縦の長さ 3.6cm、最大横幅 2.7cm、重さ 7g、スモーキー クォーツの長径 1.4cm、短径 1.0cm、クォーツの最大厚み 6mm、1989年 エジンバラ、一万五千円
ダブルハート＆クラウンのスターリングシルバー フレームに大粒スモーキー クォーツが入っています。 デザイン性の高さと、スモーキー クォーツという素材に惹かれて求めました。
上部はブリリアントカット、下部は最下端がとがった角錐様のステップカットを施した大粒スモーキー クォーツは、ブラウンが濃いめの色合いです。 スモーキー クォーツとは、グレイッシュ ブラウン（Greyish Brown）の色合いを特徴とするクォーツ（＝Quartz、石英）の一種類で、煙水晶とも呼ばれ、石のパワーを信じる人たちからは、精神的な疲労を癒してくれて、心と体のリフレッシュに役立つ石だとされます。
鉱物学的には無色のピュアなクォーツに放射線が照射されると、グレイッシュ ブラウンの色合いに変化することが知られていて、地下深くのナチュラル ラディエーション（自然放射線）が成因とされています。
スモーキー クォーツがジュエリーとして好まれてきた歴史もかなり古く、イタリアの火山地域では古くからこの石が豊富に採れたこともあって、古代ローマ時代には既に、スモーキー クォーツに彫刻を施したインタリオ シールと呼ばれるジュエリーが人気でした。
温泉にもラドン温泉やラジウム温泉といったカテゴリーがありますが、スモーキー クォーツのリフレッシュ効果とは、あるいはこういう放射線温泉から類推される効果なのかも知れません。
裏面には四つのブリティッシュホールマークが刻印されているのも、この品のよい特徴でしょう。 写真二番目のホールマークは左から順に、メーカーズマーク、ライオンランパント、エジンバラ アセイオフィスのキャッスルマーク、そして1989年のデートレターです。
スターリングシルバーを示すスタンダードマークはイングランドではライオンが四足歩行する姿を描いた「ライオンパサント」になりますが、スコットランドではこれが、ライオンが後ろ足で立ち上がった姿になって、この立ちライオンは「ライオンランパント」と呼ばれます。 英国シルバーの知識として覚えておかれてもよいでしょう。
