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No. 6330 エドワーディアン スターリングシルバー & アイボリーハンドル ブレッドフォーク with ピアストワーク
長さ 18.2cm、重さ 43g、最大横幅 3.25cm、シルバーの厚み 1.5mm〜2mm、ハンドル横幅 1.5cm、ハンドル厚み 0.8cm、1902年 シェフィールド、二万七千円

ブレッドフォークとは聞きなれない品で、今日の食卓ではもう使われなくなってしまったシルバーウェアです。 ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代のディナーテーブルでは、ロールパンやスライスパンをサーブするのに使われていました。 テーブルエチケットの変遷につれて、今ではなくなってしまったシルバーウェアは、昔の時代に思いを馳せるのに貴重で、アンティークシルバー愛好家にとってはコレクターアイテムとなります。 

しかしコレクターならずとも、写真の品はシルバーウェアとして完成度の高い美しい品と思います。 透かし模様は糸鋸で切り出した細工で、彫刻も繊細で手間のかかった仕事です。 シルバー部分は厚みが1.5ミリから2ミリほどあって厚めで、デコラティブで繊細なデザインながら、シルバーウェアとしてはしっかり出来た品と思います。

また、写真の二番目と三番目のように両面ともの豊富なエングレービングは贅沢で好感が持てます。 ホールマークは順に、シェフィールド アセイオフィスの王冠マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1902年のデートレター、そしてメーカーズマークです。

今日ではあまり使われなくなった用途のアンティークというのは、話題性があって楽しいものです。 眺めていても楽しいアンティークですが、パーティーの時などにオードブルサーバーとして使ってみたら楽しそうです。