トップページへ戻る

No. 7419 ヴィクトリアン スターリングシルバー フルーツナイフ with マザーオブパール ハンドル
開いた長さ 9.5cm、閉じた長さ 5.8cm、重さ 11g、柄の最大幅 1.1cm、柄の最小幅 0.8cm、厚み 5mm弱、1890年 シェフィールド、一万六千円

スターリングシルバーのブレードにマザーオブパール柄という、折りたたみフルーツナイフは、ジョージアンの頃から、もともとは英国紳士の持ち物として登場しましたが、次第に装飾性が高まっていったようです。

今から百十年以上前のヴィクトリアン後期に作られたこの品は、マザーオブパール柄の表側には繊細な花模様の彫刻が施してあり、裏面には花一輪が雪結晶様にエングレービングされており、見ているだけでも楽しくなれるかなり芸術的な小品と思います。葉っぱの部分にはシェードがかかっていますが、マグニファイインググラスで見てみると、わずか1ミリ幅に四、五本の彫刻線が刻まれた密度の高い細工に驚かされます。

ブレードのホールマークは左から順に、シェフィールドの王冠、スターリングスタンダードを示すライオンパサント、1890年のデートレター、そしてメーカーズマークです。