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No. 7635 アール・ヌーボー エドワーディアン スターリングシルバー バックル
横の長さ 5.1cm、縦の長さ 4.3cm、重さ 26g、1903年 バーミンガム、G.E. Walton Ltd作、二万円

今からほぼ百年前のエドワーディアン時代に作られたスターリングシルバー バックルで、植物デザインと柔らかな曲線がいい感じのアール・ヌーボーです。 かなり古いアンティークですが、留め金部分のつくりがとてもしっかりしているので、きっちり留まって、実用されてもまったく問題なく使えるでしょう。

写真一番目の左下部分には四つのホールマークがあって、左から順に、G.E. Waltonのメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1903年のデートレターがくっきり刻印されているのも、この品のよい特徴です。

シルバースミスのG.E.Walton & Co Ltdはヴィクトリア中期のバーミンガムで、ウォルトンファミリーがジュエリーメーカーを起こしたのが始まりです。 1887年にはロンドン支店を開設して商売の規模を大きくし、時計や宝飾品の分野で多くのパテントビジネスも手掛けていました。 G.E.Waltonがただの銀工房でなく、もともとジュエラーとして活躍していた事情が分かると、アール・ヌーボーでデザイン性の高いシルバーバックルが作られた背景にも納得がいきます。