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No. 6916 ヴィクトリアン スターリングシルバー ウォッチ チェーン
長さ 22.7cm、重さ 15g、飾りの縦*横*厚み 8.5mm*14mm*3.5mm、両サイドの太いねじれチェーンの太さ 2mm強、中央のチェーンの太さ 1.5mm、二万三千円

ヴィクトリア時代にはウォッチチェーンとして使われたアンティークですが、二つの飾りはエングレービングが凝っていて、三連チェーンも美しいので、ブレスレットにしたいと思って求めました。

飾り部分に施された手彫りのエングレービングは、植物模様と波模様のウェーブパターンを融合したデザインです。 ウェーブパターンは、Continuation(続いていくこと)や Eternity(永遠)を象徴するクリスチャンモチーフで、ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代に好まれました。 

写真では解像力不足で十分にその繊細さがお伝え出来ないのですが、アンティークハント用のルーペがお手元にあれば、ハンドエングレービングの素晴らしさに驚かれるでしょう。 ウェーブパターン基本デザインの背景に色合いが濃いめに見えるシェード部分は、1ミリ間隔に何本もの細かさで彫刻線を走らせた、手仕事としては限界的な彫刻になっています。

それから、裏面は三つ葉模様になっており、デザインが表と裏で違っていて楽しめます。

先端のループ状留め具にはSILVERの刻印があります。 デートレターはありませんが、飾り部分の細工のよさ、三連チェーンの構造、全体のデザインや装飾構成からみて、ヴィクトリアン後期の英国製と思われます。