングシルバー フレーム コンパス ペンダントヘッド SOLD
直径 1.9cm、留め具の銀円環を含む縦長 2.2cm、厚さ 8mm、フレームと留め具円環は銀製(ともにスターリングシルバー)、コンパス本体は現行品、SOLD

Something old, something new,
something borrowed, something blue,
and a sixpence in her shoe.

六ペンスによい意味合いが付与されてきた背景には、イギリスにおける長い歴史的な事情があるわけですが、そうした歴史の中に「イングランド銀行を救った六ペンス」の話もありますので、ついでにご紹介しておきましょう。

グッドラック 六ペンス&スターリングシルバー フレーム コンパス ペンダントヘッド


No. 19225 飛ぶ鳥&ホースシュー スターリングシルバー ブローチ with ブリティッシュ ホールマーク & エナメルワーク SOLD
縦の長さ 2.1cm、最大横幅 1.8cm、最大厚み(留め具含まず) 3mm、1916年 バーミンガム アセイオフィス、SOLD

ツバメ返しのような飛ぶ鳥のデザインはジャポニスムの影響でしょう。 鳥のボディーにはエナメルワークが施されています。 ホースシューの上の方には四つのブリティッシュホールマークが並んで見えるのもポイントです。 小振りなブローチですが、かえってこのぐらいのサイズが好ましいときもありましょう。

ホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガムアセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1916年のデートレターになります。 裏面にもスターリングシルバーを示すライオンパサントの刻印があります。

ホースシューはイギリスではグッドラックの意味があって人々に好まれます。 縁起のよさが好まれ、パブの看板に蹄鉄3つが描かれて、「Three Horseshoes」なんていう名前のパブもありますので、「ホースシュー=幸運」の連想はイギリス人の暮らしに深く根ざしていることが分かります。

ついでながら、シャーロック・ホームズの『Silver Blaze』を読んでいましたら、ホームズの「I think that I shall put this horseshoe into my pocket for luck.(このホースシューは幸運があるように貰っておきましょう。)」という台詞に出会いました。 この探偵小説は1892年に発表されていますので、そのころに「ホースシュー=幸運」の連想があったよい例となっています。 シャーロック・ホームズ シリーズには、アンティークなヴィクトリアンの暮らし向きが読み取れる場面が豊富なので、注意して読むと面白いです。
飛ぶ鳥&ホースシュー スターリングシルバー ブローチ with ブリティッシュ ホールマーク & エナメルワーク


No. 19224 Good Luck ホースシュー ヴィクトリアン スターリングシルバー ロケット SOLD
楕円の長径 2.6cm、短径 1.7cm、厚さ 4.5mm、1890年 バーミンガム、Sydenham Brothers作、SOLD
今から130年ほど前のヴィクトリアン後期に作られたGood Luck ホースシューがメインモチーフになったスターリングシルバーのロケットです。 ホースシューの両サイドにわたっているのは、馬の手綱をつける為のくつわで、これはサブモチーフとして、ダブルクロスをシンボライズしているものと思われます。

ブリティッシュ ホールマークが刻印されていることから、製作年を特定できることは、アンティークとして優れた特徴と言えましょう。 裏面のライオンパサント刻印は少しあまくなっていますが、1890年のデートレター、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、そしてメーカーズマークはしっかり判読できます。

ホースシューはイギリスではグッドラックの意味があって人々に好まれます。 縁起のよさが好まれ、パブの看板に蹄鉄3つが描かれて、「Three Horseshoes」なんていう名前のパブもありますので、「ホースシュー=幸運」の連想はイギリス人の暮らしに深く根ざしていることが分かります。

ついでながら、シャーロック・ホームズの『Silver Blaze』を読んでいましたら、ホームズの「I think that I shall put this horseshoe into my pocket for luck.(このホースシューは幸運があるように貰っておきましょう。)」という台詞に出会いました。 この探偵小説は1892年に発表されていますので、まさにこのロケットが作られた頃に、「ホースシュー=幸運」の連想があったよい例となっています。 シャーロック・ホームズ シリーズには、アンティークなヴィクトリアンの暮らし向きが読み取れる場面が豊富なので、注意して読むと面白いようです。

