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No. 6915 スターリングシルバー バターナイフ
長さ 15.6cm、重さ 27g、ブレード部分最大幅 1.9cm、最小幅 1.2cm、柄の最大厚み 3mm、1948年 シェフィールド、Roberts & Belk作、一万五千円

このスターリングシルバー バターナイフは手元に置いて見るほどに、形が美しいと思います。 いくつかの方向から写真を撮ってみました、優雅な雰囲気が伝わりますでしょうか。

見たところ形のやわらかさを第一印象として感じますが、柄は最大厚みが3ミリ強あって、またブレード背も厚めなので、銀の重みが心地よく、しっかり作られています。 普段使いにも活躍出来るでしょう。 眺めてよし、使ってよしのブリティッシュ バターナイフと思います。

ブレードの先の方は最大横幅が1.9cmありますが、中ほどは絞りが入って1.2cmになり、ブレードの緩やかな湾曲とあいまって、綺麗な流線型のフォルムになっています。 華美な彫刻はありませんが、品のよいフォルムは十分に美しく、磨きぬかれたソリッドシルバーの輝きを楽しむのも、またよいのではと思わせてくれます。

お客様から、なるほどと思わせていただいたお話がありますので、ご紹介させていただきましょう。 
『先日北海道では珍しい大型台風が通過し、短時間ですが停電となってしまいました。夜、仕方がないので古い灯油ランプを持ち出し屋内の照明としたのですが、以前手配いただいたティースプーンをランプの光にかざしてみたところ、ほの暗い明るさの中、スプーンのボウル内や彫刻の輝きにしばし見とれました。銀のアンティークには点光源の古い照明が合うようです。また昔の貴族が銀器を重用したのもうなずける気がします。』

私はアンティーク ランプ ファンで、早速に試してみたのですが、シルバーにアンティークランプの灯がほんのりと映って揺れているのを見ていると、なんだか落ち着くものでした。

写真四番目にあります柄の裏面のホールマークは、1948年のデートレター、スターリングシルバーを示すライオンパサント、シェフィールドアセイオフィスの王冠マーク、そして「Roberts & Belk」のメーカーズマークです。 

銀工房は一般に、その創業がヴィクトリア期というケースが多いのですが、メーカーの「Roberts & Belk」は創業1809年と、ジョージアンの時代にまで遡れる老舗シルバースミスで、評価の高いメーカーの一つと言ってよいでしょう。








スターリングシルバー バターナイフ