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No. 6886 GOOD LUCK ホースシュー スターリングシルバー ブローチ
写真で見てホースシューの横の長さ 2.3cm、縦 2.5cm、ホースシュー本体の最大厚み 2.5mm、ピンの長さ 2.5cm、1937年 バーミンガム、一万三千円

このホースシュー(馬の蹄鉄)のスターリングシルバー ブローチが作られたのは今から70年ほど前の1937年です。 銀地金の雰囲気がよく出たリアルな蹄鉄のデザインになっています。 裏面には四つのブリティッシュ ホールマークがくっきりはっきりと刻印されているのも、この品のよい特徴でしょう。 アームの右側に見える刻印は順に、1937年のデートレター、スターリングシルバーを示すライオンパサント、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、そしてメーカーズマークです。

ホースシューはイギリスではグッドラックの意味があって人々に好まれます。 縁起のよさが好まれ、パブの看板に蹄鉄三つが描かれて、写真三番目のような「Three Horseshoes」なんていう名前のパブもありますので、「ホースシュー=幸運」の図式はイギリス人の暮らしに深く根ざしていることが分かります。

シャーロック・ホームズの『白銀号事件』を読んでいましたら、ホームズの「I think that I shall put this horseshoe into my pocket for luck.(このホースシューは幸運があるように、私が貰っておきましょう。)」という台詞に出会いました。 この探偵小説は1892年12月に発表されていますので、少なくともヴィクトリアンの頃には、「ホースシュー=幸運」の連想があったことが分かります。 シャーロック・ホームズ シリーズには、アンティークなヴィクトリアンの暮らし向きが読み取れる場面が豊富なので、注意して読むと面白いようです。