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No. 7885 9カラット ゴールド クロス
クロスの縦 2.8cm、留め金を含む縦の長さ 3.2cm、横 1.6cm、厚さ 1mm、1929年 バーミンガム、一万四千円

教会で聖餐に与かる資格を得る堅信を記念した9カラット ゴールド クロスと思われます。 堅信式というのは、幼い時に洗礼を受けた人が大きくなってから、教会員となる儀式であって、クロスに堅信を授かった人の名前や堅信式の日付を彫り込んで記念とすることが行われていました。

このクロスの年代を特定する手掛かりは「2nd December 1932」という日付にあるのはもちろんですが、クロス裏面にブリティッシュホールマークが完備しているのも、アンティークとしての優れた特徴になっています。 ホールマークを読み取ると、クロス自体が作られたのは1929年であることが分かります。 他に9カラットゴールドを示す「9」と「375」マーク、メーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマークが刻印されています。

元々の持ち主はおそらく、製作年の1929年からこのクロスを身に着けていて、堅信を迎えた記念に日付を彫ったのではないかと、私はこのアンティークの歴史を想像するのです。

また、「E. H. INGLEDEW」は堅信を授かった人の名前で、その下に刻んである「Skellfield」は、教会の名前、あるいは教会のある教区の地名と思われます。