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No. 7426 ヴィクトリアン スターリングシルバー フルーツナイフ with マザーオブパール ハンドル
開いた長さ 13.5cm、閉じた長さ 7.7cm、重さ 20g、柄の最大幅 1.1cm、厚み 6mm、1896年 シェフィールド、一万八千円

スターリングシルバーのブレードにマザーオブパール柄という、折りたたみフルーツナイフは、ジョージアンの頃から、もともとは英国紳士の持ち物として登場しましたが、次第に装飾性が高まっていったようです。

ヴィクトリアン後期の1896年に作られたこの品は、細工の精巧さという点でかなりの域に達しています。マザーオブパール柄の表側には手彫りのエングレービングが施してあり、シェードがかかっている部分をマグニファイイング グラスで見ると、1ミリ幅に七、八本の彫刻線が刻まれており、ほぼ限界に近い細かさの仕事です。
縁がね部分の彫刻も凝っています、対照的に裏面の雪結晶のような彫刻はこざっぱりしていて好感が持てます。

ブレードのホールマークは左から順に、シェフィールドの王冠、スターリングスタンダードを示すライオンパサント、1896年のデートレター、そしてメーカーズマークです。