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No. 6698 北欧製 ブルーベル シルバー ティースプーン
長さ 11.5cm、重さ 10g、ボール部分の最大幅 2.2cm、ボールの深さ 5mm、柄の最大厚み 2mm強、1908年 コペンハーゲン、デンマーク製、一本 五千円、(9本あります-->7本-->6本-->4本あります-->2本あります-->SOLD)

お客様からのお便りで、アップトゥデイトなブルーベル情報を求めておられる方もあることを知りました。

2008年の状況としては、うちの周りでは4月1日に、既にブルーベルが咲いているのに気がつきました。 例年ですと啄木鳥の音が森に響く五月になってからの花ですので、今年はずいぶん早いようです。 しかしながら森の木々は、まだ新芽を出し始めたばかりで、ブルーベルが先行していることが目立ちます。 ブルーベルは木陰が好きな花なので、新緑前に花が咲いて、陽光が差し込んで、不都合がないのか心配している近所の人たちもあります。

また、本日6日は朝から小雪の舞うあいにくのお天気となっています。 四月のイギリスはエイプリルシャワーと呼ばれるにわか雨が多く、まだまだ寒い日も多いので、穏やかな日本の春のようには参りません。 (2008/4/6追記)

古くからのイギリスの言い伝えによれば、ブルーベルは St.George's Day(=4月23日)に、花としてこの世に生まれたとされます。 イギリスの守護聖人 St.Georgeと深い繋がりがあるブルーベルは、初夏の訪れを告げるワイルドフラワーであることも英国の人たちに好まれる理由になっているようです。 

しかし植物学的にはブルーベルは欧州大陸の北西部にも分布しており、そうした背景でほぼ百年前にデンマークのコペンハーゲンでブルーベル デザインのティースプーンが作られたものです。 

お花の可愛らしさに惹かれましたが、柄は最大で2ミリ強の厚みがあって、持った感じはしっかり出来たティースプーンです。 また、ボール部分はゴールドギルトされているので、ゴージャスな印象に仕上がっています。

写真三番目で見えるように、柄の裏面にはメーカーズマークとデンマーク製シルバーを示すステートマークである「コペンハーゲンのスリータワー」が刻印されています。

近所にブルーベルの森と呼ばれる、ちょっとした地元の名所があり、初夏の季節ともなると野歩きの人たちで賑わいます。 野歩きに出掛けた時に写真を撮ってみました。 この花は森の木陰に咲くのですが、木漏れ日の中で、森の中一面にまるで絨毯が敷かれたように、ブルーベルの薄紫色がふわっと浮かぶように見える様子はとても幻想的な美しさです。





裏面の様子




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