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No. 7076 ミントン ヴィクトリアン タイル
縦横の長さ 15.3cm、厚さ 1.0cm、重さ420g、1880年代、Mintons China Works作、二万三千円

19世紀後半は、ヴィクトリアンタイルがブームを迎えた時期でした。ミントンの二代目、ハーバートは新しい技術を取り入れて、飛躍的に増大するタイル需要に応えるとともに、美術的にもタイルを完成の域にまで到達させ、「ヴィクトリアンタイル産業の父」と呼ばれました。
ミントンでタイル絵を描いた有名作家にMoyr Smithがいます。Moyr Smithものでは、聖書を題材にしたシリーズや、英国の詩人アルフレッド テニスンがアーサー王伝説について書いた詩 『Idylls of the King (1859)』 を題材にしたシリーズなどが有名です。

このタイルは後者の『Idylls of the King (1859)』 を題材とする12枚組みタイルの一つで、ミントンタイルのコレクターには一番人気のシリーズです。

左側の中ほどにある壷の下にJohn Moyr Smith のサインがあります。
裏面には「MINTON CHINA WORKS, STOKE ON TRENT」の表示と「ミントン釜のマーク」があります。
ミントンについては英国アンティーク情報欄の「英国陶器の街、ストークオントレントとクリスマスのアンティークな見方」の記事も併せてご覧ください。