メーカーの「 Sydenham Brothers」はジョージとロバートというSydenham兄弟によって、ヴィクトリアン中期の1873年にバーミンガムで創業されたジュエリーメーカーです。 ダイヤモンドやその他のジェムストーンを用いたジュエリーが得意分野でしたが、シルバースミスとしてもアセイ登録しており、フラワーや植物モチーフのブローチなどでも時に見かけるメーカーです。



No.19188 スターリングシルバー ペンダントヘッド with ブリティッシュ シルバー ホールマーク SOLD
縦の長さ 5.0cm、最大横幅 4.0cm、重さ 9g、2007年 エジンバラ アセイオフィス、SOLD

スターリングシルバーのフラワーデザイン ペンダントヘッドです。 縦横に大きさがあってゴージャスな細工と思います。

ハ真二番目と三番目に見えるように、裏面にはブリティッシュシルバー ホールマークが刻印されています。 

裏面に並んだホールマークを調べてみると、立ち姿のライオンマークとお城のマークが刻印されていて、スコットランドのエジンバラ アセイオフィスで検定を受けた品であることが分かります。 英国のホールマーク制度にあっては、ロンドン、シェフィールド、バーミンガムのアセイオフィスの役割が大きくて、Oつを合わせたシェアは9割ほどになるでしょう。 逆に言えば、それ以外のアセイオフィス マークが刻印されたシルバーは珍しいので、そこにレア物の価値を見出すコレクターがいるのです。

ホールマークは順にメーカーズマーク、素材がスターリングシルバーであることを示す「925」マーク、エジンバラ アセイオフィスのライオンランパント マーク、エジンバラのタウンマーク、そして2007年のデートレターになります。

エジンバラ アセイオフィスのホールマークについて、この機会に概観しておきましょう。 スコットランドの銀製品がエジンバラで検定を受けるようになったのは遠く1457年にまで遡ります。 そしてエジンバラのアセイオフィスマークである「The Three Towered Castle」が導入されたのは今から 530年ほど前の1485年のことです。 エジンバラに行ってみますと、小高い岩崖の上に街を見下ろすように建つエジンバラ城が、この街の象徴であることがよく分かり、お城がマークとされたのもカッます。
スターリングシルバー ペンダントヘッド with ブリティッシュ シルバー ホールマーク


No.19322 透かしクロス スターリングシルバー インゴット ペンダントヘッド
インゴット本体の縦(留め具含まず)3.0cm、横の長さ 2.0cm、厚み 1.5mm、重さ 11g、銀円環を含む縦長 3.65cm、一万一千円

透かしのクロスが特徴的な、スターリングシルバー インゴットタイプのペンダントヘッドです。 取り付けられた銀円環は太さが2ミリ強もあって、屈強な感じです。

デザインとしては、インゴットタイプでありながら、クロスでもあるところが、よろしいでしょう。

写真一番目に見えるように、UNITED COLORS OF BENETTONの後には、MADE IN ITALYの文字があって、スターリングシルバー素材を示す「925」刻印があります。

さらに、その下の列に並んでいるのは、ブリティッシュ シルバー ホールマークで、ホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示す「天秤に925」のコモンコントロールマーク、もう一つスーターリングシルバーを示す「925」マーク、そしてバーミンガム アセイオフィスのアンカーマークです。

『私はキリスト教の信仰者ではありませんが、何故かクロスにとても惹かれます。』というお便りをいただきました。 

英吉利物屋ではアンティークのクロスを扱っておりますので、関心のある方から、そういうお話があるのは珍しいことではないかも知れません。 けれども、クロスに惹かれるという話はこれが初めてというわけでなく、多くの方からお聞きしてきましたし、私もそう感じることがあるので、なぜだろうかと考えたくなるのです。

英国アンティーク情報欄にあります「40. 何故かクロスにとても惹かれます。 その理由を英吉利物屋風に考えてみました。」をご覧いただければ幸いです。

ところで、写真のような銀はいつどこで出来たのでしょうか。
石見銀山とか聞いたことあるし、地球の内部で出来たのだろうと思いがちですが、それは違います。 地球のようなヤワな環境では銀は生まれません。 太陽の中でさえ銀は生まれません。もっと大きい星が必要です。 遠い昔に宇宙で起こった超新星爆発の途方もないエネルギーの中で銀ができたのです。 

