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No. 5867 エドワーディアン スターリングシルバー バターナイフ
with ジェード(翡翠)ハンドル
長さ 12.3cm、重さ 16g、ブレード部分の最大幅
1.95cm、翡翠ハンドルの最大幅 1.15cm、翡翠ハンドルの厚み
4.5mm、1905年 バーミンガム、二万七千円
今から百年と少し前、エドワーディアン中頃に作られたバターナイフです。 手彫りのエングレービングの素晴らしさ、ジェードハンドルの色合いのよさ、そしてジョイント部分の繊細な作りの具合からすると、実用品というよりは宝飾品の範疇に入りそうなアンティークになっています。
スターリングシルバー ブレードの銀の輝きが、翡翠の深緑色の深みを増すように思います。 差込み式のシルバー柄にマザーオブパールやジェード等のハンドルがついたタイプの品はあまり見かけないので、レアものアンティークとも言えましょう。
写真では解像力不足で十分にその繊細さがお伝え出来ないのですが、アンティークハント用のルーペがお手元にあれば、ブレード部分に施された手仕事の素晴らしさも分かっていただけると思います。 基本デザインの背景に色合いが濃く見える部分は、1ミリ間隔に何本もの細やかさで彫刻線を施して影を付けた細工で、ハンド エングレービングとしては限界的な繊細さを伴った仕事になっています。
彫刻のモチーフはウェーブパターンになります。 波模様モチーフには、Continuation(続いていくこと)や
Eternity(永遠)という意味合いが象徴されており、ヴィクトリアンからエドワーディアンの頃に好まれたクリスチャンモチーフのデザインです。
波模様の基本デザインは、深めなタッチで彫られています。 じっくり観察していくと、彫りの跡から彫刻刀を振るった向きまでもが窺い知れ、銀職人さんの息遣いが伝わってくるところにも惹かれるアンティークと思います。
ジェードハンドルのバターナイフやジャムスプーンには、ブリティッシュ ホールマークのないものも見られますが、この品の場合は英国製ということもポイントになっています。 写真二番目で見えるように、裏面のホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1905年のデートレターになります。 ジョイント部分にもスターリングシルバーを示すライオンパサントが刻印されています。
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