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No. 6835 ヴィクトリアン スターリングシルバー フォブ ペンダントヘッド with ピアストワーク
縦の長さ(上部の丸留め金含む) 3.6cm、横の長さ 3.0cm、本体の最大厚み 4mm弱、重さ 12g、1898年 バーミンガム、一万二千円

ヴィクトリアンのスターリングシルバー フォブ ペンダントヘッドで、両面が使えて、目の錯覚もあってか雰囲気が違って見えるところが気に入りました。 中央の楯状部分が一段高くなった構造です、裏面は丸飾りが一段高くなっています。 外側のアウトラインは同じなのに、中央に盾状飾りか丸飾りが付くことで、全体の様子も角ばって見えたり、丸っこく見えたりする不思議があります。

1898年の作ですので今から108年前という古さも、アンティーク アクセサリーとしては大きな魅力でしょう。 また、とても丈夫な作りなので、普段使いでどんどん使っていっても、ヴィクトリアンアンティークなのに、壊れたりする心配がまずないのも安心です。

ピアストワークの断面をルーペで見てみると、糸鋸を引いたギザギザ跡が残っていて、手間のかかった手仕事であることが分かります。 エングレービングも大胆な深い彫りと、繊細なジグザグのバランスの良さを感じます。 このフォブ ペンダントヘッドは現代品にはないアンティークの味わいを感じさせてくれる良い品と思います。

元々は時計の銀鎖の先に付ける飾りであったフォブは、今では女性用のアクセサリーとして使われることが多く、英国アンティーク フォブの最大のバイヤーは米国のアンティークディーラーとなっています。 ネックレスのペンダントヘッドとしたり、ブレスレットの飾りとして付けたりして、女性に好まれるため需要が多いのです。

四つのブリティッシュ ホールマークが完備しているのも良い特徴で、刻印は順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1898年のデートレター、そしてバーミンガム アセイオフィスのアンカーマークになります。



裏面の様子