トップページへ戻る

No. 6972 エナメルワーク スターリングシルバー ロケット
楕円の長径 3.7cm、短径 2.6cm、最大厚み(留め具含まず) 9mm、重さ 10g、一万六千円

ロケットにこれだけのエナメルワークが施してある品はあまり見たことがないので、かなり珍しい品と思います。 そもそもエナメルワークは銀の装飾技法としては高度なテクニックに入るのです。

青色のエナメルが綺麗ですし、Capricornのサイドを表にして着けるのも面白いでしょう。 両面でまったく異なるデザインというのは楽しめます。

蓋を開けると内側にはスターリングシルバーを示す「STERLING 925」の刻印があります。

エナメルワークとは日本語で言うと「七宝焼き」のことで、金銀などの貴金属にガラス質の釉薬を焼き付ける装飾技法です。 元々は古代エジプトに起源を持ちますが、奈良時代には日本にも伝来しました。 その後七宝焼きは日本で技術的な発展を遂げ、ヴィクトリア時代の英国では、逆に日本の技術が大いに研究もされました。 このあたりの経緯は、「英国アンティーク情報」欄の「10.エルキントン社のシルバープレート技術と明治政府の岩倉使節団」後半に解説がありますので、ご参考まで。