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No. 6122 スターリングシルバー ロイヤル アルバート ウォッチチェーン
長さ(バーから留め具まで) 20.7cm、二つの留め具間の長さ 38.7cm、重さ 31g、バーの長さ 3.8cm、鎖玉の横幅 4mm強、1919年 チェスター、二万円

時計につける銀鎖です。 ビクトリア女王の夫君であったドイツ出身のアルバート公が英国で流行らせたので、時計の銀鎖のことを英国ではロイヤル アルバートとも呼びます。

中ほどの鎖が太く、両端に向かって次第に細くなっていくタイプのアルバートではありませんが、鎖玉の一つ一つにスターリングシルバーを示すライオンパサントが刻印されています。 バーにはメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そしてチェスターアセイオフィスの1919年デートレターが刻印されています。 また、二つの留め具にもライオンパサントと、チェスターアセイオフィスの1919年デートレターが刻印されています。 チェスターアセイオフィスのシティーアーム刻印が見当たりませんが、1901年から始まる25年間のチェスターのデートレター サイクルは他と区別しやすい特徴がありますので、このアルバートチェーンがチェスターで1919年に検定を受けた品であると特定出来ます。

先端のループ状留め具の仕組みですが、ループの一部に切れ込みが入っているのが分かると思います。 留め具の付け根部分にバネが仕込まれていて、外向きに押す力が働き、開閉が出来る仕掛けになっています。 アンティークハンターの立場から言いますと、このバネ仕掛けが壊れた品がけっこうありますので、往時のままに良好なコンディションの品が見つかると嬉しいものなのです。

このダブルタイプのアルバートをネックレスとして使う方もイギリスにはいらっしゃいます。 その場合は、バーがペンダントヘッドになる格好で、二本のメインチェーンの間にあるサブチェーンにコンパスペンダント ヘッドなどを付けて使います。