だから、写真の銀が出来たのは、地球が生まれるよりもずっと前のことです。 そして、運が良ければ、もうすぐ銀が生まれる大イベントが目撃できるかもしれないと言われています。 オリオン座の一等星ベテルギウスの大爆発がいつ起こってもおかしくない時期に差し掛かっているからです。 

ベテルギウスの寿命は一千万年、そしてそろそろ一千万年が過ぎようとしています。 ただし、誤差としてたったの0.1%爆発時期がずれたとしても、それは一万年、人間にとってはどうしょもないほど長い年月になっちゃいます。 だから運がよければ。。
透かしクロス スターリングシルバー インゴット ペンダントヘッド


No. 19149 ヴィクトリアン スターリングシルバー クロス with ブリティッシュ ホールマーク
クロス本体の縦長 4.0cm、留め具を含む縦長 4.8cm、横の長さ 2.4cm、厚み 2.5mm、1894年 バーミンガム アセイオフィス、一万六千円

今から百二十年ほど前に作られたスターリングシルバーのクロスです。 ホロー(中空)構造をしていて、ハ真二番目に見えるように、かなり立体感があり、閧ノしてみると厚みを感じるクロスに仕上がっています。 

裏面のブリティッシュ ホールマークは順にスターリングシルバーを示すライオンパサント、1894年のデートレター、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、そしてメーカーズマークになります。

ホールマークから製作年が特定できて、しかもそれがヴィクトリアンというクロスは、そう簡単に見つかるものではありません。 そのあたりがこのアンティークの一番のポイントになりましょう。

うっすらゴールドギルトされており、長い年撃oてゴールドの色合いは翌ソてきて、シルバーの地が卓越してきておりますが、これがまたこのヴィクトリアーナの深い味わいとなっているように感じます。 

クイーン・ヴィクトリアが若干18歳の若さで英国王位を継承したのは1837年のことで、この年から1900年までの64年間がヴィクトリア梠繧ノあたります。 ヴィクトリア女王は在位期間が長かったことと、その時代は英国の国力が格段に伸張した時期と重なっていた為に、イギリスjの中でも特にポピュラーな国王となりました。 アンティークの分野にあっても、この時代の物品を指すヴィクトリアーナ(Victoriana)という用語もあって、ヴィクトリア梠繧齧蛯ニするコレクタターが大勢いるわけなのです。

『рヘキリスト教の信仰者ではありませんが、何故かクロスにとても惹かれます。』というお便りをいただきました。 

英吉利物屋ではアンティークのクロスを扱っておりますので、関心のある方から、そういうお話があるのは珍しいことではないかも知れません。 けれども、クロスに惹かれるという話はこれが初めてというわけでなく、多くの方からお聞きしてきましたし、р烽サう感じることがあるので、なぜだろうかと考えたくなるのです。

英国アンティーク情報欄にあります「40. 何故かクロスにとても惹かれます。 その理由を英吉利物屋風に考えてみました。」もご覧いただければ幸いです。
ヴィクトリアン スターリングシルバー クロス with ブリティッシュ ホールマーク


No. 19193 雪結晶 ピアストワーク ヴィクトリアン スターリングシルバー フォブ ペンダントヘッド SOLD
最大横長 3.5cm、縦の長さ 3.8cm、最大厚み 3mm、重さ 11g、1899年 バーミンガム アセイオフィス、SOLD
百年以上前のヴィクトリア梠繧ノ作られたスターリングシルバーのフォブで、雪結晶のようなフォルムに惹かれて求めました。 表面には楯状飾りが付いていて、裏面には丸飾りと、雰囲気が違っていて、表と裏で二通りに楽しめるのはよいでしょう。 この部分が最大厚みで3ミリとなっています。

両面にわたる細工の良さが特徴ですが、一般にフォブの裏面はプレーンなタイプが多いので、レアな感じがいたしますし、細部まで作りのよい銀であることがお分かりいただけるでしょう。

