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No. 6377 Forget-me-not のエドワーディアン スターリングシルバー ロケット
ロケットの縦長(上部の円環含まず) 2.9cm、横の長さ 1.9cm、厚み 7mm、1902年 バーミンガム、二万円

今から百年以上前のエドワーディアンの時代が始まった頃に作られたスターリングシルバー ロケットで、わすれな草のエングレービングが可愛らしい品です。 上部にバーが付いた構造は、おそらく当時の勲章の形からとられたものと思われますが、あまり見かけないデザインです。

「Forget-me-not(勿忘草)」はヨーロッパを原産とする、薄青色の小花が可憐な一年草で、信実とか友愛のシンボルとされます。 花言葉は「Forget-me-not」そのもので、「忘れないで」です。 

ブリティッシュ ホールマークが刻印されているのもこの品の良い特徴で、裏面のホールマークは順に、バーミンガムアセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1902年のデートレター、そして下段はメーカーズマークです。 また、蓋の裏側にもライオンパサントと1902年のデートレターが刻印されていますし、上部の円環にもスターリングシルバーを示すライオンパサントが刻印されていて、クォーリティーの高いエドワーディアン アンティークであることが分かります。

この品が作られた頃の時代背景については、「英国アンティーク情報」欄の「14.Still Victorian」の解説記事もご参考ください。