No. 6573 ヴィクトリアン スターリングシルバー ナイフ
& フォーク セット with アイボリー ハンドル
ナイフの長さ 23.1cm、重さ 50g、フォークの長さ
18.2cm、重さ 32g、1888年、バーミンガム、Hilliard
& Thomason作、ナイフとフォークのセットで三万六千円
今から百二十年ほど前のヴィクトリアン後期に作られた、アイボリーハンドルのスターリングシルバーのナイフ&フォークセットです。
ナイフは23センチの長さがあって、かなり大きめです。 ブレード背も最大で2ミリ強としっかり出来ています。 エングレービングも素晴らしいのですが、アイボリーハンドルのカービングは珍しく、特筆すべき特徴になっています。 Hilliard
& Thomasonはヴィクトリアン シルバースミスの有名どころで、このメーカーならではの出来栄えと思います。
ホールマークは順に、1888年のデートレター、バーミンガム
アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、ヴィクトリア女王の横顔マーク、そしてメーカーズマークになります。
シルバースミスの創業はHilliard & Thomasonは、1837年バーミンガムで、John
Hilliard によって会社が起されました。 1840年にはJohn
Thomasonとパートナーを組んで、以降はH&Tのメーカーズマークを使っています。 初めの頃は、スナッフボックス、ビネグレット、ワインラベル等の品で人気があったようですが、次第に商品の幅を広げていきました。 1851年の万国博覧会には、ナイフ、フォーク、スプーン等のシルバーフラットウェアも出展しています。 当時の評判も上々で、「極めて美しく、そして上品に仕上がっており、デザインも巧妙かつ強い印象を与える。」との賛辞を得ています。