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No.8348 ミントン ヴィクトリアン タイル
'The Wise Men from the East'、Mintons China Works作、 1880年頃、二万三千円
15.3cm*15.3cm

19世紀後半は、ヴィクトリアンタイルがブームを迎えた時期でした。ミントンの二代目、ハーバートは新しい技術を取り入れて、飛躍的に増大するタイル需要に応えるとともに、美術的にもタイルを完成の域にまで到達させ、「ヴィクトリアンタイル産業の父」と呼ばれました。

ミントンでタイル絵を描いた有名作家にMoyr Smithがいます。Moyr Smithものでは、聖書を題材にしたシリーズや、詩人Tennysonがアーサー王伝説について書いた詩 'Idylls of the King' を題材にしたシリーズなどが有名です。

このタイルの絵柄はキリストが生まれた時に訪ねてきたという東方の三賢人を描いたものです。
タイルの四隅にはThe Wise Men from the Eastのタイル題名が分割されて書かれています。
マリアの足元には小さくMSと Moyr Smithのサインが見えます。
また、このタイルの裏面にはミントンの窯マークとMINTONS CHINA WORKS STOKE ON TRENTの表示があります。

私たち日本人にはなかなかピンとこないのですが、スリー ワイズ メンの話はイギリスではお馴染みの身近な題材で、うちの娘の小学校でもクリスマスが近づくと毎年お決まりのように学芸会で披露されます。

ミントンとストーク オン トレントの街については、英国アンティーク情報欄の 13. 英国陶器の街、ストーク オン トレント と クリスマスのアンティークな見方 もご覧ください。