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No. 6405 ヴィクトリアン スターリングシルバー オールドイングリッシュパターン テーブルスプーン
長さ 22.3cm、重さ 73g、ボール部分の長さ 8.1cm、ボール部分最大幅 4.7cm、深さ 1.2cm、1852年 ロンドン、George W Adams(=Chawner & Co)作、二万三千円

今から150年以上前のヴィクトリア時代の初めに作られたオールドイングリッシュパターンのスターリングシルバー テーブルスプーンです。 有名シルバースミスであるジョージ・アダムス(=Chawner & Co)の名前と、アンティークとしての古さに惹かれて求めました。 73グラムと持ちはかりがあって、柄の最大厚みは4ミリほどもあり、銀がたっぷり使われて作られているのは好印象です。

ボール裏面にイングリッシュ ホールマークがしっかり深く刻まれているのもこの品の良い特徴です。 マークは順に「George W Adams」のメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、ロンドン レオパード ヘッド、1852年のデートレター、そしてヴィクトリア女王の横顔でデューティーマークとなっています。 「GA」マークの横に三日月形の印が見えますが、これはジャーニーマンズ マークでしょう。

英国アンティークシルバーウェアの参考書によれば、ヴィクトリア期の重要シルバースミスとして、ジョージ・アダムスとフランシス・ヒギンスが挙げられることが多いようです。 その一つである「George W Adams」は、ヴィクトリア時代以前からの重要メーカーの一つであるChawner & Coと実質同体になります。 Chawner & Coは1815年にWilliam Chawnerが始めた工房ですが、創業から1883年にAldwincle & Slaterに買収されるまで、何回か名前を変えています。

William Chawner 1815-1834
Mary Chawner 1834-1841
Mary Chawner & Co. 1842-1845
Chawner & Co 1845-1883

創業者William Chawner亡き後は、妻Maryが会社を継ぎました。1845年以降はMaryの娘Anneの夫であったGeorge William Adamsが会社を継ぎましたが、1883年にはGWAが引退して、会社をAldwincle & Slaterに売却しています。