見所の多いデザインであるわけですが、このことは裏面にデザイン登録番号が刻印されていることからも納得がいきます。 ハ真二番目で下方に見えるデザイン登録番号は、デザインを考案したシルバースミスが、パテントオフィスに申請して、このデザインの特許を取得したことを示しているわけで、シルバースミスが、まず自信を持って考案したデザインであることが、うかがい知れます。 

lつのブリティッシュ ホールマークが完備しているのもよい特徴でしょう。 裏面のホールマークは左サイドにメーカーズマーク、右サイドは順にスターリングシルバーを示すライオンパサント、1899年のデートレター、そしてバーミンガム アセイオフィスのアンカーマークになります。

やはり百年を超えた古さは、アンティーク アクセサリーとして大きな魅力となりましょう。 さらに、とても丈夫な作りなので、普段gいでどんどん使っていっても、アンティーク シルバーなのに、壊れたりする心配がないのは安心です。

英国でアンティークという言葉を厳密な意味で使うと、百年以上の時を経た品物を指します。 このシルバーフォブが作られたのは1899年ですから、楽々に正式なアンティークとなっている計Zです。 やはりこれだけの時の経過というのは大変なことだと思うのです。

元々は時計の銀鎖の先に付ける飾りであったフォブは、今では女性用のアクセサリーとして使われることが多く、英国アンティーク フォブの最大のバイヤーは米国アンティークディーラーだそうです。 ネックレスのペンダントヘッドとしたり、ブレスレットの飾りとして付けたりして、女性に好まれるため需要が多いと聞きました。
雪結晶 ピアストワーク スターリングシルバー フォブ ペンダントヘッド


No. 19192 シルバープレート 小花レリーフ 小箱 SOLD
縦 2.7cm、横 4.0cm、高さ 1.3cm、重さ 22g、SOLD
閧フひらにすっぽりおさまる大きさのシルバープレート小箱です。 

小花や葉っぱのレリーフが可愛らしくて気に入りました。 表面と側面では、デザインが違っているのも、楽しめます。

素材が厚めでしっかりできており、蓋の開閉もかっちり気揩ソよくできます。 

小振りなサイズとはいえ、22グラムの持ちはかりは、かなりなもので、重厚感のある仕上がりと思います。
小花レリーフ ローズ &l葉のクローバー 薬入れ シルバープレート 小箱


No. 19201 シルバー 葉っぱのイヤリング SOLD
葉の長さ 2.0cm、葉の最大横幅 1.2cm、重さ 二つで5グラム、SOLD

葉っぱのデザインが可愛らしい純銀イヤリングです。

二つともに、裏面には素材が銀であることを示す「SILVER」の刻印があります。
シルバー 葉っぱのイヤリング


No. 19320 エドワーディアン スターリングシルバー クロス Forget-me-not(忘れな草)モチーフ with ブリティッシュ ホールマーク
縦の長さ(本体部)3.3 cm、横の長さ2.1 cm、留め具の銀円環を含む縦長3.9 cm、1910年 バーミンガム アセイオフィス、一万七千円

今から百年以上前に作られたスターリングシルバーのクロスで、闥、りのエングレービングが繊細なエドワーディアン アンティークです。 彫刻は全般に細かくて、センターには勿忘草のワンポイントが効いています。

ハ真O番目に見えるように、lつのブリティッシュ ホールマークが完備しているのも、アンティーク シルバー クロスとして、なかなか得がたい特徴です。

ホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガムアセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1910年のデートレターになります。 

わすれな草はヨーロッパを原産とする、薄青色の小花が可憐な一年草で、信義とか友愛のシンボルとされます。 花言葉は「Forget-me-not」そのもので、「忘れないで」です。

「Forget-me-not」はイギリスのフィールドでよく見られる花で、昔から咳~めなどの薬草としても使われてきましたので、人気があって役に立つ花です。イギリスの勿忘草は、細かく言うと四つほど種類があります。野原で一般的なのは「フィールド勿忘草」、森の中で見られる「ウッド勿忘草」はやや大型です。イエローからブルーに色が変わっていくのが「チェインジング勿忘草」で、ふさが特徴の「タフティド勿忘草」もあります。

日本語で「忘れな草」を「勿忘草」と書くと、漢文調な雰囲気で古っぽく見えて、万葉集や古今和歌集にも出てきそうな日本古来の野草のようにも感じます。タ際には「Forget-me-not」が日本にやってきたのは、百年とちょっと前のことで、「勿忘草」or「わすれな草」と訳語の日本名が付けられたのは、日露戦争があった1905年のことでした。

それでは、イギリスではどうかと言うと、これまた日本と同じ事情で、タは「Forget-me-not」という名前は舶来品の訳語でありました。 「Forget-me-not」という花の名は、元々は中世ドイツの伝説が起源で、ドイツ語の「忘れないで!」というのが、根っこになって世界中に広がっていったのです。この伝説をもとにしたポエムをイギリス人のサミュエル・コルリッジが書いたのが1802年でありました。そしてこれが英語の中に「Forget-me-not」が受容されるきっかけになったのです。

ドイツ起源の「勿忘草」がデンマークやスウェーデンに伝わり、そしてフランスに伝わり、イギリスに入ってきたのが1802年、それから百年ほどして日本へ、言葉の伝播の歴史も興味深く思います。




No. 19180 スターリングシルバー シール フォブ
高さ 2.1cm、底面楕円の長径 1.3cm、短径 1.1cm、重さ 5g、一万六千円

小振りながら、細工がこまかく、ゴロンとした感じの銀塊で、スターリングシルバーのシールになります。 梃vの銀鎖につけるフォブ飾りという用途で使われてきたものと思います。 ホールマークはありませんが、素材は銀で間違いありません。

シールとは、閹に封をするときに、蝋を溶かしておいて、グッと押して使う印鑑のような品になります。 差出人の証明になるとともに、無理に封書を開けようとすれば、封蝋が壊れてしまうので、この封蝋がある限りは手紙の内容について秘密が守られている証ともなるわけです。 

今日ではほとんど無くなった慣習になりますが、昔のヨーロッパを舞台とした映画などで時に見かけることがあり、ご存知の方も多いでしょう。 現代では一般には使われない珍しいアンティークではあるものの、十分に実用可能な品です。 封蝋付きのレターというのも、してみればかっこよさそうに思うのです。

スターリングシルバー シール フォブ


No. 19177 スターリングシルバー & ムーンストーン ネックレス SOLD
ネックレスの長さ 43.5cm、中央ムーンストーンの長径*短径 1.2cm*0.85cm、サイドのムーンストーンの長径*短径 1.0cm*0.65cm、SOLD
ムーンストーンがたくさんのスターリングシルバー ネックレスです。 ムーンストーンの色合いが好きなこともありますが、全体としてゴージャスな雰囲気に惹かれました。 それぞれのムーンストーン裏面はシルバーフレームが抜けた作りになっていて、光が通り抜けやすい構造になっています。 

シルバーチェーンの留め具部分には、スターリングシルバーを示す「925」の刻印があります。

ムーンストーンは石の奥から輝くように見える青白い光が印象的で、航海の安全をもたらす「旅のお守り」とされてきたと言われるのもカッる気がします。 この石は薄明の頃、つまり夕暮れ時や日の出前の天空がうす明るい状況で、その輝きが最も美しいように思います。 この程度の明るさだと、青みがかった白いほのかな光彩が一番引き立って見えるようなのです。 

ムーンストーンの「blue or white sheen(青白い光彩)」に魅せられて調べてみたのですが、この独特な輝きはムーンストーン内部の層状構造がもたらすのだそうです。 この石の内部は「albite(曹長石)」と「orthoclase(正長石)」が交互に層をなしていて、albite(曹長石)の層は青い光を反射し、orthoclase(正長石)の層は白い光を反射します。 外から見ると、この二つの輝きがミックスされて、石の奥からこぼれてくるように見える印象的な青白い光彩が生み出されると言うわけなのです。

あるお客様は次のように言っておられたので、ご紹介させていただきましょう。
『先日いただいたムーンストーンリングは、夜道で喧セかりを含むと、うす紫色に輝いています。』
スターリングシルバー & ムーンストーン ネックレス


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