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No. 6590 9カラット ゴールド クロス
クロス本体の縦 3.3cm、横 2.0cm、厚さ 2mm弱、ヴィクトリアン後期からエドワーディアンにかけての英国製、一万九千円

写真では奥行きが分かりづらいですが、厚さが2ミリほどのホロー(中空)構造をした、9カラット ゴールドのクロスです。 ホールマークはありませんが、素材の風合いや、かなり凝ったエングレービングが施されている様子からみて、9カラット ゴールド素材であることは間違いないでしょう。

ウェーブパターンは百年ほど前の時代に流行ったデザインであることに加えて、ホロー(中空)構造であること、そして手彫りのエングレービングの見事さからみて、作られたのはヴィクトリアン後期からエドワーディアンにかけての頃と思います。 

波模様のウェーブパターンは、Continuation(続いていくこと)や Eternity(永遠)を象徴するクリスチャンモチーフで、ヴィクトリアン後期からエドワーディアンの時代に人気がありました。

クロスの基本デザインは深めなタッチで彫られていますが、背景のシェード部分はとても繊細なエングレービングで、1ミリ間隔に七、八本ほどの細かさで彫刻線を引いた仕事です。 写真では解像力不足でよくご覧いただけないのが残念ですが、マグニファイイング グラスで見ていただくと当時の手仕事の繊細さに驚かれると思います。