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No. 6478 スターリングシルバー ジャムスプーン with ジェイド(翡翠)ハンドル SOLD
長さ 12.7cm、重さ 13g、ボール最大横幅 2.9cm、翡翠ハンドルの最大幅 1.2cm、翡翠ハンドルの厚み 3.5mm、二万二千円

ハンドルは深緑色のジェイドで、本体はスターリングシルバーの可愛らしいジャムスプーンです。 差込み式のシルバー柄にマザーオブパールやジェード等のハンドルがついた、このタイプの小さなジャムスプーンはあまり見かけないので、レアものアンティークとも言えましょう。

ハートシェイプのボール部分には、ハンドエングレービングが施されておりますが、その技巧も多岐にわたっていてレベルの高い職人仕事です。 写真では解像力不足で詳しくご覧いただけないのが残念ですが、シルバー柄の彫刻も繊細で、お手元にアンティークハント用のルーペがあったら楽しさも増すはずです。

柄の裏面には、メーカーズマークとスターリングシルバーを示す「ST. SILVER」の刻印があります。 おそらく、ニュージーランドで作られてエドワーディアン頃の英国に持ち込まれた品と思います。

ニュージーランドは大英帝国時代の英国にとって主要な翡翠の産地でした。 これまでにもジェードハンドルのジャムスプーンやバターナイフで、ニュージーランド製の品をいくつか見たことがあり、同様な経路の品と考えられますが、優美な細工の具合から判断しますと、当時の英国のシルバースミスが出向いて作った等の事情がありそうにも感じます。