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No. 6576 Good Luck ホースシュー エドワーディアン スターリングシルバー ブローチ
横の長さ 4.3cm、ホースシューの縦長 1.3cm、最大厚み(留め金とピン含まず) 4mm、1903年 バーミンガム、一万三千円

今から百年以上前のエドワーディアンの時代に作られたGood Luck ホースシューがメインモチーフになったスターリングシルバーのブローチです。

ホースシュー(馬の蹄鉄)は、イギリスではグッドラックの意味があって人々に好まれます。 縁起のよさが好まれ、パブの看板に蹄鉄三つが描かれて、写真三番目のような「Three Horseshoes」なんていう名前のパブもあるほどです。 シャーロック・ホームズの『白銀号事件』を読んでいましたら、ホームズの「I think that I shall put this horseshoe into my pocket for luck.(このホースシューは幸運があるように、私が貰っておきましょう。)」という台詞に出会いました。 この探偵小説は1892年12月に発表されていますので、少なくともヴィクトリアンの頃には、「ホースシュー=幸運」の連想がイギリス人の暮らしに根ざしていたことが分かります。

ホースシューの表面に彫られたエングレービングは、深めなタッチの彫りと微細なジグザグ模様の組み合わせで、さらに外側のエッジ部分にも細かなカットが入っていて、手の込んだ細工と思います。 左右の葉っぱは対称性から考えると、右の葉先がないのかも知れませんが、あまり気にならず求めました。

裏面にはブリティッシュ ホールマークがはっきりと刻印されているのもよいでしょう。 写真二番目のホールマークは左から順に、メーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1903年のデートレターです。