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No. 6863 エドワーディアン スターリングシルバー ティースプーン
長さ 12.6cm、重さ 20g、ボール部分の長さ 4.2cm、最大幅 2.65cm、ボールの深さ 6.5mm、柄の最大幅 1.25cm、1905年 シェフィールド、Walker & Hall作、一本 六千円

装飾が豊かでゴージャスな雰囲気のエドワーディアン アンティークです。 また、20グラムという重さはジャムスプーンほどの持ちはかりとなっていて、銀がしっかりと使ってある印象の品です。 本来はティースプーンとして作られたと思いますが、大きめでしっかりした作りですので、今日的にはデザートスプーンとされたら丁度良いくらいと思います。

裏面のホールマークは順に、Walker & Hall のメーカーズマーク、1905年のデートレター、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そしてシェフィールド アセイオフィスの王冠マークです。

英国でアンティークという言葉を厳密な意味で使うと、百年以上の時を経た品物を指します。 このスプーンが作られたのは1905年ですから、少し前に正式なアンティークに仲間入りしているわけです。 日本における1905年といえば日露戦争が終った年にあたり、ずいぶんと昔のことになりましょう。 やはり百年経っているということは、アンティークとしての大きな魅力になると思うのです。

このスプーンを作った銀工房 「Walker & Hall」のメーカーズマークは、三角フラッグの中に「W&H」と書かれたマークで、とても特徴があるので、一度見ると忘れられないマークです。 印象的なのはメーカーズマークばかりではなく、この銀工房の歴史をたどってみると、歴史も長く、評価の高いシルバースミスであったことが分かります。

Walker & Hallは1845年にジョージ ウォーカーによって創業され、ヴィクトリアン、エドワーディアンの時代を通じて有望なメーカーに成長しました。 第一次世界大戦を境に大英帝国の最盛期が過ぎると、多くのシルバースミスも衰退する運命をたどりましたが、ウォーカー&ホールは第二次大戦後までもずっと仕事を続け、その技術は高い評価を受けていたことから、1970年代に至ってマッピン&ウェッブに買収されました。