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No.5580 エドワーディアン スターリングシルバー バターナイフ
長さ 17.9cm、重さ 37g、ブレード最大幅 2.5cm、柄の最大幅 1.8cm、柄の最大厚み 2.5mm、1909年 シェフィールド、Atkin Brothers Silversmith Ltd.作、一万七千円

今から百年ほど前に作られたエドワーディアンのスターリングシルバー バターナイフです。 柄幅が広くふっくら感があり、柄先のデザインはシェルパターンの派生形と思いますが、Atkin Brothers Silversmith Ltd.がデザイン登録していることから、この銀工房のオリジナル デザインであることがうかがい知れます。

シルバースミスは一流どころのAtkin Brothers Silversmith Ltd.です。 柄の裏面にはメーカーズマーク、1909年のデートレター、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そしてシェフィールド アセイオフィス王冠マークの四つのブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されています。 

英国の多くのシルバースミスはヴィクトリア期の19世紀後半創業という会社が多いのですが、この品を作ったAtkin Brothers Ltd.はその創業が1750年という老舗です。 

また第一次大戦を経て英国の勢いがピークを過ぎるとともに消えていったシルバースミスが多い中にあって、Atkin Brothers Ltdの勢いは衰えませんでした。 1930年代にはこの会社は当代一流の職人を抱える会社として名を馳せていました。 

1938年の英国産業展覧会ではAtkin Brothersご自慢の職人、親方衆がクイーンメアリーに謁見を許されお褒めの言葉を授かったとの記録が残っています。 親方衆の中には、Atkin Brothers勤続63年のハリーデニスや勤続62年のジョンストークスが含まれていました。 そして当時31人いた親方衆の平均勤続年数は47年4ヶ月だったそうです。 こうした親方たちの手仕事に支えられたシルバーウェアのクォーリティは相当高かったと考えられます。

徒弟制度の善し悪しは別として、当時のAtkin Brothersのような職人集団は、今日の世の中では望むべくもありません。 あるシルバースミスの方からお話を伺ったのですが、人件費の高騰した今日のイギリスにあっては、昔のシルバースミスと同じ仕事は到底出来ないとおっしゃっていました。

アンティーク エドワーディアン スターリングシルバー バターナイフ



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