トップページへ戻る

No. 6834 ウィッシュボーンのスターリングシルバー シュガートング
長さ 11.2cm、重さ 20g、つまみの間隔 3.3cm、James Schomberg & Sons作、1927年 バーミンガム、二万二千円

この品は今から八十年ほど前に作られたスターリングシルバーのシュガートングで、イギリスではラッキーモチーフとされるウィッシュボーンを模しています。 

Wishbone(鳥の叉骨):二人で叉骨 の先を持って引き裂いたとき、長い方を得た人の願いがかなえられるという言い伝えから、願い事がかなうの意。

チャームブレスレットの人気アイテムとしてウィッシュボーンを時に見かけますので、ご存知の方もあるでしょう。 参考例として No. 6101 チャームブレスレット をご覧になってみてください。

ウィッシュボーンのシュガートングはアンティークとしてはレアものの範疇に入ると思います。 そもそもあまり見かけませんし、この品のようにコンディション良好な品はなかなかありません。 写真向かって向こう側の足の付け根にジョイントがあって、内部に仕込まれたワイヤーが引っ張り戻すことで、脚が開閉し、角砂糖が掴める仕掛けが効いたアイディア品になっています。 

交差部分の先端にJames Schomberg & Sonsのメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1927年のデートレターが刻印されています。 またつまみの先にもライオンパサントとデートレターが刻印されています。

この品を作ったJames Schomberg & Sons はヴィクトリアン後期の創業で、シルバースミスであると同時にゴールドスミスとして金細工も手がけるメーカーでした。