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No. 5363 スターリングシルバー ジャムスプーン
長さ 15.2cm、重さ 25g、最大幅 3.55cm、柄の最大幅 1.45cm、柄の最大厚み 2mm、1920年 シェフィールド、Henry Williamson Ltd作、一万六千円

ボール部分と柄の全面にわたって手彫りのエングレービングが効いて綺麗なスターリングシルバー スプーンです。 ボールサイド部分のダブルノッチなどアンティーク イングリッシュ ジャムスプーンの特徴をよく備えています。

植物模様の輪郭部分はブライトカット様の深めな彫りで、ファセット(彫刻切面)に異なった角度をつけていくことによって、反射光が様々な方向に向かう美しさを追求しています。 葉っぱの部分の彫刻は1ミリ間隔に何本もの彫刻線を引いて影を付けていった細工で、限界的な手仕事になっています。

写真三番目で柄の裏面に見えるブリティッシュ ホールマークがどれもしっかり深く刻印されているのもよいでしょう。 ホールマークは順にシェフィールド アセイオフィスの王冠マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1920年のデートレター、そしてHenry Williamson Ltdのメーカーズマークになります。

シルバースミスのHenry Williamson Ltdは、ヴィクトリアン中期の1865年にヘンリー・ウィリアムソンが創業した銀工房です。 1895年には時計店を買収して小売部門を拡張し、1899年に今度はファクトリーを買収して製作部門を強化しています。 ヴィクトリア期の最後の頃には、シルバー部、シルバープレート部、ジュエリー部、時計部、眼鏡部等を抱える大きなビジネスに成長していたようです。 1920年代には英国産業フェアやスペイン バルセロナのフェアに出展したりと活躍しましたが、1929年世界大恐慌のあおりを受けて店を閉じました。 






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