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No. 6649 ヴィクトリアン ブラス ウィッスル ペンダントヘッド
ウィッスルの長さ 3.2cm、最大直径 1.05cm、重さ 4g、ヴィクトリアン後期の英国製、一万五千円

珍しいアンティークをご紹介します。 表と裏に施されたエングレービングが素晴らしく、小振りながらも美しい、ヴィクトリアンのブラス ウィッスルです。 小さな笛ですが、素材は厚めでしっかり出来ています。

吹いてみると、軽く吹いてもピーッと高い音が出ます。 あまりに小さくて可愛らしいので、用途はいったい何だったのか気になります。 この品を求めたイギリス人の方とも話しましたが、ヴィクトリアンの犬笛ではないかとのことでした。 手の込んだエングレービングの出来栄えからみても、ヴィクトリアン後期のウィッスルで、レア物アンティークと言ってよいでしょう。

犬は人には聞こえない高周波数の音が聞こえるので、人には聞こえないサイレントな犬笛というものがありますが、実際に犬を連れて野歩きしているイギリス人の様子を見ていると、普通の笛を犬笛にしている人も多いようです。 この笛はかなり高音なので、犬にもよいと思われる訳です。

ついでながら、犬を連れて野歩きしているお爺さんに、サイレントな犬笛をなぜ使わないのか聞いたことがあります。 「そりゃ犬にはいいかも知れんが、人に聞こえないと、自分で吹いても鳴ってるかよく分からなくて、不安じゃないか。」とのこと、なるほどと思った次第です。



裏面の様子