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No. 5446 ヴィクトリアン スターリングシルバー リリーパターン バターナイフ
with クレスト
長さ 19.8cm、重さ 51g、ブレード最大幅 2.95cm、柄の最大幅
2.3cm、柄の最大厚み 3mm、1862年 ロンドン、二万三千円
リリーパターンのシルバーウェアは、私も話では聞いていましたが、実際に手にしてみたのは初めてで、レアものアンティークをご紹介できると思います。
「Lily pattern(ゆりパターン)」は、エルキントンが1850年に考案しデザイン登録したのが始まりです。 そしてChawner
& Co.のパターンブックでは 「Lily pattern」と呼ばれて、世に知られるようになった経緯があります。 ヴィクトリアン中期のNaturalism(自然主義)を代表するデザインで、しばらく後のアール・ヌーボーにも影響を与えたデザインと考えられています。
キングスパターンやフィドルパターンといったメジャーなパターンではなく、マイナーパターンの一つなので、アンティーク シルバーウェアの参考書では紹介されることがあっても、実際に見かける頻度はそう多くありません。
今から百五十年ほど前に作られたヴィクトリアン中期の品なので、長さが20センチにブレード幅は3センチほどもあって、50グラムの持ちはかりと、現代のバターナイフと比べると、びっくりするようなキングサイズになっています。 ブレード面がゆるやかな曲面構造をしているのも、当時のバターナイフの特徴で、ヴィクトリアン中期のバターのあり方を思い起こさせてくれます。 幅広な柄先には羽ばたく鳥の紋章が彫られているのも素敵です。
ブレード裏面にはブリティッシュ ホールマークが刻印されています。 メーカーズマークはもともと刻印が少しあまいようですが、ロンドン
レオパードヘッド、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1862年のデートレター、ヴィクトリア女王の横顔の四つホールマークは、しっかり深く刻印されています。
この品が作られた当時の時代背景については、「英国アンティーク情報」欄にあります「31. 『Punch:1873年2月22日号』 ヴィクトリアンの英国を伝える週刊新聞」と「14. Still Victorian」の解説記事もご参考ください。 それから、「9.トラディショナル イングリッシュ バターナイフ」の解説記事もご参考ください。
裏面の様子
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