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No. 5475 スターリングシルバー バターナイフ SOLD
長さ 13.5cm、重さ 18g、ブレード部分最大幅 1.85cm、最小幅 1.25m、柄の最大幅 1.3cm、1946年シェフィールド、James Dixon & Son作、SOLD

小振りな品ですが、手元に置いて見るほどにフォルムが美しいバターナイフと思います。 いくつかの方向から写真を撮ってみました、純銀バターナイフの優雅な雰囲気が伝わりますでしょうか。

ブレードの先の方は最大横幅が1.85cmありますが、中ほどは絞りが入って1.25cmになり、綺麗な流線型のフォルムになっています。 華美な彫刻はありませんが、品のよいフォルムは十分に美しく、磨きぬかれたソリッドシルバーの輝きを楽しむのも、またよいのではと思わせてくれます。

お客様から、なるほどと思わせていただいたお話がありますので、ご紹介させていただきましょう。 
『先日北海道では珍しい大型台風が通過し、短時間ですが停電となってしまいました。夜、仕方がないので古い灯油ランプを持ち出し屋内の照明としたのですが、以前手配いただいたティースプーンをランプの光にかざしてみたところ、ほの暗い明るさの中、スプーンのボウル内や彫刻の輝きにしばし見とれました。銀のアンティークには点光源の古い照明が合うようです。また昔の貴族が銀器を重用したのもうなずける気がします。』

私はアンティーク ランプ ファンで、早速に試してみたのですが、シルバーにアンティークランプの灯がほんのりと映って揺れているのを見ていると、なんだか落ち着くものでした。

写真三番目にあります柄の裏面のホールマークは、「James Dixon & Son」のメーカーズマーク、1946年のデートレター、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そしてシェフィールドアセイオフィスの王冠マークです。 

メーカーの「James Dixon & Son」は、1806年創業、家族的な経営で、職人さんの中には、親、子、孫…と5世代にもわたり、ここで銀製品を作り続けた方もいらしたようです。 シェフィールドで創業後、順調に発展し、1873年にはロンドン進出を果たしました。 1900年頃にはロンドンのお店は5つに増えていました、また1912年にはオーストラリアのシドニーにも支店を開いています。 1851年のロンドン万国博覧会には多くの作品を出品したとの記録が残っており、その後20世紀初頭にかけて、海外での展覧会にも出展し、パリ、メルボルン、ミラノ等で名声を博しました。 

銀工房は一般に、その創業がヴィクトリア期というケースが多いのですが、「James Dixon & Son」は創業1806年と、ジョージアンの時代にまで遡れる老舗シルバースミスで、評価の高いメーカーの一つと言ってよいでしょう。

アンティーク スターリングシルバー バターナイフ




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