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No. 6852 ヴィクトリアン スターリングシルバー フィドルパターン ティースプーン
長さ 14.7cm、重さ 18g、ボール部分の長さ 4.9cm、最大横幅 2.9cm、ボールの深さ 0.6cm、柄の最大幅 1.6cm、1863年 エジンバラ、七千円

今から百四十三年前に作られたスターリングシルバーのティースプーンです。 もうすぐ一世紀半が経過しようという古さはもちろん魅力になりますが、あまり使用感がなくコンディションが良いことに加えて、スコットランドのエジンバラ アセイオフィスいうのもポイントです。 ふわふわした雰囲気の花文字の美しさにも惹かれる品と思います。

ヴィクトリア時代にはティースプーンとして使われた品ですが、全長が14.7センチにボール部分の長さが4.9センチもあり、現代的な感覚からはティースプーンとしてはかなり大きいので、デザートスプーンやジャムスプーンとしてもお使いいただけるでしょう。 また、実際にお茶の席でティースプーンとして見かけると、その存在感が印象的で、裏面のブリティッシュ ホールマークとも併せて、珍しくて話題性のあるアンティークとなります。

ホールマークを調べてみると、お城のマークが刻印されていて、スコットランドのエジンバラ アセイオフィスで検定を受けた品であることが分かります。 英国のホールマーク制度にあっては、ロンドン、シェフィールド、バーミンガムのアセイオフィスの役割が大きくて、三つを合わせたシェアは9割ほどになるでしょう。 逆に言えば、それ以外のアセイオフィス マークが刻印されたシルバーウェアは珍しいので、そこにレア物の価値を見出すコレクターがいるのです。

柄の裏面に刻印されたホールマークは順に、メーカーズマーク、ヴィクトリア女王の横顔でデューティーマーク、エジンバラ アセイオフィスのキャッスルマーク、スターリングシルバーを示すアザミマーク、そして1863年のデートレターです。

このスプーンのパターンは柄の形がヴァイオリン(Fiddle)に似ていることから、フィドルパターンと呼ばれます。 もともとは18世紀のフランスで人気だったこのフィドルパターンは、19世紀に入った頃からイギリスでも次第に流行っていきました。 フィドル パターンについてはアンティーク情報欄「4.イングリッシュ スプーン パターン」の解説記事もご覧ください。

この品が作られたヴィクトリア時代については英国アンティーク情報欄にあります 「14.Still Victorian」や「31. 『Punch:1873年2月22日号』 ヴィクトリアンの英国を伝える週刊新聞」の解説記事もご参考ください。