アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い品一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ

No. 6820 シルバープレート サービング スプーン with ピアストワーク
長さ 21.0cm、重さ 60g、ボール部分の横幅 5.6cm、深さ 1.2cm、柄の最大厚み 2.5mm、透かし部分の厚み 2mm、Howard, Francis Aberdeen Works, Sheffield作、一本 一万五千円、(2本あります-->1本あります。)
シルバープレートの品ですが、Howard & Francis の作で、優雅な曲線美の透かしの細工が素晴らしく、エングレービングの出来栄えも上々なサーバーで気に入りました。 

透かし柄は最大横幅が2.7cmと幅広で、透かし部分の厚みも2ミリほどあって、重厚かつゴージャスな印象の品になっています。 また、柄に施された小花のエングレービングも細やかで可愛らしい仕上がりです。 

ピアストワークは手仕事で、糸鋸を引いたギザギザ跡が残っています。 ルーペを使って詳細に調べてみると、糸鋸を引いた跡も繊細で、細工のよい品であることが分かります。 手仕事で糸鋸を引いていくのですから、職人さんの優れた技術と多くの時間がかかります。 現代のシルバースミスの方からお聞きしたことがありますが、作業にかなりの時間を要するこうした透かし細工は、現代の労働コストが上昇した英国では、大変なお金がかかり、もはや出来ないとのことでした。 そして、そもそもこれだけの技術を持った職人さんが現代ではいなくなっているのです。 

アンティークの楽しみの一つは、現代の品では到底望めないような素晴らしい手仕事の品に、時に出会えることだと思います。 今から百年ほど前に作られたと思われるこのサーバーにはアンティークでしか手に入らない美しさが備わっており、丁寧なハンドワークの細工の良さそのものが年月の経過を語っています。

写真三番目の上側で左から二番目に見えるマークは「三脚架台の的の中心に一本の弓矢が当たった様子」を示したメーカーズマークで、これがHoward & Francisのメーカーズマークになっています。





裏面の様子

アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い品